ハイキュー 国見は、低燃費かつ冷静なプレースタイルでファンを魅了する青葉城西高校のウイングスパイカーです。
中学時代は影山飛雄のチームメイトでしたが、その独特な価値観から確執が生まれました。
本記事では、国見英の人物像や活躍、影山との過去、名言、卒業後の進路まで詳しく解説します。
この記事を読むとわかること
- 国見英の効率重視で低燃費なプレースタイルの魅力
- 影山飛雄との中学時代の確執と再会後の関係改善
- 卒業後の進路や仲間との温かい再会エピソード
国見英の性格とプレースタイルは「効率重視」
国見英は、青葉城西高校の1年生ながらレギュラーに名を連ねた頭脳派ウイングスパイカーです。
彼のプレーは常に冷静で、無駄な動きを排した効率重視のスタイルが特徴です。
そのため一見やる気がないように見えますが、実は勝負所で最大限の力を発揮する計算されたプレーが武器となっています。
低燃費で試合終盤に最大のパフォーマンスを発揮
国見は試合序盤から全力を出すタイプではなく、あえて体力を温存しながら相手の動きを観察します。
この「低燃費」戦法により、敵味方ともに疲れが出始める終盤に、スパイクやコース打ち分けなどで一気に勝負を決める力を発揮します。
もっとも本人は意識的というより、もともとのものぐさな性格がそうさせている節もあり、それを理解し武器として認めたのが主将・及川徹でした。
嫌いな言葉とそこに隠された価値観
国見が嫌う言葉の第1位は「かわいそう」、第2位は「我武者ら」です。
この順位からも分かるように、彼は無理や根性論よりも、自分なりのペースや効率を大切にする価値観を持っています。
「常に全力で走り続けること=本気」とは限らないという姿勢は、影山飛雄との関係にも深く影響しています。
影山飛雄との中学時代の確執とその理由
国見英と影山飛雄は、北川第一中学バレー部で共にプレーしていた元チームメイトです。
しかし、影山の常に全力を求めるプレースタイルと、国見の効率重視の考え方は大きく食い違っていました。
このすれ違いは次第に溝を深め、最終的には試合中でも笑顔を見せないほどの関係になってしまいます。
北川第一中学でのすれ違い
中学時代の影山は「コート上の王様」と呼ばれ、スパイカーに対しても100%以上の力を常に要求していました。
一方、国見は無駄な消耗を嫌い、必要な時だけ力を出すタイプ。
両者の価値観は真逆で、特に「常にガムシャラであること」を本気と捉える影山に対し、国見は強い反発心を抱きました。
高校で敵として再会した影山への影響
高校では、国見は青葉城西、影山は烏野高校とライバル校の選手として再会します。
及川のもとで自由に躍動する国見の姿は、影山に強い敗北感と悔しさを与えました。
一方で国見も、影山が烏野で仲間と協力している姿を見て、歩み寄れなかった過去を思い返すことになりますが、それを口にすることはありませんでした。
青葉城西での人間関係と及川の理解
青葉城西高校での国見英は、個性豊かな仲間たちとの関係性が大きな成長要因となりました。
特に、中学時代からの友人である金田一勇太郎や、主将の及川徹との関係は、国見のプレースタイルをより際立たせるものでした。
彼らは国見の低燃費な一面を理解し、それをチームの武器として活かす環境を作り上げていました。
金田一との長年のコンビネーション
金田一は、熱血で真っ直ぐな性格の持ち主でありながら、国見の性格をよく理解している良き相棒です。
中学時代からの付き合いで、影山への反発という共通点もあり、互いに気を許せる存在でした。
作中でも二人は行動を共にすることが多く、プレー面だけでなく精神的にも支え合っていました。
及川の下で開花した「冷静な武器」
主将の及川徹は、国見の効率的な動きを「試合終盤にこそ真価を発揮する武器」と評価していました。
その理解と信頼があったからこそ、国見は大事な場面で全力を出すようになり、チームに大きく貢献できたのです。
このように、及川の存在は国見にとって戦術面でも精神面でも支えとなる不可欠な存在でした。
作中での活躍シーンと印象的な名言
国見英は、そのクールな印象とは裏腹に仲間想いで芯のあるキャラクターです。
試合では冷静な判断で相手の隙を突き、日常では飄々とした態度の中に優しさを隠しています。
その言葉の一つひとつには、彼の価値観や人間性が色濃く表れています。
影山を突き放した言葉「常にガムシャラなことが本気なのか」
中学時代、影山から「お前はもっと本気でやれ」と迫られたときに放った「常にガムシャラなことが=本気なのかよ」という台詞。
これは国見の効率重視の信念を象徴する一言であり、同時に影山との価値観の違いを決定づけた瞬間でもあります。
この言葉はファンの間でも名言として語り継がれています。
金田一への気遣いが垣間見えるセリフ
金田一が中学時代の影山との出来事を引きずっているとき、国見は「お前は精一杯やったろ」と声をかけます。
自分も影山に対して複雑な思いを抱きながら、あえてそれを口にせず友の心を軽くする姿は、国見の優しさと配慮を感じさせます。
こうした何気ないやり取りこそ、彼の人柄を最もよく表している場面と言えるでしょう。
卒業後の進路と影山との和解
高校卒業後、国見英は大学へ進学し、バレーの第一線からは退きます。
その後、地元の「一十一銀行」への就職が決まり、社会人として新たな道を歩み始めました。
効率重視の彼が銀行という環境でどう適応しているのか、ファンの間では想像が膨らみます。
バレーを離れ銀行員へ
大学卒業後の国見は、銀行員として働くことになります。
本格的なバレーは辞めたものの、学生時代に培った冷静な判断力や効率性は、社会人生活にも生かされていることでしょう。
一方で、効率的とは言いがたい組織体制に密かにストレスを感じていそうな姿も想像できます。
Vリーグ観戦での再会と約束
社会人になった国見は、金田一と共にVリーグのアドラーズ対ブラックジャッカルズ戦を観戦します。
そこでプロとなった影山と日向のプレーを目にし、試合後には影山と直接言葉を交わしました。
「また一緒にバレーをやろう」という影山の誘いに、国見は「まあ…仕事が休みで、見たいテレビもなかったら…いいけど」と照れ隠しの返事をしています。
このやり取りは、中学時代の確執が完全に雪解けした瞬間として、多くの読者の胸を打ちました。
この記事のまとめ
- 国見英は効率重視で試合終盤に輝く頭脳派プレーヤー
- 影山飛雄とは中学時代の価値観の違いで確執
- 青葉城西で及川や金田一と信頼関係を築く
- 作中での名言が価値観や人柄を象徴
- 卒業後は銀行員となり影山と和解