「呪術廻戦」の渋谷事変に登場するバッタの姿をした呪霊・蝗GUY(こうがい)は、登場時間こそ短いながらも、その強烈なキャラクターで多くの視聴者に忘れがたい印象を残しました。
「賢くないナ…!?」という名言や、見た目と発言のギャップによって「かわいい」と評されるなど、蝗GUYはネット上で一躍ネタキャラとして話題に。
この記事では、呪術廻戦のバッタ呪霊・蝗GUYの正体や強さ、声優、登場シーン、そしてファンからの評価や人気の理由について徹底的に解説します。
この記事を読むとわかること
- 呪術廻戦に登場するバッタ呪霊・蝗GUYの正体と背景
- 蝗GUYの等級・能力・声優など詳細なプロフィール
- ネットで人気の理由や「かわいい」と言われる理由
呪術廻戦のバッタ呪霊・蝗GUYの正体とは?
呪術廻戦に登場するバッタ呪霊「蝗GUY(こうがい)」は、渋谷事変の序盤で突如出現し、虎杖悠仁との対決によって一躍話題となったキャラクターです。
巨大なバッタのような姿と「さてはオッオマエ、賢くないナ…!?」という印象的なセリフで、多くの視聴者の記憶に残っています。
では、この蝗GUYの名前の意味と背景には、どのような設定があるのでしょうか。
名前の由来は「蝗害(こうがい)」という自然災害
蝗GUYの「こうがい」という名前は、現実の自然災害である蝗害(こうがい)に由来しています。
蝗害とは、サバクトビバッタなどが大量発生し、作物を食い荒らすことで深刻な被害をもたらす災害のことです。
この恐怖は古来より人間の記憶に刻まれており、呪術廻戦の世界における「人の負の感情から生まれる呪霊」という設定と見事にリンクしています。
真人が名付けた?呪霊としての背景
蝗GUYは、作中で偽夏油の一派である真人によって名付けられた呪霊です。
「GUY(ガイ)」という英語の俗語を付けることで、どこか軽んじたニュアンスや擬人化のユーモアが込められています。
この呼び名からは、真人が彼を「道具」や「手駒」として扱っているような印象も受けます。
つまり蝗GUYというキャラクターは、人類が自然に抱く恐怖と、呪霊側の価値観が合わさって生まれた、非常に象徴的な存在です。
その名に込められた災害のリアリティと、滑稽さすら感じさせる外見と口調のギャップが、彼を単なるモンスターに留めず、印象的なキャラクターへと昇華させています。
蝗GUYの等級と実際の強さを考察
呪術廻戦に登場する蝗GUYは、呪術高専によって「2級呪霊」と公式に分類されています。
しかし実際の戦闘シーンを見た読者の多くが感じたように、彼の強さはその等級に見合っていないとされています。
ここでは、彼の公式等級と実力とのギャップ、そしてその戦闘スタイルの特異性について詳しく見ていきましょう。
公式等級は2級だが実力は準1級レベル
蝗GUYは2級呪霊と評価されていますが、それは「術式を持たない」ことが主な理由です。
呪術廻戦の世界では、等級の査定において術式の有無が大きく影響します。
そのため、純粋なフィジカルだけで戦うタイプの呪霊は、実際の脅威度よりも低く見積もられる傾向にあります。
作中で蝗GUYと対峙した1級術師の冥冥は、彼を「準1級術師であれば単独で対応可能」と評価しており、実際の実力は準1級相当だと明言されていました。
この言葉は、術式なしでも侮れない脅威としての存在感を物語っています。
術式なしでも高火力!物理特化の戦闘スタイル
蝗GUYの戦闘スタイルは、術式を使わずとも高い破壊力を誇る、いわば「物理特化型の肉弾戦スタイル」です。
高層ビルを飛び越える跳躍力や、コンクリートを砕く怪力を持ち、昆虫らしい4本の腕で多角的な攻撃が可能です。
さらに、外骨格による防御力と、顎による噛みつき攻撃も備えており、術式に頼らない純粋なパワーファイターとして虎杖と激戦を繰り広げました。
このように蝗GUYは、術式こそないものの、圧倒的な身体能力によって準1級術師でも油断すれば危険な存在として描かれています。
特に、初見の相手にはその跳躍力や攻撃の手数で攪乱する戦法が非常に有効であり、呪術戦においても異色のスタイルを確立しています。
術式のない呪霊としては異例とも言えるほどの存在感を放つ蝗GUYは、「術がすべてではない」と感じさせる、物語上でも重要なバランサー的存在だと言えるでしょう。
蝗GUYの登場話とアニメ・原作での活躍シーン
呪術廻戦に登場するバッタ呪霊・蝗GUYは、渋谷事変の序盤で強烈なインパクトを残しました。
アニメでも原作漫画でも、物語の転換点となるタイミングで登場し、虎杖悠仁の成長を印象づける相手として機能しています。
ここでは蝗GUYがいつ、どのように登場し、どんな活躍を見せたのかをアニメと原作の両方から詳しく解説します。
