鬼滅の刃の「刀鍛冶の里」を見て、山形県の銀山温泉に似ていると感じた方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、銀山温泉が鬼滅の刃の刀鍛冶の里の公式なモデルであるとは公表されていませんが、大正時代を思わせる街並みや温泉、食事などにはいくつもの共通点があります。
この記事では、鬼滅の刃の刀鍛冶の里と銀山温泉の似ている場所を比較するとともに、モデルではないかといわれる理由や銀山温泉以外の候補地についても紹介します。
この記事を読むとわかること
- 銀山温泉が刀鍛冶の里の公式モデルなのかがわかる!
- 刀鍛冶の里と銀山温泉が似ている3つの共通点
- 銀山温泉以外にモデル候補とされる場所について
鬼滅の刃の刀鍛冶の里は銀山温泉がモデル?公式発表はないが共通点が多い
鬼滅の刃の「刀鍛冶の里」と山形県の銀山温泉は、山あいに建物が並ぶ景観や昔ながらの温泉地らしい雰囲気など、見比べてみると思わず似ていると感じるポイントがいくつもあります。
とくにアニメ「刀鍛冶の里編」で描かれた木造建築や温泉街のような景色は銀山温泉を連想させるため、「銀山温泉が刀鍛冶の里のモデルなのでは?」という声が広がりました。
ただし、両者には似ている部分が多い一方、制作側からモデル地として正式に認定されたわけではないため、共通点と事実を分けて考えることが大切です。
銀山温泉が刀鍛冶の里のモデルとは公式に公表されていない
まず押さえておきたいのは、銀山温泉が鬼滅の刃の刀鍛冶の里の公式モデルであるという発表は確認されていないという点で、アニメ放送後には銀山温泉と刀鍛冶の里がよく似ていると大きな話題になりましたが、外観や雰囲気が似ていることだけを理由に「ここが正式なモデル地」と断定することはできず、作品を楽しむうえでも「モデルと噂されている場所」「世界観を感じられる場所」と捉えるのが適切でしょう。
実際に話題となった大きな理由は、刀鍛冶の里に到着した炭治郎の目の前に、山に囲まれた集落と木造の多層建築が広がり、その景観が銀山温泉の温泉街と非常によく似ていたためで、銀山温泉側にも放送後に問い合わせが寄せられたほど注目を集めましたが、「似ている」という事実と「公式モデルである」という事実は別物なので、この違いはしっかり区別しておきたいところです。
私も両方の景観を見比べると、建物の高さや屋根、山間に形成された集落の雰囲気から「銀山温泉を参考にしたのでは」と感じるのは自然だと思いますが、一方で刀鍛冶の里には作品独自の建物や配置も多く見られるため、現実に存在する一か所をそのまま再現したというより、大正時代の温泉地や山村など複数のイメージを組み合わせて作られた可能性も考えられます。
鬼滅の刃の時代設定と銀山温泉の大正ロマンあふれる街並みが重なる
銀山温泉が刀鍛冶の里を連想させる理由として大きいのが、鬼滅の刃の舞台となる時代と銀山温泉の街並みが持つ雰囲気の近さで、鬼滅の刃は大正時代を舞台とする作品である一方、銀山温泉には木造旅館やガス灯など昔ながらの景観が残り、現在でも「大正ロマン」を感じられる温泉街として知られています。
なかでも明治25年創業の能登屋旅館は、古き良き時代を思わせる木造建築が印象的で、公式サイトでも大正時代を思わせる趣が紹介されており、夕方から夜にかけてガス灯がともる温泉街を歩くと、現代的な建築物が並ぶ観光地とは異なる独特の空気が感じられるため、鬼滅の刃の世界に入り込んだような感覚を味わいやすいこともモデル説が広がった理由と考えられます。
さらに銀山温泉は平地に大きく広がる温泉地ではなく、山々に囲まれた谷あいに旅館がまとまって建っているため、外部から場所を隠すように山中に存在する刀鍛冶の里のイメージとも重なり、作品と現地では建物の配置や銀山川の有無など明確に異なる部分もありますが、「山奥・温泉・昔ながらの木造建築」という三つの要素がそろっていることが、両者を強く結び付けているのでしょう。
刀鍛冶の里には銀山温泉以外にもモデル候補とされる場所がある
刀鍛冶の里については銀山温泉がとくに有名な候補として知られるようになりましたが、そもそも制作側が特定のモデル地を公表していないため、「銀山温泉だけを再現した場所」と考える必要はありません。日本各地には山間の温泉地や昔ながらの集落が数多く残っており、刀鍛冶や製鉄と深い関わりを持つ土地も存在することから、景観だけでなく日本刀や鍛冶文化という視点からさまざまな地域を刀鍛冶の里と重ねて楽しむファンもいます。
