『HUNTER×HUNTER』には、1999年から放送された旧アニメと、2011年から放送された新アニメがあります。同じ原作をもとにした作品ですが、制作会社や声優、映像演出、アニメ化された物語の範囲などに違いがあります。
「1999年版は全部で何話あるの?」「2011年版とは何が違う?」「旧アニメから見ないと話がわからない?」と疑問に思う人もいるでしょう。
結論からいうと、1999年版はテレビ全62話とOVA全30話で構成される、2011年版とは別のアニメシリーズです。この記事では、1999年版の基本情報やあらすじ、新旧アニメの違い、旧作ならではの魅力をネタバレを抑えて解説します。
- 1999年版アニメの放送時期・話数・あらすじ
- 1999年版と2011年版の制作会社・声優・演出の違い
- 旧アニメの見どころと初めて見る人におすすめの順番
HUNTER×HUNTERの1999年版とは?旧アニメの基本情報
1999年版は、冨樫義博さんの漫画『HUNTER×HUNTER』を原作とする最初のテレビアニメシリーズです。放送時期や話数、物語の内容を順番に確認しましょう。
1999年10月からフジテレビ系で放送された旧アニメ
『HUNTER×HUNTER』の1999年版は、1999年10月16日から2001年3月31日まで、フジテレビ系で放送されました。アニメーション制作を担当したのは日本アニメーションで、監督は古橋一浩さんです。
テレビシリーズは毎週土曜日18時30分から19時までの枠で放送され、全62話が制作されました。現在では、2011年版と区別するために「旧アニメ」「旧ハンターハンター」などと呼ばれています。
原作漫画は1998年に連載が始まっているため、1999年版は連載初期の時期に制作されたアニメです。なお、1998年という年号は原作の連載開始年であり、テレビアニメの放送開始年ではありません。
1999年版のあらすじ!ゴンがハンターを目指す冒険物語
物語の主人公は、自然豊かなくじら島で育った少年ゴン=フリークスです。ゴンは、行方不明の父ジンが優れたハンターであることを知り、自分もハンターになることを決意します。
ハンターとは、未知の生物や財宝、秘境など、さまざまなものを探求する専門家です。正式なハンターになるには、厳しい試験を突破してライセンスを取得しなければなりません。
故郷を出発したゴンは、ハンター試験を通じてクラピカ、レオリオ、キルアと出会います。一方で、危険な実力者ヒソカとも遭遇し、試験の厳しさを思い知らされます。
作品の大きな魅力は、仲間との友情だけでなく、試験での駆け引きや登場人物それぞれの目的が描かれることです。単純に敵を倒すだけでは解決できない状況もあり、冒険物語でありながら心理戦の要素も楽しめます。
1999年版は全62話!OVAを含めると全92話
1999年版のテレビシリーズは全62話ですが、その後に物語の続きを描くOVAが制作されています。
OVAは全3シリーズで、2002年から2004年にかけて発売されました。各シリーズの話数は次のとおりです。
- テレビアニメ版(1999年~2001年):全62話
- OVA『HUNTER×HUNTER』(2002年):全8話
- OVA『GREED ISLAND』(2003年):全8話
- OVA『G・I Final』(2004年):全14話
つまり、1999年版のテレビ放送は62話、OVAを含めた旧シリーズ全体では92話になります。
テレビシリーズはヨークシンシティ編の途中までを描き、OVAでその続きとグリードアイランド編が映像化されました。
なお、旧シリーズにはキメラアント編以降のエピソードは含まれていません。旧アニメの物語を最後まで追いたい場合は、テレビシリーズだけでなくOVAも対象になります。
HUNTER×HUNTERの1999年版と2011年版の違いを比較
1999年版と2011年版は、同じ漫画を原作としていますが、制作体制や声優、物語の進行範囲が異なります。それぞれの特徴を比較していきましょう。
制作会社と放送局が異なる!2011年版は新たなアニメ化作品
1999年版は日本アニメーションが制作し、フジテレビ系で放送されました。一方、2011年版はマッドハウスが制作し、日本テレビ系で放送されています。
2011年版の放送期間は2011年10月2日から2014年9月24日までで、テレビシリーズは全148話です。
両作品の基本情報を比較すると、次のようになります。
| 比較項目 | 1999年版 | 2011年版 |
|---|---|---|
| 制作会社 | 日本アニメーション | マッドハウス |
| 放送局 | フジテレビ系 | 日本テレビ系 |
| 放送開始 | 1999年10月 | 2011年10月 |
| テレビ話数 | 全62話 | 全148話 |
| 監督 | 古橋一浩 | 神志那弘志 |
特に重要なのは、2011年版が1999年版の直接的な続編ではないことです。
2011年版では、ゴンがハンターを目指す物語の序盤から改めてアニメ化されています。そのため、1999年版を見ていなくても、2011年版の第1話から物語を理解できます。
ゴンやキルアの声優も変更!主要キャストの違い
1999年版と2011年版では、主要キャラクターを演じる声優も変更されています。
代表的なキャラクターの担当声優は次のとおりです。
| キャラクター | 1999年版 | 2011年版 |
|---|---|---|
| ゴン | 竹内順子 | 潘めぐみ |
| キルア | 三橋加奈子 | 伊瀬茉莉也 |
