「青の祓魔師」 アーサー、ルシフェルの真相とは

「青の祓魔師」に登場するアーサー・オーギュスト・エンジェルは、上一級祓魔師として圧倒的な力を持つキャラクターです。

そんな彼に突如浮上したのが、「ルシフェルのクローンではないか？」という衝撃的な説。

本記事では、アーサーとルシフェルの関係、記憶喪失や特殊能力との関係性を整理しながら、彼の正体に迫ります。

アーサーはルシフェルのクローンなのか？

アーサー・オーギュスト・エンジェルの存在にまつわる最大の謎が、「ルシフェルのクローンではないか」というものです。

この疑念は単なる噂ではなく、物語の中で明確に示唆される場面がいくつか登場しています。

その真相を読み解く鍵は、ライトニングの発言や彼の異常な能力、そして青い夜に関する過去にあります。

ライトニングの「君はルシフェルの…」発言

アーサーに対してライトニングが放った言葉「君はルシフェルの…」という発言は、物語の根幹に関わる重要なヒントです。

このセリフは途中で遮られてしまいますが、続きが「クローン」と続く可能性は極めて高いと推測されています。

なぜならこの場面の直前、ライトニングはアーサーの出動を止めようと必死になっていたからです。

その理由が単なる戦術的判断ではなく、アーサーの存在そのものに危険性があると判断していたとすれば、話は一気に深刻になります。

なぜ戦場に出ることを止められたのか

アーサーは「エンジェリックレギオン」の指揮官でありながら、第113話で出撃を命じられた際、ライトニングによって出動を制止されています。

「君は空軍の司令塔になるべきだ」という理由づけはありましたが、その裏には彼自身を戦場に置くことの危険性があったのではないかと考えられます。

それは、彼の存在が「敵にとって価値ある器」になりうるからかもしれません。

憑依体としてのリスクと意味

ライトニングがアーサーを危険視した背景には、「ルシフェルの憑依体」としてのリスクがあると示唆されます。

もしアーサーがルシフェルの魂を宿すために作られた存在だとすれば、戦場に彼を出すことは、自ら敵に武器を渡すようなものです。

実際に、彼の出自や目的には多くの謎が残されており、単なる祓魔師という枠に収まらない可能性が浮上しています。

このようなリスクを回避しようとしたライトニングの判断は、冷静で合理的なものだったのかもしれません。

アーサーの能力が示す“異常な存在”

