『呪術廻戦』の中でもファンの心を強く揺さぶったのが、五条悟と夏油傑の関係を描いた「懐玉・玉折編」です。
このエピソードでは、二人の“最強コンビ”がなぜ決別に至ったのか、そして「玉折」というタイトルが象徴する“壊れた絆”の意味が深く掘り下げられています。
本記事では、『呪術廻戦』の玉折編のあらすじ・意味・時系列を整理しつつ、夏油が闇落ちした理由や、五条悟が“最強”となった過程を徹底解説します。
この記事を読むとわかること
- 「懐玉・玉折」編で描かれた五条悟と夏油傑の過去と決別の真相
- 懐玉編・玉折編それぞれの意味とタイトルに込められた対比構造
- 過去の出来事が渋谷事変へと繋がる呪術廻戦の時系列と因縁
呪術廻戦・玉折編の結末|五条悟と夏油傑の決別の真相
『呪術廻戦』の「玉折編」は、五条悟と夏油傑という二人の“最強コンビ”が決別に至る悲劇の物語です。
「懐玉」で共に成長を遂げた二人が、理想の違いから決裂する姿は、多くの読者に衝撃を与えました。
この章では、五条が“最強”へと至る過程と同時に、夏油が“最悪”の呪詛師へと堕ちる過程が描かれ、まさに光と闇の対比が際立ちます。
「懐玉」から「玉折」へ──二人の友情が壊れる瞬間
五条と夏油は、高専時代において誰もが羨むほどの信頼関係で結ばれていました。
しかし、「懐玉編」で起きた星漿体・天内理子の死が、二人の価値観を大きく変えてしまいます。
五条は反転術式の覚醒により“最強”となりましたが、夏油は人間の醜さに心を蝕まれ始め、やがて“非術師を守る意味”を見失っていくのです。
夏油傑が呪詛師となった決定的な理由
「玉折編」で描かれる夏油の転落は、単なる裏切りではありません。
彼は任務先で非術師たちが呪霊を生み出しながらも、術師を迫害する現実を目の当たりにし、人間そのものに絶望します。
そして最終的に、「術師だけの世界を作る」という歪んだ理想へと至り、仲間を殺めて呪詛師となるのです。
その姿は、“玉が折れる”という言葉通り、才能と信念が砕け散る瞬間を象徴しています。
懐玉編のあらすじと意味|五条悟が“最強”となった瞬間
「懐玉編」は、『呪術廻戦』本編の12年前に起きた五条悟の学生時代を描いた重要な章です。
ここでは、星漿体と呼ばれる少女・天内理子を巡る護衛任務が中心に描かれ、五条と夏油がまだ理想に燃える若き呪術師であった頃の姿が明かされます。
この任務の失敗が、のちに二人の運命を大きく狂わせるきっかけとなるのです。
星漿体・天内理子をめぐる任務の全貌
五条悟と夏油傑に与えられた任務は、天元と同化する適合者「星漿体」天内理子の護衛でした。
天元の安定を保つために必要な同化儀式を守るこの任務は、呪術界の均衡を左右する極めて重要なものでした。
しかし、彼女の命を狙うのは呪詛師集団「Q」や宗教団体「盤星教」、そして最強の暗殺者・伏黒甚爾でした。
伏黒甚爾(術師殺し)との死闘と五条の覚醒
任務終盤、五条は伏黒甚爾との戦闘で致命傷を負い、一度は命を落とします。
しかし、死の淵で彼は“呪力の核心”を理解し、反転術式を発動。自らの体を癒やし、真に“最強”の術師へと覚醒しました。
その後、再び甚爾と対峙した五条は新たに会得した虚式「茈(むらさき)」を放ち、圧倒的な力で勝利します。
この瞬間こそが、“最強の五条悟”が誕生した瞬間であり、「懐玉」が象徴する“天才の開花”を体現しているのです。
玉折編の物語|夏油傑が闇堕ちするまで
「玉折編」は、懐玉編の約一年後を舞台に描かれる夏油傑の崩壊の物語です。
「懐玉」で仲間と共に戦った理想主義の青年が、非術師の醜悪さに絶望し、やがて“呪詛師”として生きる道を選びます。
この章では、五条悟が「最強」となった一方で、夏油が“最悪”へと堕ちていく対比の構図が浮き彫りになります。
