呪術廻戦 17巻の衝撃展開を徹底解説！禪院家の崩壊と死滅回游の始まりとは？

呪術廻戦の17巻は、物語が大きく動き出す重要な巻です。

「葦を啣む」と題されたエピソードでは、禪院家の内部抗争や真希の覚醒、そして死滅回游という新たな舞台が幕を開けます。

この記事では、呪術廻戦17巻の内容をネタバレを含めて丁寧に解説し、読者が求めている「どこが見どころなのか？」「今後の展開をどう読み解くか？」にお答えしていきます。

呪術廻戦 17巻で最も注目すべきポイントは「真希の覚醒と禪院家壊滅」

呪術廻戦17巻で最も衝撃的だったのは、真希の覚醒と禪院家の崩壊です。

かつて“劣等生”とされた真希が、禪院家の権威と因習を打ち砕く展開は、読者に深い印象を残しました。

真依との決別、そして呪術界の保守的な枠組みを破壊していく彼女の行動は、まさに“革命”と呼べるものでしょう。

禪院家の呪縛から解き放たれる真希の進化

真希はこれまで、呪力が一切使えないというハンディキャップを抱えながらも、己の身体を鍛えぬき、呪具で戦ってきました。

しかし禪院家の忌庫で父・扇との戦いに臨んだ彼女は、肉体の限界を超えた進化を遂げます。

その要因となったのが、妹・真依の犠牲です。

真依の命と引き換えに得た「フィジカルギフテッド」と呼ばれる力により、真希は禪院甚爾と同等の肉体性能を手に入れました。

真依との別れがもたらした覚醒の瞬間とは

真依は、真希と自分が一心同体であることを理解し、死の間際に「一つだけ武器を作る」と語ります。

それが、姉への最後の贈り物であり、真希の覚醒を引き出す決定的な要素となりました。

「全部壊して」という真依の言葉とともに、真希は感情と力の解放を果たし、完全なる戦闘兵器へと変貌していきます。

その描写は、感動と衝撃が混ざり合った圧巻のシーンであり、多くの読者が涙を流したことでしょう。

禪院家の全滅、そして直哉の最期までの流れ

覚醒した真希は、禪院家の実力者たちを次々と撃破し、ついには最強の呪術集団「炳（へい）」すら打ち破ります。

この圧倒的な破壊劇により、禪院家は壊滅状態となりました。

最後に残されたのが、禪院直哉との戦いです。

直哉は父・直毘人譲りの投射呪法で真希を追い詰めますが、肉体スペックに勝る真希により一蹴されます。

最終的に、真希と真依の母の手で背後から刺されて絶命する直哉の末路は、皮肉と因果が凝縮された結末と言えるでしょう。

死滅回游が本格始動！ルールと目的を理解しよう

呪術廻戦17巻では、「死滅回游」という新たな死闘の舞台がついに始動します。

これは、虎杖たちが再び命を懸けて戦うことになる、極めて危険な呪術バトルロイヤルです。

読者にとっても物語の大きな転換点となる章であり、その目的とルールを理解することが、今後の展開を読み解く鍵になります。

天元との接触と明かされた羂索の正体

高専に戻った虎杖たちは、不死の術師・天元と接触を果たします。

そこで明かされたのが、死滅回游の黒幕である羂索（けんじゃく）の正体です。

彼の本来の目的は、日本全土を巻き込んだ「人類の進化の強制」。その手段として、天元との同化が企てられていたのです。

天元は既に星漿体との適合を失い、人間より呪霊に近い存在となっているため、羂索の呪霊操術の影響を受ける可能性があると語られました。

死滅回游のルールと今後のプレイヤーの動き

死滅回游は、全国のコロニーで行われる術師同士の殺し合いです。

参加者は最低1人を殺さなければいけないという過酷なルールがあり、ポイントによって術式の追加やルール変更が可能という、非常に戦略的な要素も含んでいます。

さらに、これに巻き込まれているのが伏黒の姉・津美紀であることが判明し、伏黒の動機はより深刻なものとなっていきます。

来栖華の術式が五条封印解除の鍵となる理由

死滅回游の中で特に重要な人物が、プレイヤーの一人来栖華（くるす・はな）です。

彼女はすべての術式を無効化できる能力を持っており、封印された五条悟を救う唯一の希望として位置づけられています。

天元からの情報によって、来栖華が東京第2コロニーにいることが判明し、虎杖たちは彼女との接触を目指して動き出します。

虎杖と伏黒の決意、それぞれの立場で見せた覚悟

呪術廻戦17巻では、虎杖と伏黒のそれぞれの内面にも大きな変化が現れています。

過酷な戦いを経て、彼らが抱える「罪と責任」がより深く描かれることで、読者の共感と緊張感が高まりました。

この章では、二人がどのような決意を固めたのか、その核心に迫ります。

虎杖が背負う宿儺の罪と向き合う姿

渋谷事変で宿儺による大量殺人が引き起こされ、それが虎杖自身の意思ではなかったとはいえ、彼は深い自責の念に苛まれています。

伏黒に「高専に戻るぞ」と声をかけられても、素直に頷けないのは、その罪から逃げることができないからです。

それでも、彼は覚悟を決めます。「次、俺が宿儺になったら迷わず殺してくれ」という乙骨への言葉には、自身の命を犠牲にしてでも人を守るという強い意志が込められています。

