「呪術廻戦」4巻では、吉野順平との出会いと別れ、そして虎杖悠仁と真人との壮絶な戦いが描かれ、物語が大きく動き出します。
本記事では、呪術廻戦4巻に収録されている全エピソードのあらすじと見どころを、ネタバレありで詳しく解説します。
さらに、宿儺の怒りや京都姉妹校との交流会の始まりなど、重要な伏線や展開も紹介していきます。
- 呪術廻戦4巻で描かれる順平の悲劇と虎杖の怒り
- 虎杖・七海vs真人の激闘と宿儺の圧倒的存在感
- 京都姉妹校交流会編の序章と新キャラの登場
吉野順平の死と虎杖の怒りが4巻最大の見どころ
「呪術廻戦」4巻で最も読者の心を打つのが、吉野順平の悲劇と、それに対する虎杖悠仁の激しい怒りです。
このエピソードは、呪術の世界がどれほど非情で、時に救いのないものであるかを強く印象づけます。
読者の感情を大きく揺さぶる展開が続き、物語全体の緊張感を一気に高めています。
順平が虎杖と心を通わせた瞬間と、真人による改造の悲劇
吉野順平は、クラスメイトからのいじめや家庭の問題を抱えながらも、虎杖と映画の話で打ち解け、心を通わせるようになります。
順平が虎杖に「呪術高専に行ってみたい」と話す場面は、彼の未来に一筋の希望が見えた瞬間でした。
しかし、その希望は真人の手によって無惨に打ち砕かれます。
真人の術式「無為転変」によって、順平は改造人間に変えられてしまうのです。
順平の死に対する虎杖の怒りと宿儺の冷酷な対応
順平を救いたい一心で、虎杖は宿儺に助けを求めます。
しかし宿儺は、それをあざ笑うように拒否します。
この場面で、虎杖は自分の無力さと、宿儺という存在の非情さを思い知らされるのです。
順平の死に対する怒りは、虎杖の中に新たな決意と憎しみを生み出し、彼の行動に大きな変化をもたらします。
虎杖と七海の共闘で真人に立ち向かう
4巻では、七海建人(ナナミン)との共闘が、虎杖の成長を象徴する重要な展開として描かれます。
二人が協力して立ち向かうのは、宿儺すら警戒する呪霊・真人です。
この戦いの中で、虎杖は呪術師としてだけでなく、一人の人間として大きな決断を迫られます。
七海の登場と領域展開「自閉円頓裹」による危機
追い詰められた虎杖のもとに、1級術師・七海が現れます。
七海は理性的で冷静な判断力を持つ人物ですが、真人の領域展開「自閉円頓裹(じへいえんどんか)」に閉じ込められることで窮地に立たされます。
この領域では術式が必中になるため、七海にとっては逃げ場のない死地でした。
しかし、七海はその中でかつて証券会社で働いていた頃の回想を通じて、再び呪術師としての自分の覚悟を確認します。
真人の策略と虎杖の葛藤|元人間との戦いに苦悩
真人は戦いの中で、虎杖に改造された元人間をぶつけてきます。
見た目は異形でも、元は普通の人間である彼らを祓うことに、虎杖は強い罪悪感と葛藤を抱えます。
それでも、今は人を守るために戦わなければならないという現実と向き合うことで、虎杖は一歩成長します。
このシーンは、「呪いを祓うこと」がどれだけ重い責任を伴うかを読者に強く伝えるエピソードです。
宿儺の存在が戦局を一変させる
4巻の戦いの中で、両面宿儺の存在が改めて物語の中心に浮かび上がります。
虎杖の体内に宿るこの最凶の呪いは、時に味方となり、時に敵として振る舞います。
特に真人が誤って宿儺の魂に触れたことで、事態は一変するのです。
真人が宿儺の魂に触れて受ける報い
虎杖に「無為転変」をかけようとした真人ですが、虎杖の魂に触れることは、同時に宿儺の魂に触れることを意味していました。
このミスにより、宿儺は強烈な怒りを露わにし、真人に致命的なダメージを与えます。
この一撃によって真人は領域展開の呪力を消耗し、戦闘継続が困難となり撤退せざるを得なくなります。
ここで描かれるのは、宿儺の圧倒的な力と、他者がその力に触れることへの徹底した拒絶です。
宿儺の圧倒的な力と虎杖の無力感
宿儺の力によって戦局は変わったものの、それは虎杖自身の力ではありません。
真人の離脱後、虎杖はその場に倒れ込み、ただ宿儺の力を借りただけの自分に深い無力感を覚えます。
この場面では、虎杖が自分の弱さと改めて向き合い、これからの覚悟を決めるきっかけにもなっていきます。
敵も味方も超越する宿儺という存在は、今後の展開においても大きな影響を与えることになるでしょう。
