呪術廻戦7巻では、前巻から続く交流会編が一区切りし、新たな章「起首雷同編」がスタートします。
特級呪物「呪胎九相図」の壊相と血塗が登場し、虎杖たちとの激しい戦いが描かれ、伏黒の領域展開「嵌合暗翳庭」の初披露も見どころです。
本記事では、呪術廻戦7巻の注目シーンや登場キャラクターの動き、そして読者が特に気になる伏黒の姉・津美紀との関係まで詳しく紹介します。
- 呪術廻戦7巻「起首雷同編」のストーリーと見どころ
- 伏黒の領域展開や釘崎の術式などキャラの成長
- 津美紀や呪胎九相図に絡む今後の重要伏線
伏黒の領域展開が初登場!7巻で明かされる成長の瞬間
呪術廻戦7巻で特に注目すべきは、伏黒恵が初めて領域展開「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」を見せた場面です。
このシーンは、彼が自らの限界を超えようとする強い意志と成長の瞬間が凝縮されています。
また、この場面は五条悟との関係性や、伏黒自身の内面の変化を感じ取れる重要なエピソードです。
伏黒の限界突破と「嵌合暗翳庭」展開の経緯
7巻の中盤、伏黒は特級呪霊と対峙する中で、これまでの戦法ではまったく歯が立たず、敗北を悟りかけます。
しかし、その極限状況の中で彼は「もうやるしかない」と自ら領域展開を決断し、未完成ながらも「嵌合暗翳庭」を展開。
自身の能力と精神の限界を越えた一歩を踏み出す姿に、多くの読者が感動を覚えたはずです。
五条の言葉が背中を押す鍵に
伏黒が領域展開に踏み切れた背景には、以前五条悟から言われた「お前は自分のために戦っていない」という言葉があります。
その言葉を思い出し、伏黒は「自分がどうしたいか」に目を向け、他者のためだけでなく、自分の意志で戦う覚悟を決めました。
五条の一言が伏黒の価値観を揺るがし、戦闘スタイルまでも変えるきっかけとなったのです。
このシーンは、呪術廻戦の中でもキャラクターの内面描写とバトルが高次元で融合した名場面の一つと言えるでしょう。
伏黒の成長と、彼の中に眠る可能性に期待が高まる回でした。
呪胎九相図・壊相と血塗との死闘が始まる
呪術廻戦7巻では、特級呪物「呪胎九相図」のうち二人、壊相と血塗が登場し、虎杖たちとの本格的な戦闘が繰り広げられます。
舞台となるのは、心霊スポットとして有名な「八十八橋」で、ここにまつわる事件と呪霊の因果が絡み合い、物語は一気に緊張感を高めます。
この戦いでは、呪術と感情がぶつかり合う迫力のバトルが展開され、シリーズ屈指の名シーンが生まれました。
八十八橋での戦いの舞台と呪霊の目的
舞台となる「八十八橋」は、虎杖・伏黒・釘崎の3人が調査に訪れた心霊スポットで、不審な殺人事件の共通点として浮かび上がった場所です。
この地には呪霊の結界が張られており、調査中に彼らは偶然、壊相・血塗と遭遇することになります。
壊相らの目的は宿儺の指の回収であり、それが八十八橋にあることから両者は自然と衝突することとなりました。
釘崎と虎杖の連携バトルが熱い
戦闘では、壊相が釘崎を結界の外へ引きずり出し、虎杖と血塗もその流れで外へ。
ここから始まるのが、釘崎と虎杖の圧倒的な連携バトルです。
釘崎の呪術と、虎杖の肉弾戦が絶妙に噛み合い、呪胎九相図の兄弟を追い詰めていきます。
戦闘中には、壊相が自らの術式「蝕爛腐術 極ノ番『翅王』」を発動し、戦況は激化。
猛毒や腐食という厄介な能力により、二人は絶体絶命の危機に追い込まれます。
しかし、それでも戦い続ける二人の姿は、仲間を守る強い信念を感じさせるものでした。
釘崎の「共鳴り」が活きる!術式の真価を発揮
呪術廻戦7巻後半では、釘崎野薔薇の術式「芻霊呪法・共鳴り」が決定打となり、戦況が一気に動きます。
これまでクールで攻撃的な印象が強かった彼女ですが、この戦いでは覚悟と呪術師としての実力が存分に発揮されました。
壊相・血塗という強敵に対して、命を賭けて打ち込んだ一撃には、釘崎の意志が凝縮されています。
釘崎が見せた覚悟と攻撃のインパクト
釘崎は壊相の術式による腐食攻撃を受けながらも、あえて自分の体に「共鳴り」を打ち込みます。
これは、壊相たちと体内で術式的に繋がっている状態を利用し、逆に彼らにダメージを与えるという、まさに命懸けの作戦でした。
彼女のこの行動は、呪術師としての矜持と、虎杖との信頼関係があってこそのもので、仲間の背中を守る覚悟が強く表れています。
壊相・血塗を追い詰めた呪術の応酬
釘崎の「共鳴り」が命中したことで、壊相と血塗は大きなダメージを受け、さらに戦況は激化します。
一方、虎杖もまた血塗の毒に晒されながらも、その毒に対する耐性とフィジカルの強さで反撃。
特に虎杖の連続パンチは、言葉よりも雄弁に感情をぶつける姿で、読者の心を揺さぶりました。
