『ハイキュー!!』に登場する「大王様」こと及川徹は、数多くのキャラが登場する中でも特に人気の高い存在です。
天才ではなく努力型として描かれる彼の姿は、多くの読者の心を掴み、「かっこいい」と称賛されています。
この記事では、そんな及川徹の名言や恋愛事情、声優情報に加えて、彼の魅力が光るシーンやブラジルでの日向との再会まで、徹底的に解説します。
この記事を読むとわかること
- 「大王様」及川徹の由来と人物像の魅力
- 及川徹の名言・恋愛観・成長エピソード
- 声優・浪川大輔による演技の凄みと影響
及川徹が「大王様」と呼ばれる理由とその魅力
『ハイキュー!!』に登場する及川徹は、ファンや作中のキャラクターたちから「大王様」と呼ばれ親しまれています。
このあだ名には、彼のカリスマ性やバレーに対する圧倒的な存在感が凝縮されています。
一見軽薄に見える彼の言動の裏には、計り知れない情熱と努力が隠されており、だからこそ多くのファンを魅了してやまないのです。
「大王様」の由来は日向のあの一言から
「大王様」という呼び名は、作中で主人公・日向翔陽が及川を指して使ったのがきっかけです。
影山の中学時代の先輩であり、王様タイプの影山をも凌ぐ存在として、「王様より上の存在=大王様」と称されたのです。
このニックネームは、及川のプレースタイルだけでなく、そのカリスマ性や人を動かす力も含めた総合的な評価と言えるでしょう。
人懐っこさの裏にある強烈な負けん気と努力
一見、及川は誰にでも軽口をたたき、場を和ませる明るい人物です。
しかしその裏には、才能ある選手たちに対する激しい対抗心と、それを乗り越えるためのたゆまぬ努力があります。
特に影山や牛島といった天才プレイヤーに対しては、強い劣等感を抱いており、「努力で天才を越える」という信念で行動しています。
そんな泥臭い姿勢が、彼の本当の魅力として多くの読者の共感を呼んでいます。
及川徹の心に残る名言3選とその背景
『ハイキュー!!』の中でも、及川徹は数々の印象的なセリフを残してきました。
彼の言葉は時に飄々としていて、時に胸を打つほど真摯で、そのギャップが多くのファンの心を掴んでいます。
ここでは、彼のセリフの中から特に有名な3つの名言を取り上げ、その背景にある心情や意味を紐解いていきます。
「天才とかむかつくじゃん」—プライドと闘争心
このセリフは、及川が影山を「天才」と認識しながらも、それに対抗しようとする意志をにじませたものです。
笑顔で言い放つこの言葉には、才能に対する強い反発心と、負けず嫌いな性格が詰まっています。
この一言は、自分は天才ではないという現実を受け入れつつも、諦めずに努力し続ける覚悟を象徴しているのです。
「信じてるよお前ら」—キャプテンとしての器
いつも軽口ばかりの及川が、試合前にチームメイトに真剣な表情で放ったこの言葉。
それは、キャプテンとしての深い信頼と、仲間への感謝が込められた一言でした。
この場面では、普段のチャラついたイメージを一変させる「大王様」らしい威厳が感じられ、多くのファンが胸を打たれた名シーンです。
飄々とした口調に隠された本音を読み解く
及川は、冗談や皮肉を交えた言葉で周囲を翻弄することが多く、その真意を読み解くのが難しいキャラクターです。
しかし彼のセリフをよく見ると、不安や焦り、自信といった複雑な感情が丁寧に表現されていることがわかります。
そのギャップこそが、及川徹という人物の奥深さを際立たせ、読者を惹きつけている要因なのです。
及川徹に彼女はいる?恋愛事情を徹底検証
圧倒的な人気を誇る及川徹ですが、作中で恋愛に関する描写はほとんどありません。
そのため、彼に「彼女がいるのか?」という疑問は、ファンの間でもたびたび話題に上がります。
今回は、作品中のわずかな情報から、及川の恋愛事情と彼の恋愛観について考察していきます。
単行本10巻の「彼女にフラれた」発言の真相
及川に彼女がいたのかを探るうえで、最も有名なのが単行本10巻での甥っ子との会話シーンです。
そこで甥が「カノジョにフラれたから暇だって言ったじゃん」と発言し、ファンの間で「及川に彼女がいた説」が一気に浮上しました。
ただし、このセリフの真偽は定かではなく、甥っ子を納得させるための方便だった可能性もあり、断定はできません。
バレーを優先する彼の恋愛観とは
作中の及川は、まさにバレー一筋の努力家であり、その情熱は人並み以上です。
仮に彼女がいたとしても、バレーへの集中力の高さが恋愛関係に影響を与えていた可能性は否定できません。
特に、全国大会や天才たちとの勝負に全力を注ぐ姿からは、恋愛よりも勝利を優先する姿勢が明確に感じられます。
ブラジルでの日向との再会が示す及川の成長
『ハイキュー!!』終盤で描かれる、ブラジルでの及川と日向の再会は、多くの読者に強い印象を残しました。
かつてのライバルが異国の地で再び出会い、ビーチバレーを通して新たな絆を築く展開は、シリーズを通しての集大成とも言えるでしょう。
このエピソードには、及川の成長と変化、そしてバレーに対する姿勢の深化が色濃く表れています。
