『呪術廻戦』29巻では、ついにクライマックス目前の「人外魔境新宿決戦」が最高潮を迎えます。
本巻では、虎杖や乙骨、東堂らが両面宿儺との死闘を繰り広げ、怒涛の展開が次々と描かれています。
この記事では、呪術廻戦29巻の重要ポイントや感想、激戦の結末を詳しく紹介します。
この記事を読むとわかること
- 呪術廻戦29巻の戦闘展開と各キャラの覚醒シーン
- 虎杖・乙骨・東堂らの見せ場と感動の別れの場面
呪術廻戦29巻の見どころは宿儺戦の急展開とキャラの覚醒
『呪術廻戦』29巻では、シリーズ最大級のスケールで描かれる両面宿儺との死闘が大きな見どころです。
特に虎杖や乙骨、東堂といった主要キャラたちの覚醒と活躍が描かれ、物語は一気に終幕へと進んでいきます。
この巻を通して、キャラクターたちの成長と覚悟、そして宿儺という最強の敵に立ち向かう意志が強く感じられる展開となっています。
虎杖の7連続黒閃が宿儺を追い詰める
虎杖は、宿儺との戦いの中で覚醒し、ついに7連続の黒閃を叩き込むという快挙を達成します。
これは過去作中でも例がないレベルの連続黒閃であり、黒閃を決めるたびに術師としてのゾーンに入り込んでいく姿は、まさに新時代の呪術師の到来を告げるものでした。
宿儺の再生能力を封じ込める一因ともなり、虎杖の存在感が一気に増す重要な場面です。
乙骨が五条の肉体を使って参戦、無量空処 vs 伏魔御廚子が激突
乙骨は、羂索の術式を利用して五条悟の肉体を借り、ついに宿儺戦に参戦します。
乙骨が使用する「無量空処」と、宿儺の「伏魔御廚子」が真正面からぶつかり合う場面は、本巻のクライマックスの一つです。
五条の意思を継いだ乙骨の戦いぶりには胸を打たれましたが、術式の不慣れさゆえに戦況は一進一退となります。
魂の境界に干渉、伏黒の意識が揺れる瞬間
虎杖は、宿儺が受肉している伏黒恵の魂の境界に、黒閃を打ち込むという前代未聞の攻撃を成功させます。
この干渉により、宿儺は宿していた指を吐き出すという異常事態に見舞われ、肉体維持に綻びが生じます。
この瞬間は、読者にとっても宿儺の完全支配が揺らぐ兆しとして衝撃的であり、同時に伏黒の奪還の可能性が垣間見えた希望の場面でした。
29巻で明らかになるキャラクターたちの“覚悟”と“別れ”
『呪術廻戦』29巻では、戦いの中で仲間たちが次々と限界に挑み、命を懸けた選択を迫られます。
ただのバトルではなく、それぞれのキャラが自分の意志で戦いに臨む「覚悟」が描かれているのが印象的です。
その一方で、かけがえのない“別れ”のシーンも多く、感情を揺さぶられる展開となっています。
脹相の涙と感謝の別れに涙腺崩壊
戦闘中、宿儺の術式「竈(カミノ)」と「開(フーガ)」による強烈な攻撃により、脹相が戦死します。
死の間際、彼は弟たち・壊相と血塗の幻影に再会し、「ありがとう悠仁、俺の弟になってくれて」という感謝の言葉を遺します。
この場面は、脹相というキャラクターの過去と葛藤を乗り越えた姿を象徴しており、29巻随一の感動シーンとなっています。
東堂の戦線復帰と「不義遊戯」改の戦術が光る
宿儺との最終局面、絶望的な状況に現れたのが、東堂葵です。
彼は失っていた左手の代わりに義手と機械仕掛けのデバイスを装着し、「不義遊戯」を進化させた「不義遊戯・改」を駆使して宿儺と戦います。
