「僕のヒーローアカデミア」 アニメ、シーズン5全話まとめ

『僕のヒーローアカデミア アニメ シーズン5』は、第89話から113話まで、雄英高校ヒーロー科の成長やヴィラン連合との対立が描かれる重要なシーズンです。

この記事では、全話のあらすじとネタバレ感想を交えながら、特に注目すべきキャラクターの動きや見どころをわかりやすく整理しました。

心操人使の活躍、エンデヴァーと家族の関係、死柄木の変化など、各話のポイントをしっかり押さえたい方におすすめのまとめ記事です。

まず注目すべきは「A組VS B組」訓練編と心操の成長

『僕のヒーローアカデミア』シーズン5の冒頭を飾ったのは、雄英高校ヒーロー科A組とB組による合同訓練です。

この訓練編では、既存キャラの成長はもちろん、心操人使の参加によって新たな緊張感が加わりました。

個性の応用やチームプレイが光る展開の中で、各キャラクターの魅力が改めて描き出されました。

合同訓練で見えた各キャラの戦術と連携力

このパートの見どころは、ただの力比べではなく、チームでの連携力と個性をどう戦術に組み込むかという戦略面です。

特にA組の強みは、これまでの実戦経験を活かした柔軟な思考と状況判断にありました。

B組は一見地味ながらも、相手の動きを読む分析力や準備された連携技でA組を追い詰める場面も多く、見応えがありました。

各キャラの持つ個性が、味方にどう影響し、敵にどう通じるか。

その一つ一つに工夫が見られ、視聴者としてはまるで一つの戦術ゲームを見ているような感覚に陥りました。

とくにデクの「危機感知」発動の瞬間は、彼の成長が実感できると同時に、物語全体への伏線とも感じさせられる展開でした。

心操の新技「ペルソナコード」の使い方に注目

この合同訓練編で最大の注目キャラと言えるのが、心操人使の参加です。

彼の個性「洗脳」に加えて使用されたのが、ボイスチェンジャー機能を備えた「ペルソナコード」。

この新技は、相手の仲間の声を再現して反応を誘発し、洗脳を成立させるという戦略的な使い方が魅力でした。

また、心操はB組とA組それぞれの試合に参加し、チームとの信頼関係を築いていきます。

言葉の選び方やタイミング、そして場の流れを読む力など、単なる「個性」だけに頼らない成長が感じられました。

彼の姿勢は、「ヒーロー科とは何か？」というテーマにもつながり、多くの視聴者に深い印象を残したことでしょう。

僕のヒーローアカデミア アニメ シーズン 5全話あらすじと感想

シーズン5は全25話構成で、前半は訓練中心、後半は敵側の動きや死柄木の過去へと展開が進みます。

作品の主軸である「ヒーロー」と「ヴィラン」の対比が色濃く描かれ、緊張感が持続します。

各話ごとに視点が切り替わる構成は、シリーズ全体の広がりと深みを強く感じさせました。

第89〜91話：実戦訓練とデクの不思議な夢

この序盤では、A組とB組の合同訓練がスタートします。

ただの実力勝負に見えて、仲間との連携や戦術の工夫など、より実戦的な要素が加わっています。

注目はデクが見た夢の中で、歴代ワン・フォー・オールの継承者が登場するシーン。

この夢は後々の伏線としても機能しており、シーズン5全体の雰囲気を暗示する重要な瞬間です。

特に初代との対面は、デクの内面や力の成長を象徴する演出でした。

作品の世界観が広がりつつも、しっかりとキャラにフォーカスが当てられていて、引き込まれる展開でした。

第92〜96話：A組VS B組の熱戦と個性の成長

訓練が本格化するこの回では、各チームの特性や相性が試されます。

特にデクの暴走と、それを止めた心操の活躍が物語の軸として印象に残ります。

「黒鞭」の一時的覚醒によって、デクが抱える力の危険性と可能性が浮き彫りになりました。

また、B組のキャラにも多くの見せ場があり、モノローグを通して成長や信念が描かれることで、視聴者の視点も広がります。

単なるA組の勝利で終わらせないバランス感覚が、本作の丁寧な作劇を物語っていました。

心操の試験参加とヒーロー科入りへの努力が報われる展開も、胸を打つポイントです。

第97〜100話：爆豪と轟の実力発揮、街中での戦い

