『チェンソーマン』で意外な人気を誇る存在が、登場キャラクター・コベニの愛車「コベニカー」です。
その車はただの乗り物にとどまらず、物語の中で重要な活躍を見せ、多くの読者の心をつかみました。
この記事では「チェンソーマン 車」を検索した方に向けて、コベニカーの車種や価格、登場シーン、そして驚きの人気投票結果までを詳しく解説します。
この記事を読むとわかること
- チェンソーマンに登場する車「コベニカー」の正体
- 作中での衝撃的かつコミカルなコベニカーの活躍
- 人気投票でキャラを超えたコベニカーの存在感
チェンソーマン 車=コベニカーはフィアット500!
『チェンソーマン』の中で突如として脚光を浴びた「車」といえば、コベニが乗る通称コベニカーです。
ただの交通手段ではなく、物語の中で重要な役割を担う存在として描かれ、ファンからは一種の“キャラ”として認識されています。
本章では、このコベニカーの正体と魅力について深掘りしていきます。
イタリア製の名車・2代目フィアット500
コベニカーのモデルとなったのは、イタリアの大衆車・2代目フィアット500です。
この車は1957年から1977年にかけて生産され、コンパクトなボディと丸みのあるフォルムが特徴的で、日本では「ルパン三世の愛車」としても知られています。
小柄でおとなしいコベニにぴったりの車として設定されており、読者からは「可愛すぎる組み合わせ」との声もあがりました。
中古でも200万円前後の高級車
フィアット500は生産終了からすでに数十年が経過しており、現存する個体は中古市場でもプレミア価格となっています。
実際の中古価格は状態や年式にもよりますが、200万円前後で取引されていることが多く、給料の大半を家に入れていたコベニが購入するには相当な覚悟が必要だったでしょう。
作中では「家族の送り迎えもできるから」と話していますが、それすらも自己資金を使うための言い訳のようで、家庭環境の厳しさを感じさせるエピソードでもあります。
コベニカーが活躍した驚きのシーンとは?
『チェンソーマン』には数多くの名シーンが存在しますが、コベニカーが主役級の活躍を見せた回は読者の間でも語り草になっています。
そのインパクトはあまりに強烈で、「車が一番活躍した回」と言っても過言ではありません。
ここでは、そんなコベニカーの“ありえない”見せ場を2つ紹介します。
デンジを轢いて敵を倒す衝撃シーン
コベニカーが初めて大きな見せ場を迎えたのは、第57話「突然」での出来事です。
仲間たちが集結する場面で、コベニの運転ではなく、パワーが勝手にハンドルを握り、まさかの暴走を始めます。
そして次の瞬間、デンジと偽黒瀬を轢くという衝撃の展開に。
この“事故”によって偽黒瀬=アメリカの刺客である三男が死亡し、結果的には敵を倒すことに成功するという奇跡のファインプレーでした。
公安最強・岸辺の命も救った名車
続いて、デパートでの激戦にて公安最強と称される岸辺が窓から落下するという緊迫した場面。
通常なら即死してしまうほどの高さからの落下でしたが、下に止まっていたのはコベニカーでした。
岸辺は車体の屋根に直撃しながらも、「いてぇ……」で済むという奇跡的な生還を果たします。
さらには敵の刺客・アルドまでが同様にコベニカーでクッションを受けて助かっており、2人の命を救った“英雄的車両”として一躍脚光を浴びました。
光の力で爆破!?サンタクロース戦の結末
『チェンソーマン』の中でも特に壮絶だったサンタクロース戦。
この戦いで致命的な一撃を放ったのが、まさかの「コベニカー」だったのです。
すでに満身創痍だった車が、最終局面で“光の力”として機能し、物語の結末を左右しました。
まさかの特攻で致命傷を与える
第69話「シャイニングパワー」にて、デンジとサンタクロースの最終対決が始まります。
デンジは自らを燃やし、光の力を身にまとって戦う中で、車をサンタクロースに叩きつけるという荒業を繰り出します。
その車こそ、先の戦闘で大破していたコベニカーでした。
この一撃によって敵は大爆発を起こし、致命的なダメージを受けて敗北に追い込まれます。
残されたのは残骸とローンだけ
爆破後のコベニカーは、もはや原型をとどめておらず、第70話「摘む」ではその無残な姿が描かれます。
必死に働いてローンで購入した大切な車が、最後は戦場の道具として燃え尽きる──
これは、家族に振り回され続けたコベニの人生の縮図とも言えるでしょう。
ネット上でも「せめて公安が修理代を出してあげて…」という同情の声が多くあがりました。
キャラを超えた!?人気投票でコベニを超える快挙
普通の作品であれば「車」が人気キャラクターとして話題になることはほぼありません。
しかし『チェンソーマン』では、その常識を覆す存在が現れました。
そう、コベニカーは実際に人気投票で上位にランクインし、所有者のコベニすら超えてしまったのです。
第1回人気投票でまさかの7位ランクイン
『チェンソーマン』の第1回キャラクター人気投票では、総投票数23万超という注目度の中で、衝撃の結果が生まれました。
1位はパワー、2位はマキマ、そして5位には主人公のデンジがランクイン。
しかし驚くべきは、7位に「コベニカー」が入り、コベニ本人(8位)を上回ったことです。
その票数差は300票以上にも及び、ファンの間でも「伝説」として語られる出来事となりました。
なぜここまでファンに愛されたのか
コベニカーの人気の背景には、その圧倒的な“ネタ力”と存在感があります。
敵を倒す、味方を救う、爆発する──どのシーンもインパクト抜群で、まるで“意思”を持っているかのような描かれ方が読者の心をつかみました。
また、作品のダークな雰囲気の中で数少ないユーモアの源泉として、バランスをとる役割も果たしていたのです。
単なる車の枠を超えたコベニカーは、まさに『チェンソーマン』の象徴のひとつとなりました。
チェンソーマン 車=コベニカーの魅力とその意味まとめ
『チェンソーマン』に登場する数々のキャラクターや悪魔たちの中で、「車」という異色の存在がここまで物語に影響を与えるとは誰も予想しなかったでしょう。
コベニカーはその可愛らしい見た目と反比例するような衝撃の活躍で、ファンの記憶に深く刻まれる存在となりました。
ここではその総まとめとして、コベニカーが持つ“特別な意味”に迫ります。
戦闘とギャグの境界を超えた存在感
コベニカーの真の魅力は、戦闘シーンでもギャグシーンでも活躍するマルチプレイヤーぶりにあります。
敵を轢く、味方を助ける、爆破される──そのすべてが強烈なインパクトを持ち、読者に笑いと驚きを同時に届けました。
このような“何でもアリ”な展開こそが『チェンソーマン』らしさであり、その象徴としてコベニカーが君臨しているのです。
作品の世界観を象徴する名車だった
『チェンソーマン』の世界では、命も価値観も日常さえも歪んでいます。
そんな中で、必死に手に入れた「車」が一瞬で破壊されるという皮肉は、登場人物たちの儚さや、作品に流れる不条理さを如実に物語っています。
コベニカーはコベニ自身の人生、そしてチェンソーマンという作品のエッセンスを凝縮した存在と言えるでしょう。
この記事のまとめ
- コベニカーの正体はフィアット500
- デンジを轢いたり敵を倒した名シーンが話題
- 岸辺の命も救うなど戦闘でも大活躍
- 最終的には光の力で爆破される結末
- コベニより人気投票が上の“キャラ級”の存在
- ギャグとシリアスをつなぐ象徴的なアイテム
- 車に込められたコベニの苦労と不条理
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