呪術廻戦に登場するミゲルは、登場回数こそ少ないものの、物語の鍵を握る重要キャラクターの一人です。
この記事では、ミゲルの術式「祈祷の歌」や特殊な縄の武器、乙骨憂太との関係、宿儺戦での活躍、そして現在の動向について、原作に基づいて詳しく解説します。
ミゲルの能力や立ち位置を正確に把握することで、作品への理解がより一層深まるはずです。
この記事を読むとわかること
- 呪術廻戦に登場するミゲルの術式と戦闘スタイル
- 乙骨との関係や現在の立ち位置、宿儺戦への関与
- 特殊な縄の正体や五条悟との伝説的な戦いの詳細
ミゲルの現在の立ち位置と乙骨との関係
呪術廻戦の中でも異色の存在であるミゲルは、物語が進むにつれてその立ち位置が大きく変化していきます。
かつては夏油傑と共に行動していた彼が、現在では乙骨憂太と共にアフリカに滞在しているという事実には、多くの読者が驚かされたことでしょう。
ここではミゲルの現在の動向と、乙骨との関係性について整理していきます。
乙骨と共にアフリカに滞在する理由とは
0巻の戦いの後、ミゲルは乙骨憂太と共にアフリカに渡っていることが、本編4巻の扉絵で明らかになりました。
背景に描かれたバオバブの木は、主にアフリカ特有の植物であり、彼の出身地である可能性が高い地域を示しています。
ミゲルは五条悟の足止めに成功したことで信頼を得たと考えられ、乙骨と行動を共にするのも自然な流れといえます。
宿儺戦に参加した経緯と条件
決戦の前、乙骨はミゲルに宿儺戦への参加を依頼しました。
しかし、ミゲルはその申し出を一度は拒否します。
その理由は、五条悟でさえ勝てるか分からない相手と戦うことにリスクを感じていたからです。
最終的には、ラルゥと相談の上で「五条と乙骨が敗れた上で、宿儺が領域展開を使えなくなっている」という条件付きで参戦を決意しました。
この判断は冷静かつ合理的であり、ミゲルの戦士としての覚悟と戦略眼を感じさせます。
ミゲルの術式「祈祷の歌」と戦闘スタイル
ミゲルの戦闘スタイルは、術式や武器を駆使した独自の戦法に特徴があります。
とりわけ注目すべきは、身体強化系の術式「祈祷の歌」であり、その実力は特級術師である五条悟をも足止めできるほど。
ここでは、彼の術式と身体能力、そして戦闘における特異性を詳しく見ていきましょう。
術式の特徴と効果:肉体強化の仕組み
ミゲルの術式である「祈祷の歌」は、肉体でリズムを刻むことで呪いを退け、自身の身体能力を高めるというものです。
この術式により、彼は通常では対応不可能な宿儺の無数の斬撃を回避し、接近戦で殴り合うことが可能となりました。
術式の発動には呪文や手印などは必要なく、肉体そのものが術式の媒体となっている点が極めて異質です。
ミゲルの身体能力の高さと日本人との違い
ミゲルは、日本人とは異なる骨格・体格・筋肉構造を持ち、それに術式による肉体強化が加わることで、まさに人外の域に達しています。
彼の戦闘スタイルは、呪術に頼りすぎず、格闘能力や運動性能の高さを基盤としたものである点が大きな特徴です。
また、吹き飛ばされても立ち上がる耐久性や、術式干渉を無効化する技術など、単なる肉体強化以上の戦術的柔軟さを併せ持っています。
その結果、宿儺との戦闘では決して一方的な劣勢とはならず、むしろ味方陣営にとって大きな戦力となっていました。
ミゲルが使用する呪具「縄」の正体
ミゲルの戦闘スタイルを語るうえで欠かせないのが、彼の武器である「縄」です。
一見すると単なるロープのように見えるこの武器には、特別な呪いと歴史が込められています。
ここでは、この縄の性能や背景に迫り、その真価を解説していきます。
術式を乱す特殊な縄とは?
