アニメ『呪術廻戦』2期は、原作漫画で高い人気を誇る「懐玉・玉折」編と「渋谷事変」編を映像化した注目のシリーズです。
この記事では、「呪術廻戦」2期が原作漫画のどこまで描かれたのか、各編のストーリー展開や見どころをネタバレありで詳しく解説します。
3期『死滅回遊』編をより楽しむためにも、2期の内容をしっかりおさらいしておきましょう!
この記事を読むとわかること
- 呪術廻戦2期のアニメ化範囲と原作巻数
- 懐玉・玉折編と渋谷事変編の重要な展開
- 3期「死滅回遊」への繋がりと今後の見どころ
呪術廻戦2期は原作何巻・何話まで描かれた?
アニメ『呪術廻戦』第2期では、原作漫画のエピソードのうち「懐玉・玉折」と「渋谷事変」が映像化されています。
どこからどこまでがアニメ化されたのかを把握しておくことで、原作との違いや3期への布石も理解しやすくなります。
ここでは、それぞれの編が原作の何巻・何話に該当するのかを詳しく解説します。
懐玉・玉折編:原作8巻64話~9巻78話
「懐玉・玉折」編は、五条悟と夏油傑の高専時代を描いた重要な過去編です。
この編では、星漿体・天内理子の護衛任務を通して、五条と夏油の絆と決裂の過程が描かれます。
原作漫画の8巻64話「そういうこと」から9巻78話「玉折-参-」までの全15話分がアニメ化されています。
物語の核となる五条の覚醒や、夏油が闇堕ちするきっかけが丁寧に描かれており、1期では語られなかったキャラクターたちの背景が深掘りされる編となっています。
五条と夏油の関係性を知る上で不可欠なエピソードであり、今後の展開に大きく影響する伏線も多く含まれています。
渋谷事変編:原作9巻79話~16巻137話
「渋谷事変」は、アニメ2期の後半を占める激動の現代編です。
原作の9巻79話から16巻137話までと、非常に長いボリュームを誇ります。
この編では、渋谷駅を舞台に呪詛師・呪霊たちが一般人を巻き込んだ一大事件を起こし、五条悟を封印するという衝撃的な展開が描かれました。
多数のキャラクターが登場し、戦闘・死別・覚醒といった激しい流れが続く中、虎杖たちの成長と絶望が交錯するストーリーが展開されます。
映像化に際しては、MAPPAによるハイクオリティな作画と演出が高く評価され、多くのファンにとって記憶に残るアニメシリーズとなりました。
懐玉・玉折編のあらすじと重要な展開
「懐玉・玉折」編は、五条悟と夏油傑がまだ呪術高専の学生だった時代に遡り、彼らの信念と友情が大きく揺らぐきっかけとなる任務を描いています。
物語の核心となる過去編であり、2人の道がなぜ分かたれたのかを理解する上で極めて重要なパートです。
この章を通じて、呪術界の闇と「最強」と呼ばれる者たちの孤独が浮き彫りになります。
五条と夏油の高専時代の任務と別れ
懐玉編では、天元との同化を必要とする「星漿体」天内理子の護衛任務が発端となります。
五条と夏油は、共に呪詛師から天内を守るべく奮闘しますが、彼女の意志と呪術界の論理が衝突し、守ることができません。
この任務を通じて五条は「力があればすべて解決できる」と悟り、夏油は「非術師こそが呪いの源」と思い込むようになり、やがて2人の道は決定的に分かれていきます。
後に呪詛師となる夏油の原点がここにあり、その後の「渋谷事変」に直結する人物関係や思想の断絶も、この編で明かされます。
伏黒甚爾との戦いと五条の覚醒
玉折編では、天内を狙う刺客として現れるのが伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)です。
彼は呪力を一切持たない代わりに、強靭な肉体と呪具を駆使して戦う、いわば“対呪術師の殺し屋”。