後半に入ると、舞台は訓練から街中での実戦へと移ります。

インターン活動の再開により、爆豪や轟がエンデヴァーの下で共に活動します。

特に爆豪は、冷静な判断力と的確な行動で成長ぶりを見せつけ、かつての無鉄砲さとは一線を画します。

一方、轟は家族との過去やエンデヴァーとの関係性に直面し、内面の葛藤を抱えながらも前に進む姿が描かれます。

このあたりから物語が急速に深みを増し、感情の振れ幅も大きくなっていきました。

エンデヴァーと息子たちの距離感にも変化の兆しが見え始め、後の展開を期待させる内容でした。

第101〜105話：エンデヴァー家の葛藤と再生の兆し

このパートでは、物語の視点がヒーロー個人の戦いから家族という私的な関係に移ります。

エンデヴァーがNo.1ヒーローとなった今、避けてきた家族との問題に向き合う展開が中心となります。

轟焦凍の視点を通して、かつての虐待や父親としての責任がテーマとして掘り下げられました。

焦凍の兄・燈矢の存在も徐々に物語に影を落とし始め、ヒーローの「表と裏」が浮き彫りになります。

単なる贖罪ではなく、エンデヴァー自身が変わろうとする意思が描かれており、彼の人間味が増した印象を受けました。

ヒーローとしての理想と父親としての現実、その間で揺れるエンデヴァーの姿は非常に印象的です。

第106〜109話：黒鞭の覚醒と死柄木の過去の一端

デクが再びインターンに出る中で、内在する「個性」への理解が進んでいきます。

このパートでは黒鞭のコントロールが主題となり、自身の成長と葛藤が交差します。

特に「怒り」をどう受け止め、どう制御するかという点で、デクの人間性が問われました。

並行して、物語は敵連合の動きにもフォーカスを当て始めます。

死柄木弔の過去の断片が語られ、彼がなぜ「壊す者」になったのか、その理由が少しずつ明らかになります。

幼少期のトラウマと家族の崩壊という背景は、視聴者に複雑な感情を抱かせるものでした。

第110〜113話：異能解放軍との激突と死柄木の覚醒

終盤では、物語の焦点が完全にヴィラン側に移ります。

死柄木率いる敵連合が「異能解放軍」と対峙するという展開は、これまでの流れを覆すスリリングな内容でした。

死柄木の個性が進化し、彼自身が新たな存在へと変貌していく様子が描かれます。

特にラスト3話では、死柄木の精神と肉体が崩壊しつつも、再構築されていく過程が強烈でした。

この覚醒は、シーズン6への布石であると同時に、「ヒーローVSヴィラン」の対立構造を強く印象づける展開です。

敵キャラである彼の人間的背景に光を当てたことで、物語の奥行きが一気に増したと感じました。

キャラクター別に振り返る5期の見せ場

シーズン5では、各キャラクターの心理や成長に丁寧に焦点が当てられています。

戦いだけでなく、人間関係や過去との向き合い方も大きなテーマとなりました。

ここでは主要キャラそれぞれの「見せ場」を通して、彼らの変化を振り返ってみましょう。

緑谷出久：黒鞭の制御と歴代継承者との邂逅

デクにとってシーズン5は、自分の内に眠る新たな力と向き合う時期でした。

「黒鞭」の暴走をきっかけに、歴代継承者の記憶との邂逅が始まり、ワン・フォー・オールの本質を知っていく流れが展開します。

それはただ力を継承するのではなく、「意思」も受け継ぐという重みを伴うものでした。

デクは一歩ずつ、自らの感情や力と対話しながら、真のヒーロー像を模索していきます。

また、怒りに飲まれず、冷静に制御する力を身につけることで、彼の成長が確実なものとなっていきました。

視聴者にとっても「次に覚醒する個性は何か？」という期待を高めるパートだったと言えるでしょう。

爆豪勝己：冷静な判断力と実力の証明

爆豪は、これまでの粗暴なイメージを払拭するような成長を見せました。

エンデヴァーの下でのインターンでは、的確な分析と的確な行動で、チームとして機能する姿を披露。

以前は独断的だった彼が、周囲と連携し、全体の流れを読む冷静さを手に入れた点が大きな進化でした。

特に注目されたのは、「誰も傷つけず、速やかに敵を制圧する」という理想を、自ら実行してみせた場面です。

