呪術廻戦の中でも、物語全体の分岐点となった事件が「百鬼夜行」です。
呪術廻戦0巻で描かれた百鬼夜行は、夏油傑が起こした大規模呪術テロであり、後の渋谷事変や死滅回游へと直結する重要エピソードです。
この記事では、呪術廻戦 百鬼夜行の正体、発生場所、夏油傑の真の狙い、そして物語に与えた影響までを、検索者の疑問に結論から答える形で解説します。
この記事を読むとわかること
- 百鬼夜行の正体と夏油傑の真の目的が理解できる
- 新宿・京都・高専で起きた出来事と戦局の全体像把握
- 0巻百鬼夜行が渋谷事変・死滅回游へ与えた影響
呪術廻戦の百鬼夜行とは夏油傑が起こした大規模呪術テロ事件
呪術廻戦における百鬼夜行とは、物語の根幹を揺るがす史上最大規模の呪術テロ事件を指します。
この事件は呪術廻戦0巻で描かれ、夏油傑という存在が敵として完全に定義される転換点でもありました。
表面的には非術師への無差別攻撃ですが、その裏には呪術廻戦全体を貫く思想と計算が隠されています。
百鬼夜行の概要と発生時期
百鬼夜行が発生したのは2017年12月24日の日没直後です。
この日、特級呪詛師である夏油傑は、新宿と京都の二か所にそれぞれ約1,000体もの呪霊を解き放ちました。
街中に呪霊を放つという行為自体が異例であり、これは呪術界にとって前代未聞の非常事態でした。
百鬼夜行は単なる局地的な戦闘ではなく、一般社会をも巻き込む大規模テロとして位置づけられています。
実際、この事件によって多くの呪術師が動員され、呪術高専の戦力は大きく分断されることになりました。
この戦力分散こそが、百鬼夜行の恐ろしさを象徴する要素の一つです。
表向きの目的と裏に隠された真の狙い
夏油傑が掲げた百鬼夜行の表向きの目的は、非術師の殲滅でした。
彼は「術師だけの世界」を理想とし、呪いを生み出す存在である非術師を排除する思想を持っていました。
この思想は、かつて五条悟と同じ道を歩んでいた頃から徐々に歪んでいった結果でもあります。
しかし、百鬼夜行の本当の狙いは別にありました。
それは、乙骨憂太が宿す特級過呪怨霊祈本里香を手中に収めることです。
新宿と京都で呪術師たちを引きつけ、その隙に呪術高専東京校へ侵入するという、極めて計算された作戦でした。
つまり百鬼夜行とは、単なる破壊行為ではなく、乙骨憂太との決戦へ至るための囮だったのです。
この冷酷な合理性こそが、夏油傑というキャラクターの恐ろしさを際立たせています。
そしてこの事件が、呪術廻戦0巻だけでなく本編全体に深い影を落とすことになります。
呪術廻戦 百鬼夜行が起きた場所は新宿・京都・呪術高専東京校
呪術廻戦の百鬼夜行は、一か所で完結する事件ではありません。
新宿・京都・呪術高専東京校という三つの重要拠点で同時多発的に展開された点が、この事件をより深刻なものにしました。
それぞれの場所で異なる戦局が生まれ、呪術師たちの役割と限界が浮き彫りになります。
新宿での百鬼夜行と五条悟の動き
新宿では、百鬼夜行の中でも最大規模の戦力が投入されました。
夏油傑は約1,000体の呪霊に加え、ミゲルや双子の呪詛師など、配下の術師たちも動員しています。
この戦場に配置された最大の理由は、五条悟を確実に引きつけるためでした。
五条悟は呪術界最強の術師であり、彼が動けば他の戦線の負担は大きく軽減されます。
夏油はそれを理解したうえで、あえて新宿を主戦場に選びました。
結果として五条は新宿に足止めされ、呪術高専の防衛が手薄になります。
新宿での戦闘は、五条悟の圧倒的な力によって制圧されました。
しかし重要なのは勝敗ではなく、五条を戦場に縛り付けること自体が成功していた点です。
この時点で、夏油の作戦はすでに半分以上達成されていました。
京都での百鬼夜行と東堂葵の活躍
京都でも新宿と同規模となる約1,000体の呪霊が解き放たれました。
その中には特級呪霊や1級呪霊も含まれており、戦況は決して楽なものではありません。