夏油の心を壊した“非術師への失望”
玉折編で最も象徴的なのが、夏油が非術師によって生み出される呪霊の現実に直面する場面です。
呪霊を祓い続けても、呪いの源である人間の負の感情は尽きることがありません。
しかも、術師たちを恐れ、迫害する非術師の姿を目の当たりにし、夏油は「なぜ守る必要があるのか」と自問します。
その答えを見失った彼は、やがて“呪術師だけの世界”を作るという狂信的な思想に囚われていくのです。
九十九由基との出会いがもたらした思考の転換
そんな夏油の前に現れたのが、特級術師・九十九由基でした。
彼女は呪霊の発生を“祓う”のではなく、“生まれないようにする”という視点から解決を目指しており、夏油の思考に強い影響を与えます。
しかし夏油は、由基のように人間の変革を信じることができず、非術師の排除こそが理想の世界を築く道だと結論づけてしまいました。
それは、かつての「懐玉」で見せた優しさや信念が完全に砕け散る瞬間であり、まさに“玉折”という言葉が象徴する魂の崩壊そのものでした。
五条悟と夏油傑の対比構造|懐玉・玉折のタイトルに込められた意味
「懐玉・玉折編」は、ただの過去編ではなく、五条悟と夏油傑という対照的な二人の生き方を描いた作品です。
「懐玉」は五条の覚醒、「玉折」は夏油の崩壊を象徴しており、二人の歩む道が希望と絶望、光と闇として鮮やかに対比されています。
この構造を理解することで、彼らの後の関係――そして『呪術廻戦0』や「渋谷事変」への繋がりがより深く見えてきます。
「懐玉」=五条悟の才能の開花
「懐玉」という言葉には、“玉を懐く=すぐれた才能を内に持つ”という意味があります。
まさにこの章での五条は、自身の力の本質を理解し、“無下限呪術”と“反転術式”を自在に操る真の最強へと至りました。
彼の覚醒は、呪術師としての完成を示すと同時に、孤独の始まりでもあります。
「懐玉」は、力を得た者が背負う孤独と責任を象徴するタイトルなのです。
「玉折」=夏油傑の信念の崩壊
一方の「玉折」は、“玉が砕ける=立派な人物が若くして破滅する”という意味を持ちます。
これは、夏油傑が非術師の現実に絶望し、かつての信念を壊して呪詛師として堕ちていく姿をそのまま表しています。
五条が才能を開花させたのに対し、夏油は信念を失う――この対比こそが、「懐玉・玉折」という構成における最大のテーマです。
つまりこの章は、“最強と最悪”の誕生譚であり、二人の関係の始まりと終わりを同時に描いた物語なのです。
懐玉・玉折編の時系列整理|12年前の事件が渋谷事変へ繋がる
「懐玉・玉折編」は、物語の現在から約12年前の2006〜2007年に起きた出来事を描いています。
この過去編は、後の『呪術廻戦0』や「渋谷事変」に直結する伏線の宝庫であり、五条悟・夏油傑・伏黒甚爾の因縁がここで交わります。
それぞれの選択が、のちに“呪術界の命運”を左右することになるのです。
2006年~2007年の出来事一覧
- 2006年:五条悟・夏油傑(高専2年)が「星漿体・天内理子」の護衛任務を受ける。
- 伏黒甚爾(術師殺し)が天内を殺害。五条は反転術式で復活し“最強”に覚醒。
- 天内の死をきっかけに、夏油の心が揺らぎ始める。
- 2007年:夏油が“非術師を皆殺しにする事件”を起こし、呪詛師として処刑対象となる。
- 五条は伏黒甚爾の息子・伏黒恵に出会い、その保護を決意。
こうして「懐玉・玉折」は、五条・夏油・伏黒という三人の運命を強く結びつける転換点となりました。
五条・夏油・伏黒親子を結ぶ“運命の連鎖”
この章で特に印象的なのは、伏黒甚爾が五条悟と夏油傑、そして伏黒恵の運命を繋げた存在であるという点です。