呪術廻戦0巻の最終話では、ミゲルが特殊な呪いが込められた縄を使って、五条悟の術式をかく乱するシーンが描かれています。
この縄は、無下限呪術という最上級の術式を持つ五条を10分弱足止めするという驚異的な性能を発揮しました。
攻撃力だけでなく、敵の術式を封じる妨害性能を持っている点で、極めて稀有な呪具といえるでしょう。
縄に込められた呪いの由来と制作背景
この縄には、ミゲルの出身地の呪術師たちが何十年もの歳月をかけて込めた呪いが宿っています。
その制作には代々伝わる技術や儀式が必要であり、再現が極めて困難とされています。
そのため、作中で五条悟がこの縄を「貴重だからやめてくれ」と発言したことからも、一品ものの呪具である可能性が非常に高いです。
また、ミゲル自身がこの縄の扱いに熟練しており、武器としてだけでなく術式妨害のツールとしても機能させている点で、彼の呪術師としての技量がうかがえます。
ミゲルの過去と百鬼夜行での活躍
現在では乙骨と共に行動するミゲルですが、元々は敵対勢力の一員として登場しました。
特に「百鬼夜行」での立ち回りは、物語初期ながら強烈な印象を残しています。
ここでは、ミゲルの過去に触れつつ、百鬼夜行での活躍について詳しく見ていきましょう。
夏油と行動を共にしていた理由
ミゲルは、百鬼夜行の前までは夏油傑の側近として行動を共にしていました。
彼は夏油の思想に共鳴していたわけではなく、「夏油を王にする」ことを目的に協力していたとされています。
この背景には、夏油が擬似家族として仲間を束ねていた事情があり、ミゲルもその一人として迎えられていたのです。
なお、仲間にはラルゥなどもおり、彼らの関係性は「組織」というよりも、ある種の共同体に近いものでした。
五条悟を足止めした伝説の戦闘
百鬼夜行において、ミゲルは最強の呪術師・五条悟を足止めするという極めて重要な任務を担いました。
0巻では、夏油が「祈本里香」を手に入れるため、乙骨憂太を襲撃しようと計画。
それを実現させるためには、五条悟の足止めが絶対条件であり、ミゲルがその役割を任されたのです。
戦闘では、術式を乱す縄と肉体強化術式「祈祷の歌」を駆使し、約10分間、五条を足止めするという驚異の戦果を残しました。
この功績については作者・芥見下々氏も、0巻のあとがきで「百鬼夜行のMVP」と評しており、その実力と重要性は作中屈指のものです。
ミゲルの登場話と名シーンまとめ
呪術廻戦におけるミゲルの登場回数は少ないものの、その一つ一つが強烈なインパクトを放っています。
彼の登場場面は、物語の重要な節目であり、読者に深い印象を残してきました。
ここでは、ミゲルが登場した話数と、その中でも特に印象的な名シーンを振り返ります。
0巻での初登場と新宿での戦い
ミゲルの初登場は『呪術廻戦 0巻』第3話で、百鬼夜行に参加する場面です。
夏油の側近として新宿に現れ、五条悟の足止めを担当。
ここでの戦闘では、術式妨害の縄と圧倒的なフィジカルを駆使し、五条の進行を見事に抑え込みます。
このシーンは、ファンの間でも「強すぎるモブ」として話題となり、0巻のハイライトの一つとされています。
本編4巻での乙骨との再登場
本編では第4巻・第33話の扉絵にて再登場を果たします。
この回では、乙骨憂太と共に海外に滞在している様子が描かれ、背景にはバオバブの木が。
これはアフリカを象徴する植物であり、ミゲルのルーツや、彼の今後の役割に期待を持たせる描写となりました。
その後、宿儺戦にも再び登場し、乙骨の戦術の一翼を担います。
こうした断片的な登場でありながら、毎回作品世界に強い影響を与える点が、ミゲルというキャラクターの特異性を際立たせています。
呪術廻戦のミゲルに関する情報まとめ
呪術廻戦に登場するキャラクターの中でも、ミゲルは謎が多く、かつ強力な実力を持つ存在です。
その登場は限られているものの、各場面で圧倒的な印象を残し、物語に深みを与えています。
最後に、これまで紹介してきた術式・武器・関係性について総整理し、ミゲルの魅力を改めて確認しましょう。
術式・武器・関係性の総整理
- 術式「祈祷の歌」:肉体のビートで呪いを退け、自身の身体能力を強化。
- 特殊な呪縄:五条悟の術式をかく乱するほどの性能を持つ呪具。アフリカの術師たちによって何十年もかけて作られた。
- 乙骨憂太との関係:現在は乙骨と共に行動し、宿儺戦でも協力。かつては夏油の配下として登場したが、現在は立場を変えている。
これらの要素から分かるように、ミゲルはただの脇役ではなく、作中でも数少ない五条悟と対等に渡り合った人物の一人です。
今後の展開で期待されるミゲルの活躍
現時点での登場は限られていますが、ミゲルの実力と立ち位置から考えると、今後も重要な場面で再登場する可能性が高いキャラクターです。
特に、乙骨と共に行動しているという点は、物語終盤に向けての伏線とも捉えられます。
また、ミゲルの術式や出身地の詳細がさらに明かされることで、呪術界の多様性や奥深さが描かれることにもつながるでしょう。
今後の「呪術廻戦」におけるミゲルの再登場と活躍に、大いに期待が高まります。
この記事のまとめ
- ミゲルは元・夏油側の呪詛師
- 術式「祈祷の歌」で肉体を強化
- 五条悟を10分足止めした実力者
- 特殊な呪縄は術式妨害が可能
- 現在は乙骨と共にアフリカに滞在
- 宿儺戦では条件付きで参戦
- 宿儺の斬撃を回避し肉弾戦を展開
- 作中屈指のタフで戦略的なキャラ