ここで主に対応したのが、京都校と東京校の術師たちです。
特に印象的なのが、東堂葵の存在です。
東堂は単独で特級・1級クラスの呪霊を次々と祓い、京都側の戦線を一気に立て直しました。
この活躍により、京都は壊滅的被害を免れたと考えられます。
劇場版「呪術廻戦0」では、原作では描かれなかった京都での戦闘も映像化されました。
七海建人の黒閃連発などが追加され、百鬼夜行の異常さと緊迫感がより強調されています。
京都の戦いは、百鬼夜行が本当に国家規模の危機であったことを実感させる場面です。
呪術高専東京校で起きた最終決戦
百鬼夜行の核心となる場所が、呪術高専東京校です。
新宿と京都が囮である以上、ここが夏油傑の本命でした。
当時高専に残っていたのは、乙骨憂太と禪院真希のみという不利な状況です。
夏油は単身で高専に侵入し、まず真希を戦闘不能に追い込みます。
さらに駆けつけたパンダと狗巻棘も次々と倒され、乙骨は完全に孤立しました。
この状況こそが、夏油が狙っていた乙骨憂太との一騎打ちです。
ここで描かれる戦闘は、百鬼夜行のクライマックスであり、呪術廻戦0巻の核心でもあります。
圧倒的な実力差と絶望的な状況の中で、乙骨がどのような選択をしたのか。
その答えが、次の見出しで語られる覚醒と決着へとつながっていきます。
百鬼夜行で描かれた乙骨憂太と祈本里香の覚醒
百鬼夜行の物語において、最も重要な転換点となるのが乙骨憂太の覚醒です。
それまで自分の力を制御できず、守られる側だった乙骨が、呪術師として自ら戦う覚悟を決める瞬間が描かれました。
この覚醒は、百鬼夜行という悲劇の中で生まれた希望でもあります。
乙骨憂太が追い詰められた状況
呪術高専東京校での戦いにおいて、乙骨憂太は極限の状況へ追い込まれます。
禪院真希、パンダ、狗巻棘という仲間たちが次々と倒され、守るべき存在をすべて失ったかのような状況でした。
夏油傑はその精神的動揺を突き、乙骨を絶望へと導こうとします。
この時の乙骨は、圧倒的な呪力量を持ちながらも、それを使いこなす意思を持てずにいました。
里香を解放したいという想いと、仲間を守りたいという想いの間で揺れ動いていたのです。
その迷いこそが、乙骨を縛っていた最大の弱点でした。
しかし、仲間が傷つき、それでもなお立ち上がる姿を目の当たりにしたことで、乙骨は決断します。
自分の命を賭けてでも、この場を終わらせるという選択です。
この瞬間、乙骨は初めて呪術師としての覚悟を固めました。
里香との縛りによる圧倒的呪力
乙骨憂太が選んだ切り札が、祈本里香との命を代償にした縛りです。
これは、自らの命を差し出すことで呪力制限を完全に解除する、極めて危険な行為でした。
呪術において「縛り」は大きな代償を伴うほど、絶大な力を引き出します。
この縛りによって解放された里香の力は、夏油傑の想定を遥かに超えるものでした。
底なしとも言える呪力量と圧倒的な攻撃力により、戦況は一気に逆転します。
ここで描かれる乙骨と里香の姿は、呪いでありながら愛そのものという、呪術廻戦ならではのテーマを象徴しています。
結果として、乙骨は夏油傑を打ち破り、百鬼夜行の勝敗は決しました。
しかしこの勝利は、単なる力比べではありません。
乙骨が自分自身を受け入れ、里香を縛っていた本当の呪いに向き合ったことこそが、最大の意味を持つのです。
呪術廻戦 百鬼夜行の結末と夏油傑の最期
百鬼夜行は乙骨憂太の勝利によって終結します。
しかしその結末は、決して爽快なものではなく、呪術廻戦という物語の残酷さを強く印象づけるものでした。
特に夏油傑の最期は、多くの読者に深い余韻を残しています。
夏油傑と五条悟の最後の会話
乙骨との戦いに敗れた夏油傑は、右腕を失い瀕死の状態で街の路地裏へと逃れます。
そこで彼の前に現れたのが、かつての親友である五条悟でした。
