『HUNTER×HUNTER』28巻では、キメラアント編の戦いが大きな転換点を迎えます。ネテロと王メルエムの激闘をはじめ、キルアとパームの再会、ゴンとピトーの緊迫した駆け引きなど、重要な出来事が次々と描かれます。
28巻には何話が収録されているのでしょうか。また、ネテロとメルエムの戦いはどのように進み、ゴンたちの状況はどう変化するのでしょうか。
この記事では、『HUNTER×HUNTER』28巻に収録された第291話から第300話までのあらすじと見どころを紹介します。重大な結末にはできるだけ触れず、登場人物の動きや物語の注目ポイントを整理していきます。
- 『HUNTER×HUNTER』28巻の収録話数とあらすじ
- ネテロとメルエムの戦い、キルアとパームの再会
- 28巻の見どころと29巻につながる展開
HUNTER×HUNTER 28巻のあらすじ!収録話数と物語の流れ
『HUNTER×HUNTER』28巻は、キメラアント編の終盤に位置する重要な一冊です。まずは収録話数と、それぞれの戦場で起こる出来事を確認していきましょう。
28巻は第291話から第300話までを収録
『HUNTER×HUNTER』28巻は、冨樫義博による漫画作品の単行本で、2011年7月4日に集英社から発売されました。
収録されているのは第291話「自問」から第300話「保険」までの全10話です。単行本は208ページで、キメラアント討伐作戦の重要な局面が描かれています。
収録話のタイトルは以下のとおりです。
- 第291話「自問」
- 第292話「思惑」
- 第293話「変貌」
- 第294話「決壊」
- 第295話「決意」
- 第296話「告白」
- 第297話「最後」
- 第298話「薔薇」
- 第299話「再生」
- 第300話「保険」
この巻では、ネテロとメルエムの戦いだけでなく、宮殿内で行動する討伐隊の様子も並行して描かれます。複数の人物の判断が、その後の物語に影響していく構成です。
ネテロとメルエムの戦いが激化する
28巻の中心となるのは、ハンター協会会長アイザック=ネテロと、キメラアントの王メルエムによる一騎打ちです。
ネテロは、長年の修行によって磨き上げた念能力「百式観音」を駆使してメルエムに挑みます。高速の攻撃を繰り返すネテロに対して、メルエムは驚異的な身体能力と分析力で対応していきます。
しかし、この戦いは単純な力比べではありません。メルエムは攻撃の規則性を探り、ネテロの戦術を攻略しようとします。一方のネテロも、これまでの修行で培った力を発揮し、強敵との戦いに全力を注ぎます。
両者の攻防がどのような局面を迎えるのかが、28巻最大の注目ポイントです。
キルアは変貌したパームと再会する
ネテロたちの戦いが進む一方、宮殿内ではキルアがパーム=シベリアと再会します。しかし、再会したパームは以前とは異なる姿になっていました。
パームは討伐作戦に参加していた人物ですが、敵側に捕らえられ、キメラアントの能力を与えられる処置を受けています。
キルアが気にかけているのは、外見が変わったパームに以前の人格や感情が残っているのかという問題です。特に、カイトのことで追い詰められているゴンへの影響を心配しています。
パームとの再会は、キルアが抱えていた感情にも関わる重要な出来事です。激しい戦闘が続く28巻の中で、登場人物の内面に焦点を当てた場面となっています。
HUNTER×HUNTER 28巻の見どころは?重要な戦いと人物の変化
28巻では、戦闘能力の高さだけでなく、登場人物が何を守り、どのような選択をするのかが描かれます。特に注目したい場面を紹介します。
百式観音とメルエムの知略がぶつかる
ネテロの百式観音は、祈りの動作から巨大な観音を出現させ、強力な攻撃を繰り出す念能力です。その速度は極めて高く、メルエムにとっても容易に突破できるものではありません。
一方、メルエムは攻撃を受け続けながら、ネテロの動きに潜む傾向を分析します。この戦いでは、メルエムがコムギとの軍儀を通して培った思考力も重要な意味を持っています。
ネテロの鍛錬によって完成された技と、メルエムの優れた分析能力が正面からぶつかる点が見どころです。
また、ネテロが強敵との戦いにどのような思いを抱いているのかも描かれます。戦闘の迫力だけでなく、武道家としての生き方にも注目したい場面です。
キルアとパームの戦いで描かれる仲間への思い
変貌したパームと向き合うキルアは、彼女の能力による攻撃を受けながらも、単純に敵として排除することを選びません。
パームが使用する「暗黒の鬼婦神(ブラックウィドウ)」は、髪を利用して全身を守りながら攻撃する念能力です。防御力を高めることで、強力な打撃を繰り出せる点が特徴となっています。