アニメは第2期「渋谷事変」第32話に登場
蝗GUYはアニメ「呪術廻戦」第2期「渋谷事変編」にて第32話(第2期第8話)に初登場します。
渋谷駅周辺に複数の帳(とばり)が降ろされた直後、一般人が閉じ込められている空間で突如として現れ、人々を襲い始めます。
この不穏な空気の中、現場に到着した虎杖と交戦し、物語の緊張感を一気に高める役割を果たしました。
アニメでは、蝗GUYの跳躍やスピード感ある動きが、美麗な作画によって表現されており、視聴者から高い評価を受けました。
また、そのユニークな口調や表情も含めて、ただの敵役ではない魅力を感じさせる演出となっています。
原作は10巻・第86話!虎杖との熱戦も
原作漫画において蝗GUYが登場するのは、コミックス第10巻・第86話「渋谷事変④」です。
この回では、渋谷事変の惨劇の始まりを象徴する存在として描かれ、虎杖と激突します。
序盤から高層ビルを跳ね回る派手な動きで、虎杖とのスピーディーな戦闘が展開され、読者の目を引きました。
特に印象的なのは、虎杖の「黒閃」によって蝗GUYが一撃で祓われるラストシーン。
このシーンは、虎杖の呪術師としての成長と覚悟を強く印象づける重要な局面であり、蝗GUYはまさにその「試金石」として描かれた存在でした。
原作・アニメともに、蝗GUYの登場は短いながらも非常に効果的な演出が施されており、「敵キャラの使い方」として見事な構成だといえるでしょう。
蝗GUYの声優はかぬか光明!演技で魅力倍増
呪術廻戦の蝗GUYは、その独特なセリフ回しや妙に人間臭い言動によって、視聴者の心に強く残るキャラクターとなりました。
この魅力の大部分を担っているのが、蝗GUYの声を担当した声優・かぬか光明さんの演技です。
ここでは、彼の演技がいかにして蝗GUYを唯一無二の存在へと昇華させたのかを詳しく見ていきます。
賢さと滑稽さを見事に表現した演技力
蝗GUYの名台詞「さてはオッオマエ 賢くないナ…!?」は、作中でも特に話題を呼んだセリフのひとつです。
このセリフの独特な間合いや語尾の強調が、キャラの性格を的確に伝える要素となっています。
かぬか光明さんは、このセリフをコミカルさと尊大さを絶妙に織り交ぜて演じることで、蝗GUYの“自称賢い”という歪んだ自信を表現しました。
ただ恐ろしいだけの呪霊ではなく、どこか人間味のある、そして笑える要素を含んだ敵キャラとして成立したのは、まさに彼の演技力の賜物です。
その声色には、「賢い」と自称する滑稽さと、強さへの自信が同居しており、短時間の登場ながらキャラに深みを与える役割を果たしていました。
他作品での代表作や演技スタイルも紹介
かぬか光明さんは、アニメファンにとっては馴染み深い実力派声優で、これまでにも様々な作品で重要な役どころを務めています。
代表作のひとつは『ゴールデンカムイ』の牛山辰馬役で、こちらでは屈強な肉体派ながらコミカルな側面も併せ持つキャラクターを好演。
このように、“強さの中にユーモアを感じさせる演技”は、かぬかさんの得意とするスタイルと言えるでしょう。
また、蝗GUYにおいてもその演技の幅が存分に発揮されており、アニメファンから「声の演出が絶妙」との評価を受けています。
声優という存在が、アニメキャラにどれだけの命を吹き込めるのかを再認識させられる好例です。
蝗GUYがただの怪物ではなく、視聴者にとって“愛される存在”になった背景には、間違いなくかぬか光明さんの存在があったのです。
蝗GUYが「かわいい」と言われる3つの理由
一見すると不気味な巨大なバッタ型呪霊である蝗GUY。
にもかかわらず、SNSや掲示板では「かわいい」との声が多く見られ、そのギャップが大きな魅力となっています。
ここでは、蝗GUYが「かわいい」と評される理由を3つに分けて分析していきます。
強さと滑稽さのギャップにファンが夢中
蝗GUYは、身体能力や戦闘力は非常に高く、準1級呪霊に匹敵する実力を持つとされています。
しかしその一方で、自らを「賢い」と思い込み、虎杖に「さてはオッオマエ 賢くないナ…!?」といったややズレた発言をする姿には、どこか子どもじみた無邪気さも見られます。
この「強そうなのにちょっとおバカ」というギャップが、ファンの心をつかんで離さないのです。
見た目は怖いけど、どこか人間らしい性格
見た目こそ昆虫的で不気味な蝗GUYですが、その言動には妙に人間味があり、敵ながら愛嬌を感じさせる部分があります。
自信満々に虎杖を見下すものの、戦況を見誤って敗北するなど、「虚勢を張る小物感」に共感する人も多いようです。
この滑稽で情けない側面こそが、彼を「憎めない存在」にしている最大の要因かもしれません。
デフォルメ化しやすいビジュアルと演出