二人は敵同士としてではなく、かつて同じ理想を語り合った友人として言葉を交わします。
この場面では、戦闘も呪術も描かれません。
静かな会話の中で、夏油は自らの選んだ道を受け入れ、五条もまたその結末を理解しています。
「最後くらい呪いの言葉を吐けよ」という夏油の言葉は、呪術廻戦屈指の名セリフとして知られています。
このやり取りは、呪術師としてではなく、人としての二人の関係性を強く浮かび上がらせました。
だからこそ、この後に訪れる結末はより重く、避けられないものとして描かれます。
五条悟の手によって、夏油傑の命は静かに終わりを迎えました。
百鬼夜行が悲劇に終わった理由
百鬼夜行は事件としては収束しました。
しかし、その結末が悲劇とされる理由は、誰も本当の意味で救われなかった点にあります。
夏油は理想を貫いた末に命を落とし、五条は最も大切な友を自らの手で失いました。
また、乙骨憂太も勝者でありながら、深い傷を負っています。
里香との縛りによって事件は終結しましたが、その過程で背負った感情の重さは計り知れません。
百鬼夜行は、多くの犠牲の上に成り立った苦い勝利だったのです。
さらに重要なのは、この事件が完全な終わりではなかった点です。
夏油傑の死体処理に関する判断が、後の大惨事を招く原因となります。
百鬼夜行はここで終わりますが、本当の悲劇はこの先に待っていることを、物語は静かに示していました。
百鬼夜行後の影響が呪術廻戦本編を大きく動かした
百鬼夜行は一つの事件としては終結しました。
しかしその影響は決して小さくなく、呪術廻戦本編の展開を根底から変える出来事となります。
特に夏油傑の死後に起きた出来事は、物語をより深く、そして残酷な方向へ導きました。
夏油傑の遺体処理が招いた最大の過ち
百鬼夜行の直後、五条悟は親友である夏油傑の遺体を処理します。
本来であれば、呪術高専の医師である家入硝子に引き渡し、適切な処置を施すべきでした。
しかし五条はその判断をせず、その場に遺体を残してしまいます。
この一瞬の判断が、取り返しのつかない結果を招きました。
遺体を狙って現れたのが、脳を入れ替える術式を持つ呪詛師羂索(けんじゃく)です。
羂索は夏油傑の肉体を乗っ取り、額に縫い目のある「偽夏油」として再び表舞台に現れました。
ここで重要なのは、夏油傑本人はすでに死亡しているという事実です。
にもかかわらず、その肉体が利用されたことで、百鬼夜行は完全に終わらなかったと言えます。
この過ちは、五条悟にとっても生涯消えない後悔となりました。
渋谷事変・死滅回游へと続く伏線
羂索が夏油の肉体を手に入れたことで、物語は一気に加速します。
彼は呪術界の裏で暗躍し、やがて渋谷事変という史上最悪の事件を引き起こしました。
渋谷事変で五条悟が封印されたのは、百鬼夜行があったからこそ成立した流れです。
さらにその先には、呪術界そのものを作り替える死滅回游が待ち受けています。
これらの事件は独立しているように見えて、実は百鬼夜行を起点に一本の線でつながっています。
百鬼夜行は、単なる過去編ではなく、呪術廻戦全体を貫く最大級の伏線だったのです。
この視点で物語を振り返ると、百鬼夜行の重みはさらに増します。
あの一夜がなければ、現在の呪術廻戦は存在しなかったと言っても過言ではありません。
だからこそ百鬼夜行は、今なお語り継がれる物語の起点なのです。
呪術廻戦 百鬼夜行は何巻・何話の出来事なのか
百鬼夜行について調べる際、多くの人が気になるのが「原作漫画のどこで描かれているのか」という点です。
結論から言うと、百鬼夜行は呪術廻戦0巻で描かれた物語になります。
本編とは少し異なる立ち位置にあるため、時系列を整理して理解することが重要です。
百鬼夜行が描かれている巻数と話数
百鬼夜行が描かれているのは、呪術廻戦0巻の第3話から最終話です。
この0巻は、後に本編が連載される以前に発表された読み切り作品をまとめたもので、乙骨憂太が主人公となっています。