たとえば日本刀との関係で見ると、岐阜県関市は古くから刀鍛冶の町として知られ、島根県奥出雲地域も日本刀の素材となる玉鋼を生み出す「たたら製鉄」と深いつながりを持つ地域であるため、これらが刀鍛冶の里の公式モデルという意味ではありませんが、「刀を作る職人が暮らす里」という設定を現実の日本文化と重ねて考えるうえでは興味深い場所といえるでしょう。
このように考えると、刀鍛冶の里は「銀山温泉にそっくりだから一つの実在地がモデル」と単純に決めるよりも、銀山温泉のような大正ロマンを感じる温泉街、日本各地の山村、日本刀を支えてきた鍛冶や製鉄の文化などが重なって生まれた世界として楽しむほうが作品の魅力をより深く味わえ、その中でも景観面でとくに共通点が多い場所として銀山温泉が注目されていると考えると分かりやすいでしょう。
鬼滅の刃の刀鍛冶の里と銀山温泉が似ている3つのポイント
鬼滅の刃の刀鍛冶の里と銀山温泉を見比べると、単に「昔風の町並み」というだけではなく、建物の雰囲気や山間の温泉地という環境、そこで味わう食事まで共通点が見えてきます。
とくに銀山川の両側に木造旅館が並び、夜になるとガス灯に照らされる銀山温泉の景観は、刀鍛冶の里を連想させる大きなポイントといえるでしょう。
ここでは、建物や街並み・温泉・料理という3つの視点から、刀鍛冶の里と銀山温泉がどのように似ているのかを詳しく比較します。
能登屋旅館など銀山温泉の建物や街並みが刀鍛冶の里に似ている
銀山温泉を訪れたときにまず目を引くのが、川の両側に立ち並ぶ昔ながらの木造旅館で、銀山温泉公式サイトでも「大正浪漫の郷愁を感じるノスタルジックな町並み」と紹介されているように、現代の一般的な温泉街とはひと味違う景観が残されており、山に囲まれた場所に木造の建物が密集している様子が刀鍛冶の里とよく似ています。
なかでも銀山温泉を代表する建物の一つである能登屋旅館は、木造の重厚な外観や複数階にわたって連なる窓、細かな意匠が施された正面部分などが印象的で、刀鍛冶の里に登場する建物と完全に同じ形ではないものの、炭治郎が里に到着したときに見える大きな木造建築の雰囲気を思い出す人が多いのも納得できる景観だと私は感じます。
さらに、銀山温泉には中心を流れる銀山川や周囲を囲む山々、夜になると温泉街を柔らかく照らすガス灯など、建物以外にも作品の世界観と相性の良い要素がそろっており、刀鍛冶の里には銀山川のような川が街の中心を流れているわけではないなど違いもありますが、「山奥に隠れるように存在する古い温泉集落」という全体的な印象が両者を似て見せているのでしょう。
銀山温泉と刀鍛冶の里には傷や疲労に関する温泉の効能に共通点がある
刀鍛冶の里では炭治郎が温泉に入り、蝶屋敷での療養や厳しい戦いによって疲れた体を休める場面が描かれており、さらに甘露寺蜜璃からも里の温泉について話を聞くなど、温泉が体を整える場所として印象的に登場することも、銀山温泉との共通点として注目されています。
銀山温泉も古くから親しまれてきた温泉地であり、温泉そのものを目的に宿泊する人が多いのはもちろん、山々に囲まれた静かな環境の中で湯につかりながら日常の疲れを癒やせることが大きな魅力で、作品中の温泉のように傷がみるみる治るといったフィクションならではの表現と現実の温泉を同一視することはできませんが、「疲れた体を温泉で休める」という目的には分かりやすい共通点があります。
この点はモデル説を考えるうえで興味深く、刀鍛冶の里は刀を作る職人たちが暮らす秘密の集落であると同時に炭治郎が療養する場所としても描かれているため、山深い土地に温泉があり、そこで体を休められるという設定は日本各地の湯治場にも通じるものがあり、銀山温泉と重なるのは泉質だけというより、山間の温泉地が持つ「休養の場」としての役割まで含めたイメージと考えると分かりやすいでしょう。
山菜やキノコなど銀山温泉の料理と炭治郎が食べた食事が似ている
刀鍛冶の里では、到着した炭治郎が食事を楽しむ場面も印象に残り、山の中にある集落らしく素朴で滋味深そうな料理が並んでいますが、銀山温泉周辺でも山形らしい食材や山の幸を使った料理を味わえるため、山菜やキノコなど自然の恵みを生かした食事という点でも、作品の雰囲気と重なる部分があります。