京都姉妹校交流会がついに始動
呪術廻戦4巻の終盤では、新たな章となる京都姉妹校交流会編がいよいよ始まります。
虎杖悠仁が死んだと思われていた中でのサプライズ復帰、そして京都校の思惑が交錯し、緊張感のある展開が続きます。
新たなキャラクターたちの登場もあり、次巻への期待が高まる内容となっています。
虎杖のサプライズ復帰と京都校の暗殺指令
高専の仲間たちには死んだと思われていた虎杖は、五条悟の提案で、交流会当日にサプライズで復帰することになります。
しかし、釘崎からは「ふざけるな」と怒られ、復帰の演出は空回りに終わります。
一方その裏では、京都校の学長・楽巌寺嘉伸が虎杖暗殺を命令するという、ただの交流会とは思えない展開が進行していました。
この暗殺指令によって、姉妹校同士の戦いは一層緊迫したものとなっていきます。
東堂葵の登場と虎杖との衝突
交流会が始まるや否や、京都校の東堂葵が東京校のメンバーの元に単身突入します。
虎杖は東堂の足止め役として立ち向かいますが、顔面に膝蹴りを放っても全く効かず、逆に一方的に押し込まれる形になります。
東堂は京都校の中でも異色の存在で、虎杖に興味を抱き始めた様子を見せます。
この衝突は、やがて二人の関係を大きく変えていく重要なきっかけともなっていきます。
呪術廻戦 4巻を通して感じるキャラクターの成長と展開の加速
「呪術廻戦」4巻では、戦闘の激化だけでなく、登場人物たちの内面の成長が丁寧に描かれています。
順平との別れや真人との戦い、そして京都校との接触など、彼らを取り巻く環境はますます過酷になっていきます。
その中で、各キャラがどう自分の役割と向き合い、決断を下していくかが、今後の物語において重要な伏線となっています。
虎杖の精神的成長と呪術師としての覚悟
順平を救えなかったこと、真人を倒せなかったこと――
これらの経験は虎杖にとって深い挫折となりましたが、それと同時に「もう誰も殺させない」という強い決意を生み出します。
特に、元人間を祓うという重い選択を自ら下したことで、虎杖は一人の少年から、本物の呪術師へと一歩踏み出したとも言えます。
4巻の彼の言動には、その覚悟が明確に現れていました。
次巻への布石となる重要キャラの登場
京都校の面々、特に東堂葵の登場は、物語の新たな広がりを予感させます。
さらに、五条悟の思惑や、夏油との関係など、表に出てこない勢力の動きも徐々に明らかになり始めています。
これにより、「呪術廻戦」という物語が、単なるバトル漫画を超えて、群像劇としての深みを帯びてきたことが感じられます。
キャラクターの多様な価値観や信念がぶつかり合う展開は、今後さらに加速していくでしょう。
呪術廻戦 4巻の内容を総まとめ|順平の悲劇と新章への展開
呪術廻戦4巻は、順平の悲劇と虎杖の覚醒、そして京都姉妹校交流会の始動という2つの大きな山場を描き切った巻です。
この巻は、物語におけるひとつの転換点であり、読者の感情を大きく揺さぶる展開が凝縮されています。
同時に、次巻以降への大きな布石としても機能しており、読み応えのある一冊となっています。
人間の感情と呪いが交差する重厚なストーリー
順平の死は、ただのキャラクターの退場ではありません。
彼の葛藤、苦悩、そして最後の選択は、「呪術廻戦」という作品が描こうとしている人間の感情と呪いの根深い関係性を象徴しています。
呪いとは何か、人はなぜ呪うのか――
この巻を読み終えた時、誰もがそんな問いを胸に抱くことでしょう。
京都姉妹校交流会編への橋渡しとしての重要性
4巻のラストでは、物語の舞台が新たな対立構造へと移っていきます。
虎杖のサプライズ復帰、京都校の暗殺指令、そして新キャラ・東堂の乱入と、次巻からは新章に突入するための導入が満載です。
そのため、4巻は単なる戦闘の連続ではなく、物語全体を俯瞰したときに大きな構成の要所であることがわかります。
今後の展開に向けて、ぜひ読み返しておきたい巻のひとつです。
- 吉野順平の死が虎杖に深い影響を与える
- 七海との共闘で虎杖が呪術師として成長
- 宿儺の力が真人に強烈な報復を与える
- 京都姉妹校交流会がついにスタート
- 京都校は虎杖暗殺を計画していた
- 東堂葵が登場し、虎杖と衝突
- キャラの心理描写と人間ドラマが濃厚
- 5巻以降の展開へつながる重要な巻