虎杖との連携で戦場をかき乱し、宿儺にペースを握らせないその戦い方は、まさに東堂の天才的な頭脳と信頼の証でした。
呪術廻戦29巻の収録話数と内容を簡単に整理
呪術廻戦29巻では、シリーズ終盤にふさわしい濃密なエピソードが全9話収録されています。
第255話~第263話までが収録対象で、すべてが「人外魔境新宿決戦」編の中でも核心部分となっています。
宿儺戦を中心に、覚醒、死闘、別れ、そして希望の兆しと、濃厚なストーリーが詰め込まれた構成です。
第255話~第263話までのあらすじまとめ
255話からの序盤では、ミゲルやラルゥの参戦により、新宿決戦にさらなる広がりを見せます。
虎杖や真希、脹相たちが協力して宿儺を追い詰め、ラルゥの術式や黒閃が戦況に影響を及ぼします。
中盤では、虎杖が連続黒閃で覚醒し、伏黒の魂の境界に干渉、宿儺の肉体にも変化が生じはじめます。
終盤では、五条悟の肉体を使った乙骨の参戦や、東堂の戦線復帰といった劇的展開が続き、物語は一気にクライマックスに近づきます。
それぞれの戦いの流れを簡潔に把握
- 第255〜257話:ミゲル・ラルゥ参戦、虎杖が黒閃を決める
- 第258〜260話:脹相の死、東堂が登場し「不義遊戯・改」で反撃開始
- 第261〜263話:乙骨が五条の肉体で戦線に復帰、宿儺と領域展開のぶつかり合い
それぞれの話がキャラクターの重要な転機に位置付けられており、読み応えは圧倒的です。
展開を見失わないように整理しながら読むことで、より深く物語の意図が理解できるでしょう。
呪術廻戦29巻の感想
29巻は、呪術廻戦という物語の終焉が近づいていることを実感させる、怒涛の展開が連続する一冊でした。
キャラクターたちの“覚悟”が真正面から描かれ、読み進めるごとに息を飲むような場面が続きます。
そして、戦いの果てに訪れるのは勝利か、犠牲か……読者の感情を大きく揺さぶる巻であることは間違いありません。
宿儺との戦いはどう決着する?
29巻終盤では、虎杖が伏黒の魂の境界に干渉し、宿儺の体に変化を与える重要な局面が描かれます。
さらに、来栖華が「邪去侮の梯子(じゃこぶのはしご)」で宿儺に攻撃を仕掛ける展開もあり、伏黒の意識奪還に向けたカウントダウンが始まっています。
ただし、宿儺は依然として高い戦闘能力を維持しており、完全な決着にはまだ時間がかかる様子です。
呪術廻戦29巻の内容を総まとめ
呪術廻戦29巻は、まさに物語の終焉に向けたターニングポイントとなる巻でした。
宿儺との激戦、キャラクターたちの覚醒と別れ、そして未来への伏線と、あらゆる要素が凝縮されています。
収録話数は第255話~第263話で、全編にわたり「人外魔境新宿決戦」のクライマックスが描かれます。
虎杖の7連黒閃、乙骨の無量空処、東堂の不義遊戯・改など、読者を熱くさせる見どころが満載です。
特に脹相の最期は感動的で、涙なしには読めません。
呪術廻戦は次巻30巻でついに完結。
29巻をしっかりと読んでおくことで、最終巻の展開を最大限に楽しむことができるでしょう。
まだ読んでいない方は、ぜひこの機会に29巻を手に取ってみてください。
この記事のまとめ
- 呪術廻戦29巻は新宿決戦のクライマックス
- 虎杖の7連黒閃や乙骨の参戦が見どころ
- 脹相の最期と東堂の復活が感動を呼ぶ
- 伏黒と宿儺の魂の攻防が激化する展開
- 第255話〜263話の全9話を収録
- 30巻で完結へ、今巻は重要な前振り