「呪術廻戦」88話では、渋谷駅構内で繰り広げられる五条悟と呪霊たちの緊迫した戦いが描かれました。
本記事では、呪術廻戦88話の内容をネタバレを含めて詳しく感想・解説します。
漏瑚と脹相が五条に翻弄され、さらに真人の合流によって状況が大きく動き始める展開を振り返ります。
この記事を読むとわかること
- 呪術廻戦88話のバトル展開と五条悟の活躍
- 真人の登場と改造人間による渋谷の混乱
- 夏油の不可解な動きと偽物説の再浮上
五条悟の無双状態!漏瑚と脹相は歯が立たず
渋谷駅構内で繰り広げられる死闘のなか、最強の呪術師・五条悟の圧倒的な力が際立った回となりました。
敵である特級呪霊・漏瑚と呪胎九相図の脹相は、連携を試みるもまったく歯が立ちません。
この章では、五条悟の無下限呪術によって追い詰められる二体の描写を通じて、彼の規格外の強さを再認識させられる展開となっています。
漏瑚の必死の抵抗も通じない圧倒的な力
漏瑚はヒット&アウェイ戦法を駆使しながら、五条との距離を保とうと必死に逃げ回ります。
しかし、五条の戦術眼と瞬時の判断力の前では、その抵抗も虚しく、徐々に追い詰められていきます。
「花御の死を無駄にするな!」という漏瑚のセリフには、敵でありながらも仲間への強い想いが滲んでおり、読者の感情を揺さぶります。
脹相の攻撃は無下限術式に阻まれる
漏瑚の指示を受け、脹相が五条に攻撃を仕掛けますが、無下限呪術の自動防御によりまったく通用しません。
脹相の術式は強力なはずですが、五条の前では完全に無力化され、戦況に変化は起きず。
圧倒的な力の差が描かれることにより、読者はより一層、五条悟というキャラクターの異常性に引き込まれていきます。
真人が渋谷に到着し、戦況が激変する
渋谷駅に突如現れたのは、改造人間を満載した不気味な電車と、その後に続く特級呪霊・真人でした。
五条悟と漏瑚の対決が続く中、新たな強敵の出現によって事態は大きく動き始めます。
読者にとっても衝撃的な登場シーンは、渋谷事変の中でも特に印象深い一幕となりました。
改造人間を乗せた電車で突如出現
一般人が集まっていた地下5階に突如として到着した電車は、ただの交通手段ではありませんでした。
中から現れたのは、真人によって改造された人間たちで、彼らは電車から流れ出すようにしてホームに現れ、一般人に襲いかかります。
視覚的にも心理的にも恐怖を煽る演出がなされており、五条悟でさえ表情を曇らせる事態に。
漏瑚の安堵と真人の不気味な登場
満身創痍で戦っていた漏瑚は、真人の登場により思わず笑みを浮かべます。
これまで一方的に追い詰められていた状況に、ようやく風穴が空いたと思ったのでしょう。
しかし、五条は真人の術式と性質を把握しており、その場に緊張が走ります。
読者にとっても、ただ出てきただけでは済まされない、何かを企んでいる気配を漂わせる真人の存在は、今後の展開への期待と不安を強く抱かせました。
虎杖と冥冥たちの合流と今後の動き
五条悟の戦いが続く一方で、虎杖たちの動きも目が離せない展開となりました。
蝗GUY(コウガイ)との戦いを終えた虎杖は、冥冥・憂憂と合流し、地下へと進んでいきます。
虎杖の成長と、新たな危機との接触が描かれる重要なパートとなりました。
蝗GUYを撃破し、1級レベルと評価された虎杖
強敵・蝗GUYを難なく撃破した虎杖に対し、冥冥は「君はすでに1級レベル」と評価します。
一級呪霊を確実に祓える力が1級術師の基準であることを踏まえると、この言葉は非常に重く、虎杖の実力の高さがうかがえます。
術式こそ未習得であるものの、天性の身体能力と戦闘センスにより、虎杖は急速に頭角を現していることが明らかになりました。
地下5階で発見された改造人間と真人の策略
虎杖たちが到達した地下5階では、一般人が姿を消しており、残された女性から「みんな怪物になって電車に乗って行った」との証言が。
それはまさに、真人による人間改造の成果であり、既に渋谷駅に送り込まれた後だったのです。
この状況を受け、虎杖たちは真人の残酷な策略と、改造人間を使った大規模な攪乱作戦に巻き込まれていくことになります。
夏油の正体と策略に注目が集まる
五条悟との戦闘が激化するなか、読者の注目を集めたのが夏油傑の動向です。
漏瑚が信頼を寄せる存在でありながら、彼の登場は遅れ、その真意や正体に疑念が生じています。
88話では、夏油の姿や発言から、「偽物説」に説得力を持たせるような描写も見受けられました。
約束の時間を過ぎても現れない夏油
漏瑚は「約束の20分」を過ぎても現れない夏油を待ち続けており、次第に焦りと苛立ちを募らせます。
その様子からは、漏瑚が夏油をいかに頼りにしているかが伝わってきます。
しかし、夏油の返答は「まだだ」と冷たく、そこにはどこか違和感が残りました。
「偽物説」が再浮上する言動とは?