アニメ版では、蝗GUYの表情や動きにどこかコミカルな演出が加えられており、実はマスコット的な扱いも可能なキャラクターでした。
丸い目、驚いた表情、妙な間合いのあるしゃべり方などは、ファンアートやSNSでのデフォルメ化・ネタ化に最適です。
Pixivなどでは、実際にかわいくアレンジされた蝗GUYの二次創作も多く投稿されており、「敵キャラなのに愛される」という異例のポジションを築いています。
このように蝗GUYは、単なる強敵ではなく魅力的な“ネタ枠”としての地位も確立しており、「かわいい」と言われるのも納得のキャラクターなのです。
ネットやSNS・なんJでの蝗GUYの評価
呪術廻戦に登場する蝗GUYは、視聴者の間で「ネタキャラ」として強い人気を誇ります。
X(旧Twitter)やpixiv、なんJなどの掲示板でも話題となり、「かわいい」「推せる」「かませ犬の鑑」など、さまざまな評価が飛び交いました。
ここでは、蝗GUYがネット上でどのように語られているのかを紹介します。
「賢くないナ」が語録化!汎用性抜群の名言
蝗GUYの代名詞ともいえるセリフ「さてはオッオマエ 賢くないナ…!?」は、インターネットミーム化し、日常会話や投稿コメントにまで使われています。
このセリフは、相手を皮肉る時だけでなく、自虐ネタとしても使える便利さから、広く親しまれています。
すでに元ネタを知らなくても、フレーズだけが独立して流通しているほどの浸透ぶりです。
こうした語録化の流れは、なんJなどのネット掲示板文化に深く根ざしており、「ネタにしやすい=愛されるキャラ」という構図を裏付けています。
「かませ犬の鑑」としてネタキャラ化も
蝗GUYは登場時に準1級レベルと評価される実力を持ちながらも、虎杖に一瞬で祓われてしまうという展開を見せます。
この潔すぎる最期が、かえってファンから「かませ犬として完璧」、「理想の負け方」として賞賛されました。
つまり、登場してすぐに散ったにもかかわらず、見事に主人公の引き立て役を演じ切ったという評価です。
このように、蝗GUYは一発ネタで終わるどころか、語り草になるキャラクターとして、ファンの記憶に深く刻まれています。
インターネットとの親和性が高い性格・セリフ・ビジュアルにより、ネット民の創造力をかき立てる存在となったのです。
こうした評価を見ると、蝗GUYは呪術廻戦における「一発屋」ではなく、確かな爪痕を残した人気キャラであることがよくわかります。
呪術廻戦のバッタ・蝗GUYに関するまとめ
呪術廻戦に登場するバッタ呪霊・蝗GUY(こうがい)は、登場時間の短さにもかかわらず、多くの視聴者に強烈な印象を残しました。
その理由は、キャラクターとしての面白さ、演出の巧みさ、そして物語における象徴的な役割にあります。
ここでは、蝗GUYの魅力をあらためて整理してまとめます。
ただの敵キャラでは終わらない魅力の塊
蝗GUYは、名前の由来となった「蝗害(こうがい)」という人類共通の恐怖から生まれた呪霊です。
それを表現するビジュアルや力強さには、作中でも異彩を放つ存在感がありました。
一方で、「賢い」というセリフに象徴されるように、どこか抜けていて愛嬌のある性格も併せ持っており、多くのファンから「かわいい」と評価されています。
アニメでは、声優・かぬか光明さんの演技により、コミカルさと不気味さが絶妙に表現され、より一層キャラクターに深みを加えました。
このギャップの演出が、蝗GUYを“ネタキャラ”に終わらせず、“記憶に残る敵役”へと昇華させた要因のひとつです。
短い登場ながら圧倒的存在感を放った理由
蝗GUYの登場は、渋谷事変という大規模な戦いの「開幕の号砲」とも言える演出でした。
彼の行動によって、渋谷がいかに危険な戦場であるかが視聴者に明確に伝わり、主人公・虎杖悠仁の成長の証明としての機能も果たしました。
虎杖の放つ「黒閃」で一撃で祓われるシーンは、蝗GUYの終幕であると同時に、物語のギアが上がったことを示す重要な場面です。
こうしたストーリー構成と演出により、蝗GUYは「脇役以上、主役未満」という絶妙なポジションを築き上げました。
登場話数こそ少ないものの、キャラクターとしての完成度とファンからの支持は非常に高く、まさに“記憶に残る名キャラ”と言えるでしょう。
この記事のまとめ
- 蝗GUYは「蝗害」由来のバッタ型呪霊
- 術式なしでも準1級相当の強さを誇る
- 虎杖との戦いで一瞬で祓われるも存在感抜群
- 声優・かぬか光明による演技が魅力を倍増
- 「賢くないナ」などのセリフがネットで話題
- 見た目と性格のギャップで「かわいい」と評される
- SNSや掲示板でネタキャラ・愛されキャラとして人気
- 渋谷事変の導入として物語を一気に加速させた存在