この言葉に込められた彼の意志は、視聴者の心を打つものがありました。

ただ強いだけでなく、「守るために戦う」姿勢こそ、彼がヒーローとして成長した証でしょう。

轟焦凍：家族との和解への第一歩

焦凍にとっての見せ場は、やはりエンデヴァー家との関係にあります。

自分がこれまで拒絶してきた家族、特に父との距離を少しずつ縮めようとする姿勢が描かれました。

彼の成長は、戦闘能力よりもむしろ心のしなやかさに現れていたように感じます。

また、インターンを通して、自分の「炎」の使い方に対する迷いも徐々に解消されていきました。

これまで心の奥にあった「拒絶」が「受容」に変わっていく様は、視聴者にも強く響いたことでしょう。

一歩踏み出す勇気が、焦凍のヒーローとしての本質を映し出していました。

心操人使：A組との訓練で見せたヒーローの素質

心操は、ヒーロー科入りをかけて挑んだ合同訓練で、視聴者に強い印象を与えました。

自身の個性を戦術的に活かすための努力、そしてペルソナコードの活用がその代表例です。

戦いの中で成長していく姿が、彼のヒーローとしての可能性を感じさせました。

心操の魅力は、力だけでなく、知性と意志を持って戦えるところにあります。

また、A組のメンバーと自然に連携できる柔軟さや人柄も描かれ、今後の活躍に期待が持てます。

ヒーローとは何か、自分に何ができるかを常に考え続ける彼の姿勢が、非常に印象的でした。

死柄木弔：力と記憶を取り戻し始める過程

ヴィラン側の主軸である死柄木にも、大きな変化が訪れます。

異能解放軍との戦いの中で、彼の中にあった記憶の断片がよみがえり、破壊の根源が明かされていきます。

単なる敵ではなく、彼自身もまた被害者であり、狂気に駆られる理由があったことが描かれます。

それが死柄木を正当化するものではありませんが、ヴィランという存在への視点が変わるきっかけとなりました。

彼の覚醒とともに、ヒーローたちとの対決が避けられないものへと進んでいきます。

5期は、死柄木が真の「敵」として完成される過程を描いた、非常に重要な期間だったと言えるでしょう。

僕のヒーローアカデミア アニメ シーズン 5総まとめ

『僕のヒーローアカデミア』シーズン5は、訓練・家族・ヴィランの過去と、物語の深みを増す要素が詰まったシーズンでした。

バトルだけでなくキャラクターの内面や背景に迫る描写が増え、感情的な共鳴を生んでいます。

シーズン6への橋渡しとしても極めて重要な構成となっており、視聴後の満足感も高い印象です。

全体を通して見えるテーマと構成の変化

シーズン5では、「力の継承」と「過去との対峙」が一貫したテーマとして描かれました。

デクや死柄木のように、過去の記憶や因縁が現在に影響を与え、彼らの選択が世界を動かしていく流れが構築されています。

また、キャラ同士の関係性が徐々に変化していく点も印象的でした。

A組とB組の関係、エンデヴァーとその家族、敵連合内での信頼や軋轢など、人間関係の描写がよりリアルになっています。

これにより、単なる善悪の戦いではなく、「それぞれの正義」や「選ばれなかった者たちの物語」が際立ちました。

構成としても、前半の訓練→中盤のインターン→後半の敵連合、と段階的に視点が変化し、作品の世界観が拡張されていきました。

シーズン6へつながる注目ポイントとは

シーズン5のラストでは、死柄木弔が強化と覚醒を果たし、いよいよ「超常解放戦線」としての行動を開始する流れへと突入します。

それに呼応するように、ヒーロー側もエンデヴァーやホークスらが水面下で動いており、全面対決が避けられない段階に入っているのが明白です。

特に注目すべきは、デクがこれから扱うであろう残された複数の個性。

ワン・フォー・オールの力の全貌が明らかになるにつれ、彼の進化にも目が離せません。

また、死柄木だけでなく、敵連合の他のメンバーにも焦点が当たると予想され、ヴィラン側の掘り下げも続くでしょう。

シーズン6では、「ヒーロー社会の崩壊」と「個人の選択」が大きなテーマとなることが予感される締めくくりとなっていました。