もちろん、アニメに登場した献立が銀山温泉の特定の旅館や料理をそのまま再現したと公表されているわけではなく、料理だけを根拠にモデル地と判断することはできませんが、山形県は山菜やそば、肉料理など土地の特色を生かした食文化が豊かであり、銀山温泉の旅館や飲食店でも地域ならではの味を楽しめることから、山奥の里で地元の食材を味わうという体験そのものが刀鍛冶の里の食事場面を連想させます。
私自身、刀鍛冶の里と銀山温泉の共通点を考えるうえでは、建物の形だけを比較するよりも、温泉につかって体を休め、山の食材を使った料理を食べ、木造建築が並ぶ温泉街で静かな時間を過ごすという一連の体験に注目したほうが両者の近さを感じやすく、街並み・温泉・食という複数の要素が重なることで「刀鍛冶の里に似ている」という印象がより強くなっていると考えられます。
鬼滅の刃の刀鍛冶の里と銀山温泉のモデル説まとめ
鬼滅の刃の刀鍛冶の里と銀山温泉には、山に囲まれた立地や木造建築が並ぶ景観、温泉で体を休めるという要素など、見比べるほど興味深い共通点があります。
そのため銀山温泉がモデルではないかと考える人が多いのも自然ですが、現時点では銀山温泉が刀鍛冶の里の公式モデルだと確認できる発表はありません。
モデル地と断定するのではなく、作品と現実の温泉街にどのような共通点があるのかを探しながら楽しむことが、鬼滅の刃と銀山温泉の両方の魅力を味わう方法といえるでしょう。
銀山温泉は公式モデルではないものの刀鍛冶の里を連想させる要素が多い
ここまで紹介してきたように、銀山温泉は刀鍛冶の里の公式モデルとは公表されていないものの、作品の舞台を連想させる要素が非常に多い場所です。山深い場所に温泉地が形成され、昔ながらの木造建築がまとまって残る景観はもちろん、温泉で体を休められることや山の恵みを感じられる食事など、景色以外の部分にも刀鍛冶の里と重なるイメージがあります。
とくに大きいのは、鬼滅の刃が大正時代を舞台としていることと、銀山温泉が大正ロマンを感じさせる街並みで知られていることで、能登屋旅館をはじめとする木造旅館が並び、夕暮れ以降にはガス灯の明かりが温泉街を照らす光景は、現代の建物が立ち並ぶ場所とはまったく異なる印象を与えます。時代をさかのぼったように感じられる銀山温泉の雰囲気そのものが、鬼滅の刃の世界観との相性を高めているのでしょう。
一方で、刀鍛冶の里には作品ならではの建物や地形、秘密の集落という設定があり、銀山温泉の街並みと完全に一致するわけではありません。また、日本各地には刀鍛冶や製鉄文化と関係の深い地域、昔ながらの温泉地や山村も残されています。そのため、銀山温泉は「モデル」と断定する場所ではなく、刀鍛冶の里を連想できる代表的な場所の一つとして捉えるのが、もっとも分かりやすい結論です。
鬼滅の刃の世界観を感じたい人は銀山温泉の街並みに注目して楽しもう
鬼滅の刃が好きで銀山温泉を訪れるなら、単に「刀鍛冶の里と同じ建物」を探すのではなく、温泉街全体の雰囲気に注目して歩くのがおすすめです。川沿いに並ぶ木造旅館や細い道、周囲を囲む山々などを眺めながら歩くと、炭治郎が山奥にある刀鍛冶の里を初めて目にした場面を思い出すような景色に出会えるかもしれません。
とくに夕方から夜にかけては、昼間とは違った銀山温泉の魅力を感じやすい時間帯で、ガス灯の柔らかな光が木造旅館を照らすと、温泉街全体がよりノスタルジックな雰囲気になります。私はこの時間帯こそ、大正時代を舞台にした鬼滅の刃との重なりを感じやすいポイントだと思います。特定の建物だけではなく、光や山、木造建築が一体となった景色を見ることで、作品に通じる世界観をより楽しめるでしょう。
ただし、銀山温泉は実際に住民や旅館の方が生活し、多くの観光客が訪れる温泉地でもあります。写真撮影をするときには私有地へ立ち入らず、宿泊施設や周囲の人に配慮しながら散策することも大切です。「公式の聖地だから行く」のではなく、鬼滅の刃をきっかけに日本の温泉文化や歴史ある街並みそのものを楽しむという気持ちで訪れれば、作品ファンにとっても銀山温泉ならではの思い出深い旅になるでしょう。
この記事のまとめ
- 銀山温泉は刀鍛冶の里の公式モデルとは公表されていない
- 大正ロマンあふれる街並みが鬼滅の刃の時代設定と重なる!
- 能登屋旅館などの建物や温泉街が刀鍛冶の里を連想させる
- 温泉の効能や山菜・キノコ料理にも共通点が見られる
- 銀山温泉以外にも刀鍛冶の里のモデル候補とされる場所がある
- 鬼滅の刃の世界観を楽しみたい人にも注目の温泉街!