伏黒の姉・津美紀が死滅回游に巻き込まれる衝撃

伏黒にとっても、死滅回游は他人事ではありません。

姉・津美紀がプレイヤーとして巻き込まれていることが明かされ、彼の冷静な仮面の裏にも強い焦燥と怒りが見え隠れします。

ただ、感情に流されず戦略的に行動する伏黒は、虎杖や乙骨に協力を求め、冷静に行動を始めるあたりに彼の器の大きさが感じられます。

津美紀を守るため、そして世界を変えるため、伏黒は確かな覚悟を胸に動き出すのです。

パンダと夜蛾学長の絆が描かれるエピソードも見逃せない

死滅回游の壮絶な展開に隠れがちですが、呪術廻戦17巻には心を揺さぶる静かなドラマも描かれています。

それがパンダと夜蛾正道学長の関係を描いたエピソードです。

呪術師と呪骸という立場を越えた深い絆は、読者に強い余韻を残す名シーンの一つとなっています。

夜蛾の死とパンダ誕生の背景に涙

渋谷事変後、上層部から追われる立場となった夜蛾学長は、パンダと再会することなく命を落とすことになります。

その過程で明かされたのが、パンダが生まれた理由と過程です。

パンダは、夜蛾が「親」として育てた完全自立型人工呪骸であり、感情や自我を持つ特殊な存在。

夜蛾は、その技術を軍事利用されることを恐れ、最後まで秘密を守り通しました。

完全自立型人工呪骸の秘密とは

夜蛾が残した言葉の中に、「親が子を想う魂をコピーした」という一節があります。

このセリフは、パンダという存在が単なる呪骸ではなく“命の象徴”であることを強く印象付けます。

夜蛾は科学者ではなく、教育者として、そして“父親”としてパンダを生み出しました。

だからこそ彼の死は、呪術高専にとってもパンダにとっても大きな喪失なのです。

呪術廻戦 17巻の表紙と収録話数の情報

呪術廻戦17巻は、物語が大きく転換する内容であると同時に、ビジュアルや構成面でも注目が集まっています。

表紙に選ばれたキャラクターの意図、そして収録されている話の流れを把握することで、より深く作品を楽しむことができます。

ここでは、そんな17巻の基本情報をわかりやすくまとめていきます。

禪院直哉が表紙に選ばれた理由とは？

17巻の表紙を飾るのは、禪院家のエリートである禪院直哉です。

彼は家柄や能力に強い誇りを持ち、特に「女性は術師に向かない」と公言するなど、保守的かつ差別的な思想の持ち主として描かれました。

そんな直哉が、フィジカルギフテッドとして覚醒した真希に敗北し、真希たちの母に刺されて最期を迎えるという展開は、非常に象徴的です。

この直哉＝旧体制の象徴としての存在が、表紙キャラに選ばれた理由だと考えられます。

収録されている話数とそれぞれの内容ダイジェスト

呪術廻戦17巻には、第143話「もう一度」から第152話「葦を啣む-跋-」までの計10話が収録されています。

• 第143話～第146話：虎杖・伏黒・乙骨による死滅回游への準備と天元との接触。
• 第147話：パンダと夜蛾の関係が描かれるエピソード。
• 第148話～第152話：真希と禪院家の壮絶な戦いと、その崩壊。

この構成からも分かるように、17巻は次章「死滅回游」への布石と、禪院家の終焉という2つの大きな軸を内包しています。

呪術廻戦 17巻の見どころと18巻へのつながり

呪術廻戦17巻は、物語の流れを大きく変える節目となる重要な巻です。

禪院家の崩壊、真希の変貌、死滅回游の発動と、読者に強烈な印象を与える展開が続きました。

ここでは、17巻で描かれた出来事が、18巻の内容へどのようにリンクしていくのかを整理します。

「葦を啣む」に込められた転換点としての意味

17巻のサブタイトル「葦を啣む」は、古い価値観からの脱却や再構築の象徴と読み取れます。

禪院家の壊滅という事実は、呪術界にとっての大転換であり、保守的な構造が崩れていく序章です。

真希の覚醒は単なる戦力の強化に留まらず、「術師の在り方」そのものに変化をもたらす存在となっていきます。

18巻では死滅回游がいよいよ本格化

17巻で虎杖・伏黒たちは、死滅回游のルールを把握し、それぞれの目的に向けて動き出しました。

18巻では実際にプレイヤーたちが各コロニーで衝突し始め、戦いのスケールと緊張感が一気に高まります。

また、来栖華の存在もいよいよ本格的に描かれ、五条悟の封印解除に向けた動きも進展していきます。

17巻を押さえることで18巻がさらに深く楽しめる

17巻は、キャラクターの感情や背景が深く掘り下げられている巻です。

特に虎杖・伏黒・真希の精神的な成長や、「家」に縛られてきた者たちの決断が丁寧に描かれています。

この心理的な積み重ねを理解しておくことで、18巻以降の死闘や関係性の変化がよりドラマチックに見えてくるはずです。