『HUNTER×HUNTER』33巻はどのような内容なのでしょうか。キメラアント編や会長選挙編を経て、物語がどこへ向かうのか気になっている方も多いでしょう。
33巻のタイトルは「厄災」です。暗黒大陸への遠征計画が本格的に動き出し、ハンター協会やカキン王国の思惑が交錯する重要な巻となっています。
この記事では、33巻の基本情報とあらすじ、暗黒大陸の危険性、主要人物の動向、王位継承戦の見どころを解説します。物語の核心に関わる大きなネタバレは避けながら、初めて読む方にもわかりやすく整理していきます。
- 『HUNTER×HUNTER』33巻の収録話とあらすじ
- 暗黒大陸と五大厄災、主要人物の動向
- カキン王国の王位継承戦と33巻の見どころ
HUNTER×HUNTER 33巻の基本情報とあらすじ
33巻では、これまでの冒険とは異なる規模の問題が描かれます。まずは収録内容を確認し、物語の出発点を整理しましょう。
33巻「厄災」は何話から何話まで収録?
『HUNTER×HUNTER』33巻は、冨樫義博による漫画作品の単行本で、2016年6月3日に集英社から発売されました。巻のタイトルは「厄災」です。
収録されているのは、第341話「厄災」から第350話「王子」までの全10話です。前巻までの出来事を受け、暗黒大陸をめぐる新たな物語が展開します。
第341話「厄災」、第342話「布告」、第343話「勧誘」、第344話「著者」、第345話「署名」、第346話「選択」、第347話「就任」、第348話「覚悟」、第349話「蠱毒」、第350話「王子」という構成です。
これらのタイトルからも、未知の世界への挑戦だけでなく、人物の勧誘や組織内の駆け引き、王族をめぐる問題が重要になることが読み取れます。
暗黒大陸への遠征計画が本格的に始動
33巻の中心となるのは、暗黒大陸への遠征計画です。暗黒大陸は、従来の人類の生活圏をはるかに超える広大な世界として描かれています。
この未知の土地への進出を宣言したのが、カキン王国です。さらに、かつてハンター協会の会長を務めたアイザック=ネテロの息子、ビヨンド=ネテロも遠征を目指しています。
ビヨンドの行動はハンター協会だけの問題ではありません。国際的な枠組みであるV5も対応を迫られ、暗黒大陸への渡航をどのように管理するかが大きな課題となります。
こうして物語は、特定の敵を倒す戦いから、複数の国家や組織が関与する大規模な計画へと広がっていきます。誰が遠征を主導し、どのような目的で行動するのかが序盤の注目点です。
ネテロが残した指令とハンター協会の対応
ビヨンドの登場により、ハンター協会の幹部である十二支んは難しい判断を迫られます。亡くなったネテロが残した映像には、暗黒大陸に関する重要な情報と指令が含まれていました。
ネテロが求めたのは、ビヨンドより先に暗黒大陸を攻略することです。一方、協会にはビヨンドを確保するという任務もあります。
つまり十二支んは、ビヨンドへの対応と暗黒大陸の攻略という二つの課題を同時に抱えることになります。
さらに、会長選挙後の協会には組織運営上の問題も残っています。チードルを中心とする十二支んが、限られた情報の中でどのように体制を整えるのかが見どころです。
暗黒大陸と五大厄災はどれほど危険なのか?
33巻のタイトルである「厄災」は、暗黒大陸の危険性を象徴しています。未知の世界に何が存在するのか、なぜ人類は渡航を警戒するのかを確認します。
五大厄災とは?人類が持ち帰った脅威
暗黒大陸は、未知の資源や可能性を秘めた土地である一方、極めて危険な場所でもあります。過去に遠征した人々は、さまざまな災いを人類の世界へ持ち帰りました。
33巻で紹介される代表的な脅威が、五大厄災です。その名称は、ブリオン、アイ、ヘルベル、パプ、ゾバエ病の五つです。
これらは性質の異なる危険な存在や現象として扱われています。単純な戦闘能力だけでは対処できないものも含まれており、これまで登場した強敵とは異なる恐ろしさがあります。
重要なのは、暗黒大陸の危険が「強い敵と戦うこと」だけでは説明できない点です。未知の生物や病、理解できない現象にどう対処するのかという問題が、人類に突きつけられています。
暗黒大陸には危険だけでなく大きな可能性もある
これほど危険な暗黒大陸に、なぜ人々は挑もうとするのでしょうか。その理由の一つが、通常の世界では得られない貴重な資源の存在です。
作中では、無尽石、ニトロ米、三原水など、暗黒大陸に存在するとされる特別な資源が紹介されています。人類にとって大きな利益をもたらす可能性があるものです。
しかし、価値あるものが存在するからといって、安全に持ち帰れるわけではありません。過去の遠征が示しているように、暗黒大陸では発見や獲得だけでなく、生還すること自体が重大な課題となります。
未知の資源への期待と、人類に災厄をもたらす危険性。この両面があるからこそ、暗黒大陸への遠征には国家や組織の利害が複雑に絡んでいくのです。