アーサー・オーギュスト・エンジェルは、祓魔師として極めて高い能力を誇ります。

彼の技術や装備、さらには戦術的判断力に至るまで、常人の枠を超えていることは明らかです。

その力の源とも言える存在が、魔剣カリバーンと必殺技「エンジェルスラッシュ」です。

魔剣カリバーンと必殺技エンジェルスラッシュ

アーサーが扱う魔剣カリバーンは、ただの武器ではありません。

もともとはヴァチカンに封印されていた呪われた剣であり、制御が極めて難しいことで知られています。

このカリバーンをアーサーは「使い魔」として扱い、完璧に操っている点が彼の異常性を示すひとつの証です。

また、彼が放つ必殺技「エンジェルスラッシュ」は、自らの髪を代償に魔力を高め、一撃で不浄姫を倒したという強力な技です。

この技は単なる攻撃ではなく、カリバーンとの契約の象徴でもあります。

瞬間移動や不浄姫を一撃の戦闘力

カリバーンの威力だけでなく、アーサーの肉体的・精神的な能力も驚異的です。

戦闘中には瞬間移動のような動きを見せることがあり、これにより敵に反応する隙を与えません。

不浄姫を「一撃で討伐した」という事実は、祓魔師の中でも異常な実力を持っている証左と言えるでしょう。

また、その力が「訓練によって得たもの」ではなく、生まれ持った資質によるものだとすれば、彼の出生に対する疑念が強まります。

このような特性が、アーサーを「ただの人間ではない」と感じさせる理由のひとつです。

記憶喪失と「青い夜」の関係

アーサーの過去には、16年前に発生した「青い夜」の事故が深く関わっています。

この出来事は作中でも重要な転機として描かれており、彼の記憶喪失という設定と密接に結びついています。

記憶の喪失が偶然なのか、あるいは意図されたものなのかによって、彼の正体への見方も変わってくるのです。

16年前の事故とアサイラムでの過去

青い夜は祓魔師たちに大きな被害をもたらした事件であり、多くの命が失われたことで知られています。

その中心地の一つがアーサーと藤本獅郎の出身地「アサイラム」でした。

アーサーはこの事故の生存者であると同時に、事故の直後から記憶を失っているという設定があります。

この点が、彼が本来どのような存在であったのかを知る手がかりを曖昧にしている原因です。

何者かによって記憶を消された可能性すら考えられ、彼の過去に対する外部からの干渉も疑われます。

藤本獅郎との接点と意味深な背景

アサイラム出身という共通点を持つアーサーと藤本獅郎ですが、物語内ではこの関係について多くが語られていません。

しかし、アーサーが獅郎に対して「最も相応しくない聖騎士だった」と語る場面からは、過去に何らかの確執や因縁があったことが推察されます。

それは個人的な感情によるものではなく、祓魔師組織内における立場や役割が影響している可能性も否定できません。

アーサーが記憶を失ったあと、どういう経緯で現在の地位に至ったのかが曖昧である点も、不自然な印象を残します。

それらすべてを踏まえると、「青い夜」はアーサーの正体に迫るための重要な鍵と言えるでしょう。

「しえみとの結婚計画」に隠された狙い

アーサーにまつわるもう一つの不可解な要素が、杜山しえみとの結婚計画です。

この結婚話は単なる恋愛や政略の範疇を超えて、「人為的な血統操作」とも言える計画の一部として描かれています。

そこには、ルシフェル群の極秘プロジェクトが隠されている可能性が指摘されています。

ルシフェル群による混血実験の可能性

アーサーとしえみが結婚し、もし子を成すことになれば、その子は「巨人・悪魔・ルシフェルの混血」になるとされています。

これは単なる血統の話ではなく、特定の力を持った存在を生み出すための「意図された配合」なのです。

しえみ自身にも不明な出自があり、過去作中でも彼女の正体には謎が多く残されていました。

この背景を踏まえると、彼女の選定も偶然ではなく、綿密に仕組まれたものだと考えるのが自然です。

この計画が成功すれば、新たな支配者となる存在が生まれうるという危険性を孕んでいます。

エレミヤ・ウザイの真の目的とは

この結婚計画の黒幕とされるのが、エレミヤ・ウザイという人物です。

彼はアーサーにとっての「義兄様」とされる存在であり、その権力と影響力は作中でもかなり強い描写がなされています。

彼がアーサーを戦場に送り出したのは、単に戦力としてではなく、ルシフェルの憑依体として捧げるためだとされます。

つまり、アーサーの出動や結婚は全て計画された運命の一部であり、自由意志ではなかった可能性が高いのです。

エレミヤの真の目的が何かは明らかにされていませんが、物語全体を揺るがす存在であることは間違いありません。

なぜアーサーは“特別扱い”されるのか？

アーサー・オーギュスト・エンジェルは、作中で一貫して“特別な存在”として扱われているのが特徴です。

任務の選定や行動の制限、さらには周囲の接し方などからも、彼が他の祓魔師とは明らかに異なるポジションに置かれていることがわかります。

その背景には、彼の役割や能力以上に、深い意図や危険性が潜んでいるように感じられます。

エンジェリックレギオンとの関係

アーサーが率いる部隊「エンジェリックレギオン」は、非常に高い戦闘力を誇る精鋭集団です。

この部隊には、霧隠シュラやライトニングといった重要人物も所属しており、組織内での存在感も別格です。

それにもかかわらず、アーサー自身が戦場に立つことを避けられているのは彼自身が“守るべき対象”として扱われているからだと考えられます。

つまり、彼は単なる指揮官ではなく、もっと重要な役割を担う“器”である可能性が高いのです。

光の王と同席できない理由とは

作中でライトニングが「ここには光の王もいるから危険だ」と言って、アーサーの同行を避けさせる場面があります。

この発言は、アーサーが光の王＝ルシフェルと何らかの共鳴関係にある可能性を示唆しています。

もしアーサーがルシフェルのクローン、あるいは憑依体の候補であるとすれば、接近させるだけで発現する危険性があるのです。

このように、アーサーが距離を置かれる理由は、周囲の過保護ではなく潜在的な脅威としての危険性ゆえだと理解できます。

その一方で、本人はそのことに気づいていない様子が描かれており、そこに悲劇性も漂います。

青の祓魔師 アーサー ルシフェルの関係まとめ

ここまで見てきたように、アーサーとルシフェルとの関係は、単なる偶然や比喩では済まされない濃密な繋がりがあります。

物語の随所に散りばめられた伏線が示すのは、彼がルシフェルのクローンあるいは器として造られた存在である可能性です。

その真実は、今後の展開において物語の核心に迫る鍵となるでしょう。

クローン説の信ぴょう性と今後の鍵

ライトニングの発言や、アーサーの制御不能な力、戦場からの排除など、クローン説を裏付ける要素は非常に多く存在します。

とくに、彼自身が記憶を持たないことや、しえみとの結婚を強いられる構図は、計画された生と役割を暗示しています。

今後、彼の出生に関する秘密が明かされれば、ルシフェルに関する世界観そのものが揺らぐ展開もあり得るでしょう。

アーサーの存在は、祓魔師組織の内部にも根深い陰謀があることを示唆しています。

アーサーの正体が物語に与える影響

アーサーの正体が明らかになることは、「青の祓魔師」の物語全体に大きな影響を与えます。

単なるサブキャラクターではなく、世界の秩序と運命を左右する存在として描かれていく可能性があります。

また、しえみ、奥村燐、雪男など、他キャラクターとの関係性も再構築されるきっかけとなるでしょう。

ルシフェルの再来を阻止する鍵として、あるいは新たな危機の引き金として、アーサーの動向から目が離せません。

今後の展開次第では、彼自身が物語最大の“鍵”となるかもしれません。