『ダンダダン』5巻では、ジジの家族の不可解な事件をきっかけに、物語が大きく動き出します。
キーワードとなるのは「蛇神」「邪視」「UMA(未確認生物)」といった、オカルト要素満載の展開です。
この記事では、そんな『ダンダダン』5巻のネタバレを含みながら、物語の核心や見どころを分かりやすく解説します。
この記事を読むとわかること
- ダンダダン5巻の核心ストーリーと村の闇
- 邪視の正体や大蛇の真実に迫る展開
- ジンの覚醒シーンと今後の展開予想
ダンダダン5巻の核心:モモとジジが供物に!? 村の秘密と蛇神の正体
『ダンダダン』5巻では、ジジの実家がある村を舞台に大蛇信仰と村人の不気味な風習が描かれ、物語はオカルト色をさらに深めていきます。
訪れたオカルンたちは、ジジの家にある「開かずの部屋」を発見し、そこから恐るべき真相へと巻き込まれていきます。
その中でモモとジジは「供物」として村の儀式に巻き込まれ、命の危機にさらされるのです。
呪われた開かずの部屋と、祀られた大蛇
ジジの家には、壁一面に隙間なくお札が貼られた部屋が存在していました。
この部屋は家族すら開けてはならないとされ、触れてはならない禁忌の空間とされていたのです。
しかし、そこを開けてしまったことで、ジジとオカルンは「鬼頭一族」に正体を知られてしまい、モモ共々大蛇の供物として狙われることに。
大蛇様=UMA!? モンゴリアンデスワームの恐怖
村人たちが祀る大蛇の正体は、実はUMA・モンゴリアンデスワームでした。
この存在は、砂漠に生息すると言われる未確認生物で、人間を丸呑みにするとされるほど凶暴な存在です。
このUMAに人身御供を続けていたことで、村には深い呪いと、異常な信仰が根付いていたのです。
ジジの家族に隠された呪いと鬼頭一族の真実
ジジの家族は、一見すると普通の家庭のように見えますが、その背後には数世代にわたる呪いと、強烈な因習が隠されています。
村全体を支配する鬼頭一族の存在が、その真実に大きく関わっており、ジジ自身もその血筋に組み込まれていたのです。
このエピソードは、ダンダダンという作品の中でも家系・因縁・オカルトというテーマを濃く感じさせる展開となっています。
供物の儀式は何代も続く人身御供
鬼頭一族は、村の守り神として祀る大蛇様の怒りを鎮めるため、定期的に人身御供を捧げていました。
この儀式は、表向きには「風習」や「祈り」として伝えられていましたが、実際には人を生贄として差し出す残酷な慣習です。
ジジの家族は、この供物の役目を負う血筋にあり、ジジが呪われた運命を背負っていることも明らかになります。
邪視(オチョナンさんもどき)の正体と誕生の経緯
そして物語の中盤では、もう一つの恐るべき存在、「邪視」の正体が浮かび上がります。
これは人々の恨みや怨念が積み重なって生まれた存在で、もともとは大蛇信仰の弊害によって生まれた呪いの化身でした。
「オチョナンさんもどき」として登場しますが、その正体は邪視を宿した怨霊であり、供物として捧げられた人々の怒りが生んだ存在なのです。
バトルシーンの見どころ:邪視化したジンの覚醒
『ダンダダン』5巻では、物語後半にかけてバトルシーンの迫力が一気に加速します。
中でも注目すべきは、ジンが邪視を身にまとうことで力を覚醒させる展開です。
それまで軽薄な陽キャのような印象だったジンが、一気にシリアスな存在感を放つシーンは、読者にとっても大きな衝撃となるでしょう。
作画と筋肉描写の異常な完成度
この巻の最大の魅力の一つが、圧倒的な作画の精度です。
ジンが邪視を身にまとった姿は、筋肉の構造や線の流れまで細かく描かれており、8パックの腹筋や無駄のないフォルムが強烈な印象を与えます。
バトルシーンの流れも非常にスムーズで、動きの一つ一つに迫力と美しさが宿っており、漫画としての表現力の高さが際立っています。
ジンのキャラ変と陽キャ感の変化
これまでジンは、どこか軽くて頼りない、いわゆる“滑り芸”を繰り返すタイプのキャラクターでした。
