2024年12月に本編が完結した大人気漫画『呪術廻戦』。そのスピンオフとして2025年9月から短期連載が始まったのが『呪術廻戦≡(モジュロ)』です。
この記事では、『呪術廻戦』の外伝として描かれる『≡(モジュロ)』のあらすじ、登場人物、そしてタイトルに込められた意味などを詳しく解説します。
呪術とSFが融合した新たな世界観を持つ本作は、原作ファンはもちろん、新たな読者にも注目されている話題作です。未来を舞台に繰り広げられる物語の魅力に迫っていきましょう。
この記事を読むとわかること
- 呪術廻戦の外伝『≡(モジュロ)』の物語と舞台設定
- 登場人物の関係性や原作とのつながり
- タイトルに込められた意味と今後の展開予想
呪術廻戦の外伝『≡(モジュロ)』の物語は2086年の日本が舞台
『呪術廻戦≡(モジュロ)』は、原作本編の完結から60年以上が経過した未来、2086年の日本を舞台にしています。
物語の背景には、地球外からの接触という異例の設定が描かれ、呪術という伝統的なテーマにSF要素が加わった意欲作です。
現代とは異なる政治的、社会的背景が描かれ、読者は呪術の新たな可能性と進化を体感することになります。
乙骨憂太の孫たちが主役!未来の呪術師たちの戦い
本作の主人公は、なんと乙骨憂太の孫にあたる兄妹です。
妹・憂花(ゆうか)と兄・真剣(つるぎ)は、未来の呪術師として壮絶な戦いに挑むことになります。
この兄妹は、血統的な背景だけでなく、本編エピローグにも伏線として登場しており、呪術の未来を託された存在といえるでしょう。
宇宙人との邂逅が描かれる異色のストーリー展開
2086年、アメリカ上空に突如現れた宇宙船には、「シムリア星人」と呼ばれる異星人が乗っていました。
彼らは呪術師と近い能力を持っていることから、日本が交渉役を務めることになります。
この設定は、従来の「呪い」に焦点を当てた物語に、新たな視点と緊張感をもたらし、読者の予想を裏切る展開へとつながっています。
『呪術廻戦≡(モジュロ)』の登場人物とその関係性
本作では、従来の『呪術廻戦』シリーズとは異なる、未来の人物たちが中心となって物語が展開されます。
中でも、乙骨家の血を引く兄妹と、異星からの来訪者「マル」の存在が、物語の中核を担うキャラクターとして描かれています。
それぞれの人物に込められた背景や意図を読み解くことで、『モジュロ』の世界観がより深く理解できるでしょう。
乙骨憂花と乙骨真剣:兄妹の確執と成長
乙骨憂花(おっこつ ゆうか)は、乙骨憂太と禪院真希の孫にあたる人物であり、作中では主人公格として描かれています。
彼女は祖父から受け継いだ特別な指輪を兄・真剣に譲り渡すことになったことをきっかけに、兄を越える存在になることを誓います。
一方、兄の乙骨真剣(つるぎ)は、母・真希と同様に「呪力を持たない特異体質」でありながらも、刀と体術を駆使する実力者です。
この兄妹の確執は、物語の大きな軸となっており、戦いの中で成長していく姿が描かれます。
シムリア星人の使者・マルとは何者か?
マルル・ヴァル・ヴル・イェルヴリ、通称「マル」は、シムリア星から地球にやってきた宇宙人の使者です。
彼の目的は、「呪術師」とシムリア星人が共存できるかどうかを見極めることであり、憂花・真剣の兄妹とチームを組むことになります。
外見こそ異なるものの、呪力に似た能力を操るマルは、既存の「人間と呪い」の関係とは異なる新たな関係性を提示してくれます。
彼の存在は、『モジュロ』が従来の世界観を拡張した作品であることを象徴していると言えるでしょう。
原作エピローグとの繋がりから見る物語の意義
『呪術廻戦≡(モジュロ)』は、単なるスピンオフ作品にとどまらず、本編の未来を直接描く正統な後継物語です。
特に注目すべきは、本編最終巻に収録されたエピローグとのつながりです。
このエピソードが、本作における世界観の土台として機能しており、時間軸を超えた「呪術の継承」が描かれている点に、深い意義があります。
『呪術廻戦』本編との時間的な繋がりを解説
本作の舞台は2086年、『呪術廻戦』本編の最終章から約60年後の世界です。
これは単なる未来描写ではなく、過去の呪術師たちが遺した意志や因縁が、新たな世代へどう引き継がれるのかを描く構造になっています。
本編で「終わった」はずの物語が、実は循環し続けるテーマとして再提示されることが、本作の魅力の一つです。
エピローグ「パンダ」に描かれた伏線とは?