そのため、本編1巻から読み始めた読者は、後から百鬼夜行の存在を知るケースも少なくありません。
掲載時期は2017年で、ジャンプGIGAに連載されました。
当時はまだ「呪術廻戦」というタイトルではなく、スピンオフ的な位置づけでしたが、物語の完成度は非常に高いものです。
現在では0巻として再編集され、本編と同等に重要な一冊として扱われています。
本編時系列での位置づけ
百鬼夜行は、物語の発表順と時系列が異なる点に注意が必要です。
本編の時系列で見ると、百鬼夜行は8巻から9巻の間に起きた出来事とされています。
つまり、物語がある程度進んだ後に起きた過去編という位置づけです。
この順序を理解しておくことで、五条悟と夏油傑の関係性や、乙骨憂太の存在がより深く腑に落ちます。
特に渋谷事変以降の展開では、百鬼夜行を知っているかどうかで、キャラクターの言動の意味が大きく変わります。
百鬼夜行は後付けの外伝ではなく、物語の核心なのです。
これから呪術廻戦を読み進める人にとって、0巻をいつ読むかは非常に重要なポイントになります。
物語を最大限楽しみたいのであれば、8〜9巻を読んだ後に0巻を読むことで、理解と感情の両方が深まります。
百鬼夜行は、呪術廻戦という作品を語るうえで欠かせないエピソードです。
呪術廻戦 百鬼夜行のまとめ
呪術廻戦における百鬼夜行は、単なる過去の事件ではありません。
物語全体の流れを決定づけた、最重要ターニングポイントです。
ここまでの内容を整理しながら、その意味を改めて振り返ります。
百鬼夜行が物語の分岐点となった理由
百鬼夜行が分岐点とされる最大の理由は、主要キャラクターの運命が大きく動いた点にあります。
夏油傑はこの事件をきっかけに完全な「過去の人物」となり、五条悟は親友を失うという深い喪失を背負いました。
この関係性の断絶は、呪術界の価値観そのものを変えたと言えます。
また、乙骨憂太が呪術師として覚醒したことも見逃せません。
彼の存在は、その後の呪術廻戦において特別な切り札として位置づけられています。
百鬼夜行は、未来の戦いに必要な人材と因縁を同時に生み出した事件でした。
さらに、夏油傑の肉体が羂索に利用されたことで、渋谷事変や死滅回游へと物語は連鎖していきます。
この流れを踏まえると、百鬼夜行は一夜限りの騒動ではなく、長期的な破局の始まりだったことがわかります。
だからこそ、物語を理解するうえで避けて通れない出来事なのです。
呪術廻戦0巻を読むべき理由
呪術廻戦0巻は、百鬼夜行を描いただけの外伝ではありません。
本編を補足するというよりも、本編の前提条件を提示する物語といえます。
0巻を読むことで、キャラクターたちの行動原理や感情の背景がより明確になります。
特に、五条悟と夏油傑の関係性、乙骨憂太と祈本里香の物語は、本編だけでは完全に理解することができません。
百鬼夜行を知ることで、呪術廻戦という作品が描こうとしている「呪い」と「愛」のテーマがより深く伝わります。
これは、物語の感動や残酷さを何倍にも増幅させる要素です。
まだ0巻を読んでいないのであれば、ぜひ一度手に取ってみてください。
百鬼夜行を知った上で本編を読み返すと、これまで見えていなかった伏線や感情の揺らぎに気づくはずです。
呪術廻戦 百鬼夜行は、物語を完成させるために欠かせない一章なのです。
この記事のまとめ
- 百鬼夜行は夏油傑が起こした史上最大級の呪術テロ事件
- 真の目的は乙骨憂太と祈本里香を手中に収めること
- 新宿と京都は呪術師を分断するための大規模な囮
- 呪術高専で乙骨と夏油の最終決戦が描かれた
- 乙骨憂太は命を賭けた縛りで呪術師として覚醒
- 百鬼夜行は夏油傑と五条悟の決別の物語でもある
- 遺体処理の過ちが羂索誕生という悲劇を招いた
- 渋谷事変・死滅回游へ直結する物語の起点
- 百鬼夜行は呪術廻戦0巻で描かれている重要エピソード