キルアにとって厄介なのは、パームの戦闘能力だけではありません。彼女を傷つけることがゴンにどのような影響を与えるのかという問題もあります。
この場面では、普段は冷静に行動するキルアの感情が表面化します。ゴンを支えたいという思いと、自分自身の苦しさが描かれるため、二人の関係を考えるうえでも重要です。
イカルゴとウェルフィンの対決にも注目
28巻では、イカルゴとウェルフィンの対決も描かれています。イカルゴは討伐隊に協力するキメラアントであり、仲間を守るために危険な状況へ身を置いています。
一方のウェルフィンは、相手の行動や心理を利用する戦い方を得意とする人物です。念能力「卵男(ミサイルマン)」を使用し、イカルゴを追い詰めようとします。
この対決で重要になるのは、戦闘能力の差だけではありません。イカルゴが仲間を裏切らないという覚悟を示す一方、ウェルフィン自身の過去や本心にも焦点が当たります。
敵味方という立場だけでは説明できない、それぞれの人物の事情が描かれている点が印象的です。キメラアント編が単なる討伐の物語ではないことを感じさせる展開といえるでしょう。
ゴンとピトーの緊張関係が続く
宮殿では、ゴンがネフェルピトーと対峙しています。ゴンの目的は、ピトーにカイトを元の状態へ戻してもらうことです。
しかし、ピトーは王にとって重要な人物であるコムギの治療を行っており、ゴンはその治療が終わるまで待つ状況に置かれています。
ゴンはカイトへの強い思いから、普段とは異なる厳しい態度を見せます。ピトーもまた、王を守るために行動しているため、両者の間には緊迫した駆け引きが続きます。
ゴンの怒りがどのような選択につながるのかは、28巻から次巻へ続く大きな注目点です。ここでは決着の詳細には触れませんが、物語の緊張感を高める重要な要素となっています。
HUNTER×HUNTER 28巻の考察!キメラアント編の重要な転換点
28巻は、キメラアント編の物語を理解するうえで重要な巻です。戦闘の結果だけでなく、人物の価値観や人間とキメラアントの関係にも注目すると、作品のテーマが見えてきます。
ネテロとメルエムの対決が示す強さの意味
ネテロとメルエムの戦いでは、強さという言葉が持つ複数の意味が描かれています。
ネテロは長年の修行によって、人間として極めて高い戦闘能力を身につけました。それに対してメルエムは、生まれながらにして圧倒的な身体能力を備えています。
しかし、メルエムは単に力で相手をねじ伏せるのではなく、相手の技を観察し、思考を重ねながら攻略しようとします。
ここからは、肉体的な強さと、経験や知恵によって培われる強さの違いを読み取ることができます。これは作中の事実を踏まえた解釈ですが、二人の戦いを理解するための重要な視点です。
人間とキメラアントの境界が揺らぐ
キメラアント編では、人間を襲う存在として登場したキメラアントたちにも、さまざまな感情や個性が描かれています。
28巻では、パームの変化やイカルゴの行動、ウェルフィンの過去などを通して、人間とキメラアントを単純に区別できない場面が増えていきます。
また、メルエムもネテロとの戦いの中で、相手の技術や精神性に関心を示します。圧倒的な力を持つ王が、人間の積み重ねてきた努力に目を向ける点は見逃せません。
28巻は、人間とキメラアントの双方に存在する感情や複雑さが際立つ巻と考えられます。
28巻から29巻へ続く物語の注目点
28巻では、ネテロとメルエムの戦いが重大な局面を迎える一方、宮殿内の戦いも終わっていません。
特に、ゴンとピトーの関係は次巻へ続く重要な要素です。ゴンはカイトを救いたいという強い思いを抱き、ピトーとの約束を果たさせようとします。
また、メルエムを守ろうとする王直属護衛軍のプフとユピーの行動も、今後の展開に大きく関わっていきます。
28巻の終盤では、それぞれの人物が異なる目的を持ちながら行動しており、複数の物語が次の局面へ進む構成になっています。
戦闘の勝敗だけでなく、登場人物たちが何を優先し、どのような決断を下すのかにも注目すると、29巻につながる物語をより深く理解できるでしょう。
- 『HUNTER×HUNTER』28巻は2011年7月4日に発売された
- 第291話「自問」から第300話「保険」までの全10話を収録
- ネテロとメルエムの激闘が大きな見どころとなる
- キルアは変貌したパームと再会し、仲間への思いを見せる
- イカルゴとウェルフィンの対決では、それぞれの覚悟や過去が描かれる
- ゴンとピトーの緊迫した関係が次巻へと続いていく
- 人間とキメラアントの感情や価値観の違いも重要なテーマとなっている


