「呪術廻戦」に登場する摩虎羅(魔虚羅)は、十種影法術における最強の式神として知られ、その圧倒的な能力と存在感でファンの間でも話題となっています。
宿儺ですら「勝てないかもしれない」と評する摩虎羅は、一体どれほどの力を秘めているのでしょうか?
この記事では、摩虎羅の能力や元ネタ、宿儺や五条悟との関係を徹底解説し、呪術廻戦ファンが知っておくべき情報を網羅します。
この記事を読むとわかること
- 摩虎羅(魔虚羅)の能力や適応の仕組み
- 宿儺・五条悟との戦いでの摩虎羅の役割
- 仏教の摩虎羅大将など元ネタとの関係
摩虎羅(魔虚羅)の能力と強さをわかりやすく解説
「呪術廻戦」に登場する摩虎羅(魔虚羅)は、十種影法術によって召喚される最強の式神として、その名を轟かせています。
圧倒的な戦闘能力と“適応”という唯一無二の能力により、作中でも屈指の強さを誇ります。
ここでは、その摩虎羅の能力や戦い方をわかりやすく紐解いていきます。
あらゆる攻撃に適応する「無限進化」の能力
摩虎羅最大の特徴は、敵から受けた攻撃に適応する能力です。
これは、単にダメージを軽減するというものではなく、一度受けた攻撃を分析・学習し、その後はその攻撃が効かなくなるという恐るべき性質を持ちます。
この適応は、物理攻撃や呪力攻撃だけでなく、領域展開や術式にも段階的に対応していく点で非常に厄介です。
一度適応が完了すれば、同じ攻撃手段では摩虎羅に太刀打ちできなくなるため、敵は短時間で決着をつけなければならないというプレッシャーに晒されます。
宿儺クラスの呪霊をも一撃で葬る「退魔の剣」
摩虎羅は右手に「退魔の剣」と呼ばれる武器を持ち、この剣こそがもう一つの脅威です。
この武器には反転術式と同様の「正のエネルギー」が込められており、呪霊に対して圧倒的な効果を発揮します。
実際に作中では、宿儺が「自分が呪霊なら一撃で消し飛んでいた」と語っているほどの破壊力を持っているのです。
この剣により、特級クラスの呪霊であっても、一撃で戦闘不能に追い込む可能性が高いと考えられます。
領域展開は使用不可だが、その必要すらない強さ
摩虎羅は式神であり、術師ではないため、自ら「領域展開」を使用することはできません。
しかし、領域展開に対しても、時間をかけて適応していくという特性により、十分に対応可能です。
宿儺の領域展開「伏魔御廚子」による無限の斬撃に対しても、最終的には摩虎羅は適応し、ダメージを軽減させていきました。
つまり、領域展開を使えなくても、それを受け止め、克服する力があるという点で、事実上、領域展開と同等以上の戦闘力を持っていると言えるのです。
摩虎羅が最強の式神と呼ばれる理由
「呪術廻戦」に登場する式神の中でも、摩虎羅(魔虚羅)は別格の存在として描かれています。
ただ単に強いというだけではなく、歴史的な背景や扱いの難しさなど、他の式神とは一線を画す要素が揃っています。
ここでは、なぜ摩虎羅が“最強”と呼ばれているのか、その理由を詳しく見ていきましょう。
歴代の十種影法術師が誰も調伏できなかった存在
摩虎羅は、十種影法術によって召喚される式神の中でも最強の一体です。
しかしその強大さゆえ、歴代の術師たちは誰一人として調伏(倒して支配)することができませんでした。
呪術の世界において、式神は「調伏」して初めて完全に使役可能となりますが、摩虎羅は未だかつて誰にも従ったことがない、まさに“野放しの最強兵器”なのです。
伏黒恵も例外ではなく、摩虎羅を呼び出したものの調伏には至っておらず、逆に自身が攻撃される危険性があるという描写がされています。
使いこなせないからこそ「自爆攻撃」としても利用可能
この調伏不能の性質を逆手に取ったのが、摩虎羅を“自爆兵器”として利用する戦術です。