ビーチバレーでの共闘が実現!フラグ回収に注目
アルゼンチンでプレーしていた及川が、遠征でブラジルを訪れた際、日向と偶然再会。
彼のかつての発言である「チビちゃんは本当にトスを上げてみたくなるスパイカーだねぇ」という言葉が、ここで現実となり見事にフラグを回収します。
そして2人はビーチバレーで即席コンビを組み、強敵に挑戦。因縁の相手だった日向と、今度は同じ側で戦うという展開に、胸を熱くさせられたファンも多いでしょう。
順応性とスキルで魅せた進化したセッター像
最初こそ砂の上でうまく動けず苦戦する及川でしたが、試合を重ねるうちにその環境に適応。
最終的には、日向に完璧なトスを上げるまでに順応し、試合に勝利します。
この姿には、ただの「負けず嫌い」だった高校時代から、より柔軟でチーム志向のプレイヤーへと成長した彼の変化が感じられます。
かつての「大王様」は、仲間とともに勝利をつかむ真の司令塔へと進化していたのです。
及川徹の声優・浪川大輔の魅力にも注目
アニメ『ハイキュー!!』で及川徹を演じるのは、ベテラン声優の浪川大輔さんです。
その表現力豊かな演技により、及川というキャラクターはより魅力的に、より生き生きと描かれています。
ここでは、浪川さんのキャリアや演技の魅力、そして及川徹という役への影響について紹介します。
子役出身でキャリア豊富な実力派
浪川大輔さんは1980年代から声優として活躍しており、子役時代から数多くの名作に出演しています。
代表作には『ルパン三世』の石川五ェ門や、『機動戦士ガンダム0080』のアルなどがあり、洋画吹き替えでもイライジャ・ウッドやヘイデン・クリステンセンの声を担当するなど、幅広いジャンルで活躍中です。
その実力は業界でも高く評価され、声優アワード助演男優賞を受賞するなど、名実ともにトップクラスの声優です。
浪川大輔が演じることで及川に命が吹き込まれた
及川徹というキャラクターは、口数が多く冗談も言う一方で、内面に闘志や繊細さを抱えた複雑な人物です。
浪川さんの演技は、その多面的な性格を繊細に表現し、よりリアルな人物像に昇華させています。
試合前の「信じてるよお前ら」のような真剣なセリフから、飄々とした軽口まで、彼の声がなければ及川はここまで人気のキャラになっていなかったかもしれません。
「天才じゃない」及川徹が強さを証明するまで
及川徹は、自身を「天才ではない」と認識している数少ないキャラクターの一人です。
しかし彼は、その自覚と向き合いながらも、あらゆる努力と工夫によって実力を積み重ねてきました。
ここでは、彼がどのようにして強さを証明してきたのか、その道のりと支えとなった存在に迫ります。
影山・牛島との確執が彼を成長させた
及川が「天才じゃない」と最も強く感じた相手が、影山飛雄と牛島若利の存在です。
影山の圧倒的なセンス、牛島のフィジカルと威圧感に対し、及川は激しい劣等感を抱いていました。
しかし彼は、そこで腐ることなく、「努力と頭脳で天才に勝つ」ことを自らのテーマとして掲げます。
こうした逆境に対する反骨精神こそが、彼を県内トップのセッターへと押し上げたのです。
チームメイトとの信頼関係が及川を支える
及川の強さは、単に技術や身体能力だけでは語れません。
彼が最も信頼していたのは、チームメイトたちとの密な連携と絆でした。
特に岩泉との関係性は深く、互いに言葉にしなくても通じ合えるほどの信頼感が描かれています。
また、部員全員を信じ、個々の強みを最大限に引き出すトスこそが、及川のプレースタイルの核となっていたのです。
ハイキュー 大王様・及川徹の魅力と背景を総まとめ
「大王様」の異名で親しまれる及川徹は、『ハイキュー!!』という作品の中でも特に強烈な存在感を放っています。
単なる実力者ではなく、努力家であり、チーム想いであり、人間臭さも併せ持つそのキャラクター性に多くのファンが魅了されてきました。
ここでは、そんな及川の魅力をもう一度振り返りながら、彼の背景や成長物語を総括していきます。
ギャップと人間臭さが光る名キャラクター
飄々とした態度と裏腹に、影山や牛島といった天才たちに抱く強い対抗心。
笑顔の奥に隠された努力と葛藤は、読者の共感を呼び、「ただの嫌味キャラ」では終わらない深みを与えています。
また、ビーチバレーでの共闘や、仲間への信頼を示すセリフなど、成長を感じさせる描写が随所に散りばめられています。
今こそ改めて及川徹の活躍をチェックしよう
TVアニメや原作コミックでは、及川の登場シーンごとに違った魅力が詰まっています。
特に浪川大輔さんによる声の演技は、彼のキャラをさらに引き立て、アニメでの「大王様」体験をより一層リアルにしてくれます。
未視聴の方はもちろん、既に作品を知っている方も、改めて及川徹の活躍を見直すことで新たな発見があるかもしれません。
この記事のまとめ
- 「大王様」こと及川徹の人物像を深掘り
- 天才に抗う努力家としての姿が魅力
- 名言や恋愛観から垣間見える人間性
- 日向とのブラジル再会での成長に注目
- 声優・浪川大輔の演技が及川像を強化
- ギャップと信頼関係が彼の強さの源