| クラピカ | 甲斐田ゆき | 沢城みゆき |
| レオリオ | 郷田ほづみ | 藤原啓治 |
| ヒソカ | 高橋広樹 | 浪川大輔 |
たとえば、1999年版のゴンを演じる竹内順子さんと、2011年版の潘めぐみさんでは、同じキャラクターでも声の表現に違いがあります。
キルアやクラピカ、ヒソカなども担当声優が異なるため、同じ場面を新旧アニメで比較すると、セリフの印象や人物の雰囲気の違いを感じられます。
ただし、どちらの演技が優れているかは視聴者の好みによる部分が大きく、一概に優劣を決められるものではありません。
1999年版は暗めの演出!2011年版との映像表現の違い
新旧アニメを比較する際、注目したいのが映像の色彩や演出です。
1999年版は、全体的に落ち着いた色調や陰影を生かした画面が特徴として挙げられます。特に緊張感のある場面では、暗い背景や人物の表情、音楽などによって不穏な雰囲気が表現されています。
一方、2011年版は比較的鮮やかな色彩を用いた場面が多く、アクションの動きやキャラクターの表情も異なる映像表現で描かれています。
こうした違いは、作品全体の雰囲気を左右する演出上の特徴といえるでしょう。
もっとも、1999年版のすべての場面が暗く、2011年版のすべての場面が明るいわけではありません。両作品とも、物語の内容に応じて緊迫した場面やコミカルな場面が描かれています。
アニメ化された範囲が違う!旧作はグリードアイランド編まで
1999年版と2011年版の大きな違いは、映像化された物語の範囲です。
1999年版は、テレビシリーズとOVAを合わせてグリードアイランド編の完結まで描かれています。
それに対して2011年版では、ハンター試験編から始まり、グリードアイランド編の先にあるキメラアント編や会長選挙編までアニメ化されました。
したがって、原作のより先の展開までアニメで知りたい場合は、2011年版のほうが広い範囲を扱っています。
一方、1999年版には旧作独自の演出や、原作から構成を変更した場面もあります。同じエピソードであっても、必ずしも同じ内容やテンポで進行するわけではありません。
HUNTER×HUNTERの1999年版の魅力とおすすめの見る順番
1999年版は、単に2011年版より古いアニメというだけではありません。旧作独自の表現に注目すると、同じ物語を別の角度から楽しめます。
1999年版ならではの心理描写と緊張感が魅力
1999年版の特徴として挙げられるのが、登場人物の心理や緊張感を重視した演出です。
『HUNTER×HUNTER』では、相手の行動を予測したり、限られた情報から判断したりする場面が数多く登場します。
旧アニメでは、人物の表情や視線、沈黙を利用して、そうした駆け引きを印象づける場面があります。単に戦闘の結果を見るだけでなく、登場人物が何を考えているのかを想像する楽しみがあります。
特にヨークシンシティ編の緊迫した雰囲気は、1999年版を語る際によく注目される要素です。
ただし、こうした演出への評価は個人の感想によって異なります。2011年版のテンポや映像表現を好む人もいるため、両作品の違いとして捉えるのが適切でしょう。
旧アニメ独自のエピソードや構成の違いにも注目
1999年版には、原作漫画の内容をもとにしながら、アニメ独自の場面を加えたエピソードがあります。
代表的なものが、ハンター試験編で描かれる軍艦島のエピソードです。これは1999年版のテレビアニメ独自の展開として知られています。
こうした追加エピソードは、原作と同じ物語を別の構成で楽しめる要素です。また、登場人物同士のやり取りや、仲間との協力関係を違った形で見ることもできます。
一方で、アニメ独自の描写を原作漫画の公式設定と混同しないことも大切です。
原作と1999年版、2011年版を比較する場合は、それぞれの作品で実際に描かれている内容を区別すると理解しやすくなります。
1999年版と2011年版はどちらから見るのがおすすめ?
『HUNTER×HUNTER』を初めて見る場合、物語をより広い範囲まで追いたいなら2011年版から見る方法がわかりやすいでしょう。
2011年版はゴンが冒険を始めるところから描かれているため、1999年版の知識は必要ありません。また、旧シリーズでは映像化されなかったキメラアント編以降も楽しめます。
一方、1990年代のアニメらしい映像演出や、旧声優陣の演技に興味がある人には、1999年版から見る方法もおすすめです。
旧シリーズを順番に楽しむ場合は、テレビ版62話を見たあと、OVA、GREED ISLAND、G・I Finalの順番で進めると、制作された流れに沿って物語を追えます。
すでに2011年版を見た人が1999年版を改めて見る場合も、同じ物語の演出や声優の違いを比較できるでしょう。どちらか一方を見なければもう一方が理解できないという関係ではないため、自分の興味に合わせて選べます。
- 1999年版は日本アニメーション制作の最初のテレビアニメシリーズ
- 1999年10月16日から2001年3月31日までフジテレビ系で放送された
- テレビ版は全62話、OVA30話を含めると全92話
- 旧シリーズではグリードアイランド編の完結まで描かれている
- 2011年版は旧作の続編ではなく、序盤から改めてアニメ化した作品
- 1999年版と2011年版では制作会社や主要キャストが異なる
- 旧作は陰影や心理描写を生かした演出、新作は鮮やかな色彩などに違いがある
- 初めて見る人は物語を広く追える2011年版、旧作独自の表現に興味がある人は1999年版もおすすめ