十種影法術では、調伏していない式神も呼び出すことは可能であり、自分と敵を同時に攻撃対象にして召喚するという危険な使い方ができます。
伏黒恵が重面春太との戦闘で摩虎羅を呼び出したのも、まさにこの“死を覚悟した一手”でした。
自らの命を代償に敵を討つ「実質自爆技」としても通用する唯一無二の式神である点が、摩虎羅の恐ろしさでもあります。
宿儺と魔虚羅の激闘から見る強さの真価
「呪術廻戦」本編で摩虎羅の強さが最も明確に描かれたのが、宿儺との戦闘です。
これは単なる“式神と呪術師”の戦いを超え、作中トップクラスのキャラ同士による真剣勝負でした。
この戦いを通じて、摩虎羅がいかにして“最強”と呼ばれる存在であるかが浮き彫りになります。
117話~119話の宿儺との戦いで見せた戦闘力
摩虎羅は117話で伏黒により召喚され、その直後に伏黒本人をも一撃で倒すという衝撃の登場を果たします。
その後、伏黒を守るために宿儺が参戦し、怒涛のバトルが展開されます。
118話では、摩虎羅が宿儺の攻撃に適応していく描写が多く見られ、「あらゆる事象への適応」が現実の脅威であることが描かれました。
最終的に119話で宿儺が勝利を収めたものの、その内容は“紙一重の決着”だったとも取れる展開でした。
適応力と再生能力が宿儺をも追い詰めた
摩虎羅は単に攻撃を適応するだけでなく、戦いの中でダメージを受けても即座に回復する再生能力も兼ね備えています。
これは反転術式のような高度な技術ではなく、式神としての自動修復機能のようなものと捉えることができます。
宿儺ほどの実力者をして「油断すればやられていた」と思わせるほどのこの能力は、摩虎羅の戦闘力が常に進化し続けるものであるという証でもあります。
適応力 × 回復力の組み合わせが、摩虎羅の「絶対防衛・絶対反撃」の完成形を生み出しているのです。
五条悟 vs 宿儺の戦いでの摩虎羅の役割とは?
「呪術廻戦」後半で描かれる最大のバトル、五条悟 vs 宿儺の中で、摩虎羅は極めて重要な役割を果たします。
摩虎羅は伏黒の式神でありながら、宿儺が伏黒の体を器にしたことによって間接的に使用可能となった存在です。
この戦いでの摩虎羅の登場により、五条の絶対的優位が崩れていきます。
229話:五条の領域展開「無量空処」を打ち破る
229話では、摩虎羅が五条悟の領域展開「無量空処」を破壊するという衝撃の展開が描かれました。
「無量空処」は対象に無限の情報を流し込み、思考を停止させるほどの能力を持つ絶技です。
それを摩虎羅が適応によって解除・突破するという描写は、呪術界のパワーバランスすら揺るがす出来事でした。
「適応」さえすれば無量空処ですら無効化できるという点は、五条悟にとっても致命的な弱点となります。
232話:無下限呪術の防御すら無効化
232話では、摩虎羅が五条悟の代名詞ともいえる「無下限呪術」の防御を突破するに至ります。
この能力は、術者に触れようとする物体との間に「無限の距離」を生じさせるというものです。
しかし摩虎羅は、戦闘を重ねるごとにこれに対応し、最終的には直接攻撃を加えられるまでに適応を完了させます。
これは五条にとって、“最も頼れる防御手段が通用しなくなった”ことを意味しており、戦局は大きく傾きます。
236話:宿儺が摩虎羅の斬撃を学習し「世界を断つ」力へ
236話では、宿儺が摩虎羅の斬撃(世界を断つ斬撃)を学習するという展開が描かれます。
摩虎羅が披露した「空間ごと斬る」ほどの威力を持つ斬撃を、宿儺が自らの技術として取り込んだことで、戦闘の質が変わりました。
この攻撃によって、最終的に五条悟は致命傷を負う結果となり、勝敗が決することになります。
つまり、摩虎羅の存在が宿儺の強化と五条の敗北を直接的に導いたのです。
魔虚羅(摩虎羅)の元ネタと名前の由来を解説