甚爾の死後、彼の息子・伏黒恵は五条に保護され、やがて呪術高専の生徒として成長していきます。
その一方で、夏油は闇に堕ち、五条とは敵として再会する運命を辿ります。
つまり、「懐玉・玉折」は単なる過去の回想ではなく、渋谷事変で再び交錯する運命の原点なのです。
呪術廻戦「懐玉・玉折」編の見どころと考察まとめ
「懐玉・玉折」編は、シリーズ全体の中でも特に人間の心情と呪術の本質に迫った重厚な物語です。
友情、信念、孤独、そして裏切り――呪術廻戦という作品の根底を支える要素が、この章にすべて詰まっています。
アニメ第二期では、映像美と演出により、その光と闇のコントラストが一層際立ち、多くの視聴者を魅了しました。
アニメ二期で描かれた“光と闇の対比”
アニメ『呪術廻戦』第二期では、「懐玉編」と「玉折編」を通して、五条と夏油の変化が丁寧に描かれました。
序盤の明るい学園の雰囲気から一転、天内理子の死と共に物語は一気に暗転し、友情が壊れていく過程が痛いほどに伝わります。
特に、夏油が人間の悪意に打ち砕かれる描写は、アニメならではの演出によって一層鮮烈な印象を残しました。
それはまさに、光(五条)と闇(夏油)の道を分かつ瞬間でもあります。
玉折編が『呪術廻戦』全体に与えた意味とは?
「玉折編」は単なる悲劇ではなく、呪術という“人の負の感情”に向き合う物語の原点です。
夏油の思想は歪んでいながらも、どこか理にかなっており、彼の存在が後の渋谷事変・死滅回游へと思想的な影響を与えています。
また、五条悟が最強であるがゆえに抱える孤独や、仲間を救えなかった罪悪感も、作品全体のテーマを深める要素となっています。
つまり「懐玉・玉折」は、呪術廻戦という物語の“始まりの終わり”を描いた、極めて重要な章なのです。
呪術廻戦・玉折編のまとめ|五条悟と夏油傑の過去が今に残したもの
「懐玉・玉折」編は、呪術廻戦という作品の中で最も人間の本質と宿命を描き出した章です。
五条悟が「最強」となり、夏油傑が「最悪」へと堕ちたその瞬間は、呪術師という存在の光と影を象徴しています。
そしてこの過去は、現在の物語――特に「渋谷事変」や「死滅回游」へと確実に影響を与え続けています。
最強と最悪──二人の選んだ道の行方
五条悟は反転術式を得て“最強”となり、全てを救えるはずの力を手に入れました。
しかし、彼が本当に救いたかった夏油傑を救うことはできず、その強さが孤独を深める結果となります。
一方、夏油は人を救いたいという信念を貫いた末に、守るべき対象を間違え、破滅の道へと進みました。
彼らの対照的な生き方は、呪術廻戦における「正義とは何か」というテーマを鋭く問いかけています。
「玉折」が示す呪術師の宿命と喪失の美学
「玉折」という言葉が意味するのは、“玉が砕ける=優れた者の早すぎる破滅”です。
夏油傑の最期はまさにその象徴であり、才能ある者ほど孤独と悲劇を背負うという呪術師の宿命を描いています。
五条にとっても、夏油を失ったことは心の“玉折”であり、彼の中で決して癒えない傷として残りました。
この物語は、強さと優しさ、そして喪失が交錯する“呪術廻戦”の核心であり、今もなお多くのファンの心に刻まれ続けています。
この記事のまとめ
- 「懐玉・玉折」は五条悟と夏油傑の友情と決別を描いた重要章
- 懐玉は五条の才能開花、玉折は夏油の信念崩壊を象徴
- 五条は最強となり、夏油は呪詛師へと堕ちる対比構造
- 天内理子の死が二人の運命を大きく変える転機となった
- 伏黒甚爾の存在が五条・夏油・伏黒恵を結ぶ因縁の起点
- アニメ二期では光と闇の対比が鮮やかに描かれている
- 玉折編は呪術師の宿命と喪失の美学を描いた物語