しかし、供物として連れ去られそうになるモモを守るために覚醒したジンは、その行動力と決意によって一気に読者の印象を変えます。
このキャラ変によって、ジンは単なるギャグ要員ではなく、物語の核心に関わる存在として描かれるようになり、今後の活躍にも大きな期待が寄せられます。
ダンダダンの魅力は民俗学×オカルト×バトルの融合
『ダンダダン』の真骨頂は、単なるオカルト漫画にとどまらない点にあります。
民俗学的な背景と未確認生物(UMA)、そして超常バトルを絶妙に絡めた物語構成が、他の作品とは一線を画しています。
5巻ではこの融合がさらに強調され、シリーズの魅力が一段と深まったと感じました。
幽霊やUMAだけじゃない、深まるストーリー構成
5巻に登場するのは、幽霊やUMAだけではありません。
物語には「蛇神信仰」や「供物の儀式」といった、古来より伝わる日本の民間伝承がベースとなっています。
このようなリアルに根差したテーマを絡めることで、読者にとって「本当にありそうな恐怖」を感じさせるのが『ダンダダン』ならではの魅力です。
アニメ化を待ちたくなるクオリティの高さ
ストーリーの緻密さと作画の完成度の高さを見ていると、読者の多くが「これはアニメ化を待ちたい」と感じるはずです。
特にバトルシーンの躍動感や幽霊・UMAの造形のこだわりは、映像化でさらに映えること間違いありません。
筆者も個人的には、「続きが気になる」以上に、「このクオリティを動く画で観たい」と思わされました。
ダンダダン5巻と6巻のつながりと展開予想
『ダンダダン』5巻は、多くの謎を明らかにしつつも、新たな伏線を数多く残して物語が終わります。
次巻となる6巻では、5巻で明かされた鬼頭一族の闇や、邪視の力の本質にさらに踏み込んでいくことが期待されています。
シリーズのターニングポイントとも言えるこの巻を通じて、物語は一段と加速していきそうです。
6巻発売日と続編への期待
『ダンダダン』6巻の発売日は2022年8月4日です。
5巻の最後には、次巻への大きな引きが用意されており、「邪視の力を取り込んだジンのその後」や、モモたちの関係性の進展が描かれることが予想されます。
これまでにない濃密なストーリーが展開される予感があり、ファンとしては6巻を心待ちにせずにはいられません。
5巻で張られた伏線はどう回収される?
5巻では、さりげなく描かれたシーンや会話の中に、いくつもの重要な伏線が仕込まれています。
たとえば、開かずの部屋の謎や、鬼頭一族の意図、UMAの存在を村人がどこまで把握しているのかといった点です。
これらが6巻以降でどう回収され、どんな新たな展開が待っているのか、目が離せません。
『ダンダダン5巻』のネタバレを踏まえたまとめ
『ダンダダン』5巻は、シリーズ中でも特に重厚なテーマと高い緊張感を併せ持つ巻でした。
ジジの家族と村の因習、大蛇信仰、UMA、邪視といった要素が緻密に絡み合い、読者を引き込むストーリー構成が際立っています。
物語はホラーやオカルトに寄りすぎることなく、しっかりとキャラクターの成長や人間関係の深まりを描いており、非常に満足度の高い内容でした。
とくに、ジンの覚醒と邪視化によるバトルシーンは圧巻で、キャラクターとしての存在感が一気に跳ね上がった印象です。
また、民俗学的な視点やUMAの扱いに深みがあり、今後の展開にも期待が高まります。
5巻で提示された伏線がどう回収されるのか、そしてジジ・モモ・ジンたちがどのようにこの呪われた因縁と向き合っていくのか――。
次巻以降の展開を心待ちにしながら、今一度5巻をじっくり読み返してみるのもおすすめです。
『ダンダダン』は、ただのオカルト漫画に留まらない、極上のエンターテインメントです。
この記事のまとめ
- ジジの家族と村に隠された呪いと供物の儀式
- UMA「モンゴリアンデスワーム」が蛇神の正体
- 邪視の誕生とジンの覚醒が物語の転機に
- 作画・筋肉描写が際立つバトルシーンが必見
- 民俗学×オカルト×バトルの融合が魅力
- 6巻への引きと今後の展開が気になる内容