甚爾の策略により五条と夏油は敗北し、天内も命を落とします。
しかし、死の淵で五条は「反転術式」を習得し覚醒、その力で伏黒甚爾を打ち倒します。
この覚醒は、以後の五条が「現代最強」と呼ばれる所以であり、後に語られる「無下限呪術」と「茈(むらさき)」の初披露も見どころです。
また、甚爾の死に際の台詞から彼が息子・伏黒恵を想っていたことが示唆され、感情の揺さぶられるシーンとなっています。
渋谷事変編のあらすじと主要エピソード
「渋谷事変」編は、『呪術廻戦』2期の後半にあたるエピソードで、現代の東京・渋谷を舞台に呪詛師と呪霊による大規模なテロが勃発します。
この事件を通じて、物語は一気に暗転し、読者・視聴者にとっても衝撃の展開が連続します。
五条の封印を皮切りに、主要キャラクターの生死や立場が大きく変化する、シリーズ屈指の重厚な章です。
五条封印と夏油の策略
事件の発端は、渋谷に一般人を閉じ込める「帳(とばり)」が張られたことでした。
これは偽夏油(加茂憲倫)が仕組んだ罠で、五条悟を渋谷に誘い出すための作戦です。
五条は現場に赴き、改造人間や特級呪霊たちを一掃する圧倒的な力を見せますが、最終的に「獄門疆(ごくもんきょう)」によって封印されてしまいます。
この封印により、呪術界の均衡が一気に崩壊し、呪霊・呪詛師たちの侵攻が本格化します。
封印された五条は渋谷から姿を消し、現場の混乱はさらに加速します。
なお、偽夏油の正体や目的は3期以降に明かされていきますが、その恐るべき計画の一端がこの編でも垣間見えます。
虎杖と真人の因縁の決着
もう一つの軸となるのが、虎杖悠仁と真人の因縁に終止符が打たれる展開です。
1期から続く両者の対立は、順平の死をきっかけに始まり、多くの犠牲を生みました。
渋谷での決戦では、虎杖が釘崎の重傷により心を折られかけますが、そこに現れた東堂葵の支援によって復活します。
東堂との共闘で、虎杖は再び立ち上がり、黒閃の連続発動によって真人を追い詰める戦闘は、シリーズ屈指の名バトルとされています。
最終的に、真人は偽夏油に取り込まれ、完全な決着を迎えることになります。
虎杖の成長と呪術師としての覚悟が明確に描かれる場面であり、視聴者の心にも深く残る展開です。
呪術廻戦2期の戦闘シーンの魅力
『呪術廻戦』2期では、視覚的にも感情的にも圧倒されるバトル描写が大きな見どころとなっています。
MAPPAの高度なアニメーション技術により、キャラクターたちの能力がこれまで以上に迫力をもって描かれており、まさに“戦闘アニメ”としての完成度を高めたシーズンと言えるでしょう。
特に、漏瑚vs宿儺や伏黒vs宿儺(魔虚羅)といった超次元バトルはファンの間でも高評価を集めました。
漏瑚vs宿儺のド迫力バトル
渋谷事変の中盤、漏瑚は“最強の呪霊”としてのプライドを懸けて宿儺に挑みます。
この戦いは、ただの力比べではなく、火山のごとき灼熱と斬撃が飛び交う、スケールの異なる次元での死闘でした。
漏瑚の炎の術式は大地を焼き尽くし、対する宿儺の“解”による斬撃は建物を一瞬で切断する威力を持ち、観る者に圧倒的なインパクトを与えました。
最終的に、宿儺の力の前に敗れる漏瑚ですが、彼の誇りと呪霊としての感情が描かれることで、単なる悪役ではない存在感を残しました。
このバトルは作画・演出ともにシリーズの中でも屈指の出来であり、2期を代表する戦闘の一つです。
伏黒の「魔虚羅」と宿儺の戦い
物語終盤、伏黒恵が「八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)」を召喚します。