『呪術廻戦』最終巻に収録されたエピローグ「パンダ」では、幼い兄妹が登場していました。
彼らがまさに、今作の主人公・乙骨憂花と乙骨真剣だったことが明らかになり、あの短い一コマが本作の布石だったと判明します。
パンダが静かに見守るその姿も、未来の世代への祈りや希望を象徴していたことが、今作によって読者に伝わってきます。
タイトル『≡(モジュロ)』に込められた深い意味
『呪術廻戦≡(モジュロ)』というタイトルには、数学的な記号と概念を通じた深いテーマ性が込められています。
単なるデザイン的な演出ではなく、物語の根幹に関わる象徴として「≡」と「モジュロ」が用いられており、本作が描く「呪いの循環」や「概念の連続性」を示しています。
これらの意味をひも解くことで、『モジュロ』という作品タイトルの真価が見えてきます。
モジュロ=循環する呪いの構造を象徴
「モジュロ(modulo)」とは、数学における剰余演算(割り算の余り)のことです。
この演算の最大の特徴は、値が一定の間隔で循環する点にあります。
この性質は、『呪術廻戦』本編で描かれた「呪いの連鎖」や「負の感情のループ」と密接に関係しており、本作でも新たな世代が過去の因縁を背負って戦う構図とリンクします。
合同記号「≡」が示す過去と未来の一致
タイトルに含まれる記号「≡」は、数学において「合同」や「同値性」を示す記号です。
この記号は、物語の中で描かれる呪術師とシムリア星人の能力的な共通点や、過去と未来で繰り返される出来事の対比を象徴していると考えられます。
つまり、この「≡」には、時間軸を超えた概念的なつながりや、終わらない呪術の歴史という本作の根底に流れる思想が込められているのです。
連載形式と今後の展開予想
『呪術廻戦≡(モジュロ)』は、本編のような長期連載ではなく、短期集中連載という形式で読者の前に登場しました。
この連載スタイルや話数構成には、物語のテンポや内容の濃密さに直結する意図が込められています。
今後の展開を予測するうえでも、この構成は非常に重要なポイントとなります。
短期集中連載で全3巻構成になる可能性
原作・芥見下々先生のコメントによれば、本作は「半年ほどの連載予定」で、単行本3巻程度の長さになるとされています。
これは約20話前後で完結する計算となり、物語はコンパクトでありながら密度の高い展開になることが予想されます。
長編のような成長譚というよりも、テーマと結末を明確に定めた短期決戦型の物語として設計されているのが特徴です。
作画を担当する岩崎優次氏の描写力にも注目
本作の作画を担当するのは、『暗号学園のいろは』などで知られる岩崎優次先生です。
岩崎氏の作風は、繊細な描線とダイナミックな構図が持ち味であり、呪術×SFという複雑な世界観をしっかりとビジュアル化しています。
特にアクションシーンにおける迫力や、宇宙的存在との対峙シーンでの表現は、本作の世界観にリアリティを与える重要な要素となっています。
なぜ芥見下々先生が自ら原作を担当したのか
本作『呪術廻戦≡(モジュロ)』が特別である理由の一つは、芥見下々先生自身が原作を担当しているという点です。
一般的にスピンオフ作品は別の作家に託されることが多い中で、なぜ芥見先生は再び筆を取ることを選んだのでしょうか。
そこには、作品に対する深い責任感と、表現へのこだわりがありました。
スピンオフに対する不安とコントロールの意志
芥見先生は当初、スピンオフのオファーに対して慎重な姿勢を見せていました。
その理由として、「自分がコントロールできない範囲で作品の名前が走るのが怖い」と語っており、原作への強い責任感がうかがえます。
人気作品だからこそ、「公式」であることに意味を持たせたかったのでしょう。
本編完結後に描く世界だからこそのこだわり
本編を終えた後の世界であるからこそ、物語の未来像を自分の手で描く必要があると芥見先生は判断したようです。
特に、本作では「呪術とは何か」「その思想は未来にも残るのか」といった、テーマの根幹に関わる問いが描かれています。
そうした深いテーマ性を外部に任せず、自らの思想と世界観で完結させたいという強い意志が、本作を生み出す原動力になったのでしょう。
呪術廻戦 外伝『≡(モジュロ)』の魅力をまとめ
『呪術廻戦≡(モジュロ)』は、本編の延長線上にありながらも、まったく新しい世界観と構成で描かれる外伝です。
未来を舞台にしていることから、従来のファンだけでなく、新たな読者層にも訴求力のある作品となっています。
スピンオフでありながら原作直結の重厚なテーマを扱っている点が、類似作品と一線を画しています。
未来を舞台にしながらも呪術の本質を継承
2086年という時代設定にもかかわらず、本作は「呪い」「呪術」「人と人の関係性」といった本編で繰り返し語られたテーマを忠実に継承しています。
むしろ、宇宙人や異文明との接触という非日常的な要素を加えることで、呪術という概念の普遍性を際立たせています。
それにより、作品全体に哲学的な深みが生まれ、読者に問いを投げかける構成になっています。
ファンなら見逃せない深掘り設定と伏線の数々
本作には、乙骨家の系譜や、呪術師としての新たな進化、本編では語られなかった未来の描写が多数盛り込まれています。
特に、最終巻エピローグ「パンダ」に登場した兄妹が主人公となる展開は、本編の読者へのご褒美とも言える伏線回収です。
また、タイトルに込められた暗号的な意味も含め、読み解く楽しさが随所に散りばめられている点は、コアなファンほど満足できる構造になっています。
この記事のまとめ
- 呪術廻戦の未来を描く公式スピンオフ
- 乙骨憂太の孫たちが新たな主人公に
- 舞台は2086年、宇宙人との共存がテーマ
- 登場人物の関係性と成長に注目
- 原作最終巻エピローグとの深い繋がり
- 「モジュロ」と「≡」に込められた意味を考察
- 全3巻予定の短期集中連載形式
- 芥見下々先生自らが原作を担当
- 呪術の本質を保ちつつ新たな物語へ