ジンとパリストンの対立が新たな見どころに
33巻では、ゴンの父親であるジン=フリークスの動向にも注目が集まります。ジンはビヨンドの遠征に関わる人々のもとを訪れ、独自の目的で行動を開始します。
そこで重要な存在となるのが、元十二支んのパリストン=ヒルです。パリストンは会長選挙編でも複雑な駆け引きを見せた人物であり、その真意を簡単に読み取ることはできません。
ジンとパリストンは、互いの思惑を探りながら主導権を争います。ジンの観察力や判断力に加え、相手の行動を先読みする駆け引きが描かれる点も特徴です。
この二人の対立は、力だけでは決着しない頭脳戦として楽しめます。暗黒大陸への遠征が始まる前から、関係者同士の思惑がぶつかり合っていることがわかります。
33巻の見どころはクラピカの再登場と王位継承戦
暗黒大陸をめぐる動きと並行して、クラピカやレオリオにも新たな役割が与えられます。そしてカキン王国の王位継承をめぐる争いが、物語に別の緊張感をもたらします。
クラピカとレオリオが十二支んに加入
33巻では、クラピカとレオリオが十二支んに加わります。二人はゴンやキルアとともにハンター試験を経験した仲間ですが、それぞれ異なる目的を持って行動してきました。
レオリオは医者を目指す立場でありながら、ハンター協会からの勧誘を受けます。一方、クラピカには、奪われた同胞の緋の目を取り戻すという重要な目的があります。
クラピカが十二支んへの加入を決める背景には、緋の目に関する情報が関わっています。彼の個人的な目的が、暗黒大陸遠征という大きな計画につながっていくのです。
二人の加入によって、十二支んの構成も変化します。会長選挙編から続く協会内部の問題に加え、遠征の準備や情報収集など、組織としての活動が本格化していきます。
カキン王国の王位継承戦が動き出す
33巻後半では、カキン王国の王位継承をめぐる問題が大きく取り上げられます。カキン国王ナスビ=ホイコーロには14人の王子がおり、次期国王の座をめぐる争いが始まろうとしています。
王位継承戦に関わる重要な儀式が、壺中卵の儀です。この儀式には守護霊獣という存在が関係しており、通常の権力争いとは異なる要素が加わります。
王子たちはそれぞれ異なる立場や思惑を持っています。王位を目指す者だけでなく、周囲の護衛や関係者も争いに巻き込まれることになります。
ここで注目したいのは、暗黒大陸への遠征計画と王位継承戦が同じ航海に関わっていることです。未知の大陸へ向かう前から、人間同士の対立が重大な問題として浮かび上がります。
クラピカと第4王子ツェリードニヒの関係
王位継承戦に登場する人物の中でも、クラピカにとって重要なのがカキン王国の第4王子、ツェリードニヒ=ホイコーロです。
ツェリードニヒは、クラピカが探している緋の目に関係する人物として登場します。そのため、クラピカにとってカキン王国の動向は見過ごせないものとなります。
クラピカは王子たちの護衛募集を利用し、知人のハンターたちにも協力を求めます。ここでは、過去に登場した人物たちが再び物語に関わってくることも注目点です。
ただし、33巻の段階でクラピカの目的が達成されるわけではありません。緋の目をめぐる問題と王位継承戦が、今後どのように交差するのかが焦点になります。
33巻は新章の複雑な人間関係を整理する重要な一冊
33巻は、従来のように主人公たちが一つの目的に向かって進むだけの物語ではありません。ハンター協会、ビヨンドの遠征陣営、カキン王国など、複数の勢力が同時に動いています。
また、ゴン自身の状況にも変化が見られます。ジンとの再会を経たゴンは、自分の念に関する問題と向き合いながら、今後の生き方を考えることになります。
その一方で、クラピカやジンを中心とする物語が進み、登場人物ごとの目的が少しずつ明らかになっていきます。物語の中心人物や対立構造が変化することも、33巻の大きな特徴です。
登場する組織や人物が多いため、最初は複雑に感じるかもしれません。しかし、それぞれが「暗黒大陸への遠征」「協会内部の問題」「カキン王国の王位継承」という三つの流れに関わっていると整理すれば、物語を理解しやすくなります。
33巻は、これらの問題が本格的に動き出す導入部分です。暗黒大陸という未知の世界への期待と、人間同士の駆け引きが同時に描かれることが、この巻ならではの魅力といえるでしょう。
- 33巻のタイトルは「厄災」で、2016年6月3日に発売された
- 第341話「厄災」から第350話「王子」までの全10話を収録
- 暗黒大陸への遠征計画が本格的に動き出す
- 五大厄災によって暗黒大陸の危険性が明らかになる
- ジンとパリストンの駆け引きが重要な見どころとなる
- クラピカとレオリオが十二支んに加入する
- カキン王国の王位継承戦と壺中卵の儀が登場する
- 暗黒大陸への遠征と王位継承戦が今後の物語につながっていく