魔虚羅は、どんな攻撃にも即座に適応するという恐るべき特性を持つ式神で、かつて誰も制御したことのない存在です。
伏黒が意識を失ったことで、宿儺が代理として魔虚羅と対峙するという異例の展開が発生します。
この戦闘では、宿儺の真の実力と魔虚羅の耐久性が極限まで描かれ、視聴者の度肝を抜く展開が続きます。
特に、斬撃の調整・領域展開・炎の術式など、宿儺の技のバリエーションが存分に見られる点も魅力です。
最終的に勝利したのは宿儺ですが、その過程はあまりにも激しく、2期終盤のハイライトと言える戦闘シーンでした。
2期で死亡・離脱した主要キャラ
『呪術廻戦』2期・渋谷事変編では、物語を大きく動かす「死」と「別れ」が連続します。
この章は、単なるバトル展開だけでなく、キャラクターたちの生死をもって世界の過酷さを描いており、視聴者に深い余韻と衝撃を残します。
主要人物が次々と退場するという大胆な展開が、物語の緊張感を極限まで高めています。
七海の死と釘崎の離脱
1期から活躍していた一級呪術師・七海建人は、渋谷事変の混乱の中で死亡します。
彼は多くの呪霊を相手に孤軍奮闘し、肉体的にも精神的にも限界を迎えた末、真人により無惨に殺されてしまいます。
死の間際には虎杖に後を託し、静かに目を閉じるその姿は多くのファンの涙を誘いました。
また、釘崎野薔薇も真人との戦闘中に顔面を吹き飛ばされ、生死不明の状態に陥ります。
彼女の戦闘と最期の言葉には、仲間との絆と後悔のなさが滲み出ており、非常に印象深いシーンです。
いずれも、物語の中心にいたキャラクターたちの退場であり、物語の空気が一変するきっかけとなりました。
メカ丸や灰原などの犠牲
渋谷事変以前から、実は重大な犠牲は始まっていました。
呪詛師との内通者だったメカ丸(与幸吉)は、身体を得た代償として真人との戦闘で命を落とします。
彼は内通者でありながら、仲間を想い最後まで戦い抜いた姿に、多くの読者・視聴者が心を打たれました。
また、過去編で登場した灰原雄の死も、夏油が闇堕ちする大きな要因の一つとして描かれます。
彼の死は直接的な戦闘ではありませんが、呪術師という存在が背負う宿命と、夏油の思想の変化に深く関わっています。
このように、2期では前後編を通じて多くの犠牲が描かれ、“呪い”というテーマの重さと現実味を強く感じさせる内容となっています。
呪術廻戦2期の見どころまとめ
『呪術廻戦』2期は、過去と現在を繋ぐ重厚なストーリー展開と、感情を揺さぶる演出・作画によって、ファンの期待を大きく上回る仕上がりとなりました。
懐玉・玉折編と渋谷事変編、それぞれが独立したテーマを持ちながらも、全体を通して「呪いとは何か」「呪術師としての宿命とは何か」を深く掘り下げたシーズンでした。
ここでは、そんな2期の見どころをあらためて整理します。
過去と現在が繋がる伏線の数々
懐玉・玉折編では、五条と夏油の決別という物語の核心に迫るエピソードが描かれました。
彼らの高専時代の関係や葛藤は、渋谷事変における再会と対立に繋がっており、現在の展開に直結する伏線となっています。
また、伏黒甚爾の登場も、息子・伏黒恵との関係性に繋がる重要なポイントです。
2期を通して散りばめられた要素は、今後の展開を深く味わうための土台として機能しており、視聴後に改めて見返したくなる作りが特徴的です。
ストーリーの構成力と脚本の完成度は、アニメファンからも高い評価を受けています。
アニメーション制作MAPPAの本気度
『呪術廻戦』2期の制作を手がけたのは、アニメーションスタジオMAPPA。
1期に引き続き、その高いクオリティは健在で、戦闘シーンの作画は息をのむレベルでした。