「呪術廻戦」に登場する魔虚羅(摩虎羅)は、単なるフィクションの創造物ではなく、実在する宗教的・神話的存在がモチーフになっています。
その名前や能力には、日本古来の信仰や仏教、陰陽道などの要素が巧みに取り入れられており、深い意味と象徴性が込められています。
ここでは、魔虚羅の名前の由来や元ネタについて詳しく解説します。
仏教の十二神将「摩虎羅大将」がモチーフ
魔虚羅の最大のモチーフとされるのが、仏教に登場する「十二神将」のひとり・摩虎羅大将(まこらたいしょう)です。
十二神将は、薬師如来を守護する12体の神将で、それぞれが干支にも対応しています。
摩虎羅大将はそのうちの一柱であり、強靭な力を持つ守護神とされています。
「摩虎羅」という名前そのものが仏教の神名に由来しているため、呪術廻戦の魔虚羅にも“神将”としての威厳が表現されているのです。
デザインモチーフは「摩睺羅伽(まごらが)」との説も
もう一つの説として挙げられているのが、インド神話や仏教に登場する蛇神「摩睺羅伽(まごらが)」です。
摩睺羅伽は、半人半蛇の姿を持ち、地中に棲む存在であり、音楽や修行に関連する神格でもあります。
魔虚羅の蛇のような異形のフォルムや、本能的かつ静かに恐怖を与える雰囲気は、摩睺羅伽のイメージと重なる部分が多いです。
デザイン面でもこの伝承の影響を受けていると考えると、単なるバトルキャラを超えた宗教的シンボルとしての魅力が見えてきます。
「布瑠部由良由良」や「退魔の剣」の元ネタも考察
摩虎羅を召喚する際に唱える「布瑠部由良由良(ふるべゆらゆら)」という祓詞(はらえことば)も注目すべき要素です。
これは日本神話の中で“呪詞(じゅし)”として使用されていた言葉で、言霊の力で穢れや災厄を祓うものとされています。
また、摩虎羅の武器である「退魔の剣」も、“悪しきものを断ち切る聖なる武具”という神話的・宗教的背景を持つ存在です。
これらの要素が合わさることで、摩虎羅はただの戦闘マシンではなく、「神秘と呪術の象徴」としての役割を果たしているのです。
呪術廻戦の摩虎羅まとめ:最強式神の魅力と今後の展開
「呪術廻戦」に登場する摩虎羅(魔虚羅)は、その圧倒的な力と神秘性によって、多くの読者に強烈な印象を残しています。
ただの式神という枠を超えた存在であり、物語のキーパーソンとも言える役割を担っています。
その魅力と今後の可能性について、あらためて整理してみましょう。
「呪術廻戦」における摩虎羅の圧倒的な存在感
摩虎羅は、あらゆる攻撃に適応し、呪霊に絶大な効果を持つ退魔の剣を操る式神として、作中でも圧倒的な強さを誇ります。
また、宿儺ですら一時は苦戦を強いられ、五条悟にとっても脅威となったことから、単なる脇役ではなく作品を動かす力を持ったキャラといえます。
歴代の術師が誰一人として調伏できなかったという背景が、その“異質な強さ”を際立たせているのです。
今後の物語においても鍵を握る可能性大
摩虎羅は現在、宿儺が伏黒の肉体を通じて操ることで登場しましたが、今後伏黒が意識を取り戻す展開や再調伏の可能性もゼロではありません。
さらに、「適応」の能力が今後の新たな戦いにどう影響してくるかは、ファンの間でも注目のポイントです。
物語が終盤へと向かう中で、摩虎羅という存在が最後の切り札となる展開も十分にあり得るでしょう。
呪術廻戦において摩虎羅は、単なる“式神”にとどまらない、物語そのものを揺るがすキーキャラクターとして、今後も目が離せません。
この記事のまとめ
- 摩虎羅は十種影法術最強の式神
- 攻撃を受けるほど強くなる「適応能力」
- 呪霊に絶大な効果を持つ「退魔の剣」
- 宿儺や五条悟との戦闘で圧倒的存在感
- 領域展開を破壊し無下限呪術を突破
- 仏教の摩虎羅大将がモチーフ
- 布瑠部由良由良の祓詞で召喚される
- 物語後半でも鍵を握る重要キャラ


