『HUNTER×HUNTER』25巻では、キメラ=アント編の大きな転換点となる王討伐作戦が始まります。ゴンやキルアたちは、強大なキメラ=アントの王がいる宮殿へ突入しますが、作戦は開始直後から予想外の展開を迎えます。
25巻の見どころは、迫力ある戦闘だけではありません。ネテロ会長の圧倒的な実力、王直属護衛軍との対峙、そして少しずつ変化する王の内面も重要な要素です。
この記事では、『HUNTER×HUNTER』25巻のあらすじと宮殿突入作戦の流れを、大きなネタバレを避けながら解説します。主要キャラクターの役割や注目したい場面も紹介します。
- 『HUNTER×HUNTER』25巻のあらすじと収録内容
- 王討伐作戦と宮殿突入で起こる出来事
- ネテロやゴンたちの活躍と25巻の見どころ
HUNTER×HUNTER 25巻のあらすじ!王討伐作戦が始動
『HUNTER×HUNTER』25巻は、キメラ=アント編の中でも重要な局面を描いた単行本です。これまで準備を進めてきたハンターたちが、ついに王のいる宮殿へ突入します。
25巻「突入」の収録話と基本情報
『HUNTER×HUNTER』25巻は、冨樫義博先生による漫画の単行本で、2008年3月4日に集英社から発売されました。
収録されているのはNo.261「突入①」からNo.270「貸し」までの全10話です。キメラ=アント編の中盤から終盤にかけての重要な局面にあたります。
24巻では、東ゴルトー共和国で王の討伐に向けた準備が進められました。宮殿への侵入経路の確保や敵の動向の調査など、ハンターたちは慎重に作戦を整えていきます。
そして25巻では、それまでの準備が実行段階へ移ります。25巻は王討伐作戦の開始と、宮殿内部での戦闘を描く巻です。
ゴンとキルアたちが宮殿へ突入する理由
王討伐作戦の目的は、キメラ=アントの王メルエムによる脅威を食い止めることです。王は人間を大きく上回る身体能力を持ち、直属護衛軍の3人も非常に高い戦闘能力を備えています。
ゴンとキルアは、モラウやナックル、シュートたちとともに作戦に参加します。ただし、全員が同じ敵を相手にするわけではありません。
王と直属護衛軍を分断し、それぞれの相手に対応することが作戦の重要な要素です。単純な力比べでは勝ち目が薄いため、役割分担と連携が欠かせません。
また、ゴンにはネフェルピトーと向き合わなければならない個人的な理由があります。カイトに起きた出来事は、ゴンの行動や心理に大きな影響を与えています。
ネテロとゼノが上空から宮殿へ接近
宮殿突入作戦では、ハンター協会会長のアイザック=ネテロと、ゾルディック家のゼノも重要な役割を担います。
ゼノは念能力によって巨大な龍を生み出し、ネテロとともに上空から宮殿へ接近します。地上から突入するゴンたちとは異なる経路を使うことで、敵の警戒を揺さぶる展開になります。
特に注目したいのが、ゼノの「龍星群(ドラゴンダイブ)」です。無数の龍のような攻撃が降り注ぐ光景は、宮殿突入の開始を象徴する場面となっています。
しかし、攻撃の規模が大きいからといって、作戦が予定どおりに進むとは限りません。敵の位置や行動によって、ハンターたちは瞬時の判断を迫られます。
HUNTER×HUNTER 25巻の見どころ!ネテロと護衛軍の実力
25巻では、これまで実力の全貌が明らかになっていなかった人物たちの能力や、戦闘に対する考え方が描かれます。特にネテロの過去と王直属護衛軍の強さは見逃せません。
ネテロ会長の過去と感謝の正拳突き
25巻の印象的な場面の一つが、ネテロ会長の修行時代を描いた回想です。
ネテロは46歳のとき、自らの武術と肉体の限界を感じ、これまで自分を育ててくれた武道への感謝を行動で表そうとしました。
そこで始めたのが、1日に1万回の「感謝の正拳突き」です。祈り、構え、拳を突くという一連の動作を、毎日ひたすら繰り返しました。
当初は膨大な時間を必要とした修行でしたが、年月を重ねるにつれて動作は驚異的な速さに達していきます。この回想によって、ネテロの強さが長年の鍛錬に裏打ちされたものであることが伝わります。
ネテロの実力は、念能力だけでなく、武術家として積み重ねてきた経験と精神性によって支えられているのです。
ネフェルピトーとネテロの対峙
王直属護衛軍の一人であるネフェルピトーは、極めて広範囲を感知できる念能力「円」を使用します。
宮殿上空に異変が生じると、ピトーはすぐに危険を察知します。ネテロとゼノの接近によって、王を守る側にも緊張が走ります。