オープニングやエンディングにも力が入っており、音楽と映像が完璧に融合した演出が2期全体の没入感をさらに高めています。
特に渋谷事変では、動きの激しいバトル、複雑な演出、キャラの細かな表情までが緻密に描かれています。
これにより、アニメとしての表現力が一段階上のステージに到達していることを感じさせてくれます。
MAPPAの「本気」が感じられる演出は、アニメ2期の価値を一層高めています。
呪術廻戦3期「死滅回遊」へと繋がる内容
『呪術廻戦』2期は、渋谷事変の終結とともに一区切りを迎えますが、その余韻は3期「死滅回遊」編へと直結しています。
封印された五条悟、崩壊する呪術界、そして新たに動き出す敵と味方。
2期で張られた伏線や、キャラクターたちの心情の変化が死滅回遊の激動の展開へと繋がっていくのです。
乙骨憂太の再登場と新キャラの登場
3期「死滅回遊」編では、劇場版で注目を集めた乙骨憂太が本格的に登場します。
彼は、虎杖の処刑役として登場しますが、すぐに真意が明かされ、味方として再び共闘することになります。
乙骨の強さと成長、そして虎杖との信頼関係の構築は、死滅回遊編の大きな見どころです。
さらに、死滅回遊編では、羂索(けんじゃく)による「呪術師同士の殺し合い」が始まり、新たな術師たちも多数登場します。
彼らの能力や背景、目的が複雑に絡み合い、2期以上に混沌とした展開が続きます。
キャラクター同士の関係性も絶えず変化し、緊張感が途切れることはありません。
五条奪還に向けた新たな戦いの始まり
渋谷事変のラストで獄門疆に封印された五条悟を救出することが、死滅回遊編の大きな目的となります。
虎杖たちは、呪術界上層部の思惑や、羂索の策略と戦いながら、五条奪還への道を模索していきます。
一方で、禪院真希の覚醒や、秤金次、鹿紫雲一ら個性的で強力な術師たちの登場により、ストーリーはさらに加速していきます。
このように、2期のラストは明確に次の章への“助走”であり、死滅回遊編のスタート地点と捉えることができます。
激化する呪術師同士の戦いと、五条を取り戻すための新たな闘いに、今後も目が離せません。
呪術廻戦2期の内容と見どころを振り返ってのまとめ
『呪術廻戦』2期は、物語の核心に迫る重要なエピソードが凝縮された構成で、多くの視聴者に強い印象を残しました。
懐玉・玉折編では五条と夏油の過去が語られ、渋谷事変編では数々の死闘と別れが描かれ、登場人物たちの運命が大きく動いたシーズンでもあります。
そのすべてが、今後の「死滅回遊」編へと確実につながっていく“分岐点”として機能しています。
特に印象的だったのは、五条封印の衝撃と、虎杖と真人の因縁に決着がつくまでのドラマです。
また、戦闘描写のクオリティや演出面でも、MAPPAの高い技術力が存分に発揮され、まさに「映画レベルのTVアニメ」と称されるにふさわしい内容でした。
ストーリー・ビジュアル・感情描写のすべてが高水準でまとまり、アニメファン・原作ファンともに高評価を得たのも納得です。
3期「死滅回遊」編では、さらに複雑でスケールの大きな戦いが待ち構えています。
今後の展開を深く味わうためにも、この2期を振り返ることは非常に意味のあることだと感じます。
まだ観ていない方も、もう一度観返したい方も、ぜひこの機会に2期をじっくり楽しんでみてください。
この記事のまとめ
- 呪術廻戦2期は懐玉・玉折編と渋谷事変編をアニメ化
- 原作は8巻64話~16巻137話までをカバー
- 五条と夏油の過去と決別が描かれる
- 渋谷事変では五条封印とキャラの死が連続
- 虎杖と真人の因縁に決着がつく
- 迫力ある戦闘とMAPPAの神作画も魅力
- 死滅回遊編へと繋がる重要な伏線が満載