釘崎の術式と虎杖の肉弾戦という、異なる攻撃スタイルが融合し、壊相・血塗を確実に追い詰めていく展開は、戦闘描写として非常に完成度が高いです。
この戦いは、単なるバトルではなく、呪術の応酬に感情の重さが加わった名シーンでした。
伏黒津美紀に迫る呪いの影…物語の背景にある因縁
呪術廻戦7巻では、伏黒の姉・津美紀の存在が物語に深く関わってくる描写があります。
これまで明かされていなかった津美紀と八十八橋との接点が判明し、伏黒の感情が大きく揺れ動きます。
家族の絆と呪いの因縁が交差するこのエピソードは、読者の心に強く残る場面となりました。
津美紀の過去と八十八橋の関係
八十八橋の調査中、伏黒の同級生が彼を訪ねてきたことで、津美紀も中学時代に八十八橋を訪れていたことが明らかになります。
津美紀は現在、謎の呪いによって昏睡状態にあり、そこに八十八橋の呪霊が関係している可能性が浮上します。
この事実により、伏黒は他人事ではいられなくなり、心の動揺を隠せません。
伏黒が抱える葛藤と兄妹の絆
津美紀は伏黒にとって、実の姉ではないものの、心から守りたいと願う存在です。
それゆえに、呪霊によって再び命が危険にさらされるかもしれないと気づいた時、伏黒は深く動揺し、戦いに集中できなくなります。
しかし同時に、姉の命を守りたいという想いが、彼を強く突き動かす力にもなりました。
津美紀の存在は、伏黒の人格形成や戦う理由に大きく影響しています。
この兄妹の物語は、後の展開でも重要な意味を持つため、伏黒の背景を知るうえで見逃せない要素です。
異色の展開!呪術甲子園(野球回)の見どころ
呪術廻戦7巻では、緊迫した戦いが続く中、まさかの展開として野球の試合が描かれる「呪術甲子園」が登場します。
これは交流会二日目の代替イベントとして始まり、シリアスな流れを一時的に和らげるコミカルな回となっています。
読者にとっては、キャラクターたちの意外な一面が見られる貴重なシーンです。
五条の無茶ぶりと呪術師たちの珍プレー
もともと真剣勝負の交流会の予定でしたが、五条の提案により急きょ野球による対抗戦に変更。
ピッチャーがピッチングマシンになったり、野球ルールを理解していないキャラが戸惑う様子など、カオスな展開が笑いを誘います。
最終的には虎杖のホームランによって東京校が勝利するという、まさに「持ってる主人公」の活躍で締めくくられます。
歌姫の野球愛と京都校の反応
意外にもこの野球戦で最もノリノリだったのが京都校の歌姫。
スポーツ観戦が趣味という設定がここで初めて活き、ユニフォームに着替えて選手に指示を出す姿が描かれています。
対照的に、楽巌寺や夜蛾は「聞いていない」と困惑しており、教師陣の温度差も見どころのひとつです。
この野球回は、シリアス展開の合間に挿入された息抜きエピソードながら、キャラの魅力が一層引き立ち、ファンからも高評価を得ています。
呪術廻戦の懐の深さを感じさせる、ユーモアと緩急のバランスが見事な1話です。
呪術廻戦7巻の総まとめと次巻への布石
呪術廻戦7巻は、「交流会編」の終結と「起首雷同編」の始まりという物語の大きな転換点となる巻です。
キャラクターたちの成長や新たな敵の登場、そして今後の展開に繋がる伏線が各所に散りばめられており、読み応えのある内容となっています。
戦闘・感情・ユーモアが絶妙に融合された、シリーズの中でも完成度の高い巻と言えるでしょう。
起首雷同編で描かれた新たな伏線とは
「起首雷同編」では、呪胎九相図の存在とその力の一端が明らかになり、物語のスケールが一気に広がります。
また、伏黒の姉・津美紀の過去や、八十八橋との因縁といった人間関係にもフォーカスが当たります。
これらは今後、さらなるストーリーの核となっていく重要な伏線であり、読者の考察心を刺激する要素として機能しています。
8巻へと繋がるキャラたちの動向に注目
7巻のラストでは、虎杖と釘崎が壊相・血塗との死闘を終えた後の描写が描かれ、次巻への期待が高まります。
また、伏黒の領域展開による覚醒や、釘崎の共鳴りの応用など、各キャラの能力が一段と深化したことも見逃せません。
そして、呪胎九相図の兄である脹相の動きも、8巻以降の大きなポイントになると予感させます。
全体を通して7巻は、呪術廻戦の物語がより重厚になっていく過程を感じさせる1冊です。
次巻に向けて、伏線の回収と新たな展開にぜひ注目してみてください。
- 呪術廻戦7巻は起首雷同編がスタート
- 伏黒が初の領域展開を披露
- 壊相・血塗との激しい戦闘が展開
- 釘崎の「共鳴り」が勝敗の鍵に
- 津美紀と八十八橋の因縁が明らかに
- 野球で交流会二日目が開催される
- キャラの成長と感情が丁寧に描写
- 8巻に繋がる伏線が多数登場