ここで描かれるのは、互いの力量を瞬時に見極めようとする高度な駆け引きです。ネテロは経験豊富な武術家として、ピトーは王を守る護衛軍として、それぞれの能力を発揮します。
ネテロの攻撃速度や、ピトーの鋭い感知能力が描かれることで、通常の念能力者とは異なる戦闘の水準が示されます。
この場面は、王と直属護衛軍を相手にすることが、どれほど困難な任務なのかを読者に印象づけています。
モントゥトゥユピーが立ちはだかる
地上から宮殿に突入したゴンたちを待ち受けていたのは、王直属護衛軍のモントゥトゥユピーでした。
ユピーは強大なオーラと高い身体能力を備えたキメラ=アントです。身体を変形させる能力も持っており、近距離での戦闘では非常に危険な相手となります。
本来の作戦では敵の配置を想定していましたが、ユピーが中央大階段付近にいたことで状況が変化します。
討伐隊は、作戦開始直後から想定外の強敵への対応を迫られることになります。
この場面では、単に敵の強さだけでなく、予想外の状況に直面した各メンバーの判断力にも注目できます。
HUNTER×HUNTER 25巻を考察!宮殿突入が物語の転換点となる理由
25巻の魅力は、戦闘の迫力に加えて、登場人物たちの心理や価値観が変化していくところにあります。ここでは、物語の結末には踏み込まず、注目したい3つのポイントを整理します。
ゴンとキルアの判断に表れる成長と葛藤
ゴンとキルアは、これまで数多くの危険な状況を乗り越えてきました。しかし、王直属護衛軍との戦いでは、これまで以上に慎重な判断が必要になります。
キルアは作戦前から、敵が予想と異なる配置についている可能性を考えていました。実際に宮殿へ突入すると、想定していた状況との違いが明らかになります。
一方のゴンは、カイトへの思いを抱えながらも、作戦の中で自分が果たすべき役割を意識しています。
特に重要なのは、仲間を守る気持ちと、作戦を遂行する責任の両立です。二人の行動には、それぞれ異なる考え方や感情が表れています。
25巻では、強い敵に勝つことだけでなく、危機的状況で何を優先するのかという問題が描かれていると考えられます。
ナックルとシュートが担う重要な役割
ナックルとシュートは、王直属護衛軍に対抗する討伐隊の重要な戦力です。
ナックルは「天上不知唯我独損(ハコワレ)」という念能力を持ち、相手にオーラを貸し付ける特殊な戦い方をします。
一方のシュートは「暗い宿(ホテル・ラフレシア)」という能力を使います。二人はそれぞれ異なる能力を持ち、連携することで強敵への対抗手段を作り出そうとします。
しかし、ユピーの実力は想像以上であり、作戦どおりに行動することさえ簡単ではありません。
ここで注目したいのが、シュートの精神面です。彼はもともと慎重で臆病な性格ですが、極限状態の中で自分自身の弱さと向き合います。
能力の相性だけでなく、戦う者の覚悟や精神的な変化が勝負を左右する点も、『HUNTER×HUNTER』らしい特徴です。
王メルエムとコムギの関係がもたらす変化
25巻では、戦闘とは別の視点からも重要な変化が描かれています。それが、王メルエムとコムギの関係です。
メルエムは圧倒的な力を持つキメラ=アントの王ですが、軍儀の対局を通じてコムギという人間に関心を抱くようになります。
コムギは軍儀において並外れた才能を持ち、王に対しても真剣勝負を続ける人物です。王は彼女との交流によって、それまでとは異なる感情を見せ始めます。
その変化は、王直属護衛軍の反応にも影響を与えます。特にシャウアプフは、王のあるべき姿について強い理想を持っているため、王の変化を複雑に受け止めています。
ここで注目したいのは、討伐対象である王が、単なる強大な敵としては描かれなくなっていくことです。
力によって人間を支配しようとする王と、軍儀を通じて他者を理解し始める王。その二つの側面が、物語に複雑さを与えています。
25巻は、こうした王の内面的な変化と、王を討伐しようとするハンターたちの行動が交差する巻でもあります。善悪だけでは割り切れない関係性が、キメラ=アント編の大きな特徴といえるでしょう。
- 25巻「突入」は2008年3月4日に発売された単行本
- No.261からNo.270までの全10話を収録している
- 王討伐作戦が始まり、ゴンたちが宮殿へ突入する
- ネテロとゼノは上空から接近し、作戦を進める
- ネテロの過去と感謝の正拳突きが描かれる
- 王直属護衛軍ユピーの存在が討伐隊の大きな障害となる
- ゴンやキルア、ナックル、シュートの判断と成長も見どころ
- 王メルエムとコムギの関係が物語に新たな変化をもたらす