特に印象的だったのが、夏油が五条のことを「五条悟」とフルネームで呼んだ場面です。
旧友であり親友であった関係を考えると、この呼び方はあまりにも形式的で、親しみや情の欠片も感じられません。
このことから、読者の間では以前から囁かれていた「夏油偽物説」が再び浮上しています。
さらに、彼の傍らにいる海の呪霊が特級クラスであることも、今後の展開に不穏な影を落としています。
呪術廻戦88話の感想と今後への期待
88話は、戦闘の迫力だけでなく、心理的な恐怖や不穏な空気感が際立った回でもありました。
一般人が巻き込まれる様子や改造人間の描写が、読者に強い衝撃を与えています。
そしてラストには、次なる展開への布石がしっかりと打たれており、物語の加速を予感させました。
一般人への被害描写の衝撃と緊張感
特に強烈だったのが、改造人間が電車から流れ出して一般人を襲う描写です。
ホームに殺到する人々と、それを襲う怪物たちの描写には、視覚的にも精神的にも強いショックを受けた読者も多いでしょう。
また、五条悟が「一般人を全員助けられない」とつぶやいた場面には、ヒーローとしての苦悩がにじんでおり、印象的でした。
次回の五条悟の領域展開が物語の鍵に
88話のラストで示唆された「五条悟の領域展開」。
この発動が意味するのは、戦局を一気にひっくり返す可能性であり、呪霊側にとっては最大の脅威でもあります。
ただし、呪霊たちも五条の領域展開への対策を練っている様子があり、どちらが一歩先を行くかが問われる展開になりそうです。
次回、年内最後のジャンプ掲載となるだけに、大きな動きや転機が描かれることは間違いないでしょう。
呪術廻戦88話の感想を総まとめ
「渋谷事変」も中盤に差しかかり、呪術廻戦88話では物語が大きく動き出しました。
戦況は刻一刻と変化し、キャラクターたちの心情もまた、静かにしかし確実に揺さぶられていきます。
バトルの激化と心理戦の深まりが見どころとなった、非常に密度の濃い一話でした。
最強・五条悟の限界に近づく気配
改造人間による混乱、一般人の犠牲、漏瑚と脹相の連携、そして真人の合流。
全てが五条悟を削るための罠であるかのように展開し、無敵と思われた彼にもわずかな綻びが見え始めます。
圧倒的な力の裏にある、彼の覚悟と孤独が滲み出た描写に、多くの読者が心を打たれたことでしょう。
敵陣営の底知れぬ不気味さが際立つ
夏油の遅延、真人の登場、そして「偽物」の疑惑など、呪霊側の思惑がますます読めなくなってきました。
作戦の全貌はまだ明らかになっていませんが、それが読者にとって強烈な緊張感を生む要素となっています。
ここから先、誰が生き残り、何が破壊されるのか…先の読めない展開に、期待が膨らみます。
この記事のまとめ
- 五条悟が漏瑚・脹相を圧倒する展開
- 真人が改造人間と共に渋谷に到着
- 虎杖は1級術師レベルと評価される
- 地下で消えた一般人と真人の策略
- 夏油の不自然な言動から偽物説が浮上
- 改造人間による一般人襲撃が衝撃的
- 次回、五条悟の領域展開